ロレックスの買取価格が高い理由を質屋がご紹介します!
世界的な時計ブランドであるロレックスは、言わずと知れた高級時計の代表的な時計であるといえます。販売価格も高額帯のモデルが多くて100万円以上の時計も多く、誰もが持ちたがる時計ブランドですから、中古市場でも高値で取引されています。
では、具体的にロレックスはどのような理由で買取価格が高いのでしょうか。現役の質屋で高級腕時計を多数取引している須賀質店が、ロレックスの買取価格が高い理由、ロレックスの価値について、わかりやすく解説いたします。
昨今のコロナウィルスの影響で、ロレックスの買取相場価格は大きく下落していますが、今後の相場価格はどのように推移するのでしょうか。ロレックスの買取を考えている方にとっては、コロナウィルスのロレックスの相場価格への悪影響は心配なことと思います。そこで今回のコロナショックと、12年前のリーマンショックの時のロレックスの相場価格の変動をご紹介します。
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目次
ロレックスの人気の秘密は何?
ロレックスの時計は、世界で一番本数が売れている高級腕時計です。ロレックスの時計は、デザインが優れているだけでなく、耐久性と実用性があり、長く使えることも人気の理由でしょう。「ロレックスは一生もの」と言われますが、本当に一生使えるほど丈夫で長持ちする時計なのです。
しかも、中古時計市場では値崩れもしにくいので、資産価値が高いことも人気に拍車をかけています。つまり、ロレックスは身につけることでステータスとなり、デザインも優れていて長く使える上に、資産価値もあるので人気が出ないわけがありません。
ロレックスの時計は富裕層や投資家の方々が、投資として購入している例もあります。このページの途中でも触れますが、最近ではロレックスの時計が不動産や株式と同様に値上がりしているために、お金持ちが投資として考えるようになったのです。もちろん、富裕層といわれるお金持ちは、高級腕時計を趣味として保有している方も多く、趣味と実益がかなう商品のひとつがロレックスの時計であるといえます。
世界に有名ブランドは数多くありますが、その中でもロレックスは別格の存在と言えるでしょう。時計を販売している高級ブランドは多いのですが、ほぼ時計だけに特化したブランドで、ロレックスほどの市場規模を誇るブランドは他には見当たりません。ロレックスの売り上げなどの情報はあまり公表されていませんが、2015年のデータを見ると売上高が50億フランとなっています。
もちろん、これは腕時計の売上高世界一で、日本円にすると5500億円に相当する金額です。2位のオメガやカルティエの売り上げの2倍以上もあり、まさに断トツの1位です。このようなロレックスが、中古市場でも絶大な人気があるのは当然のことでしょう。定価で100万円を超える時計を買える人はそう多くありません。
ロレックスが欲しいけど、定価で買えない人は中古品を探すので、中古市場でも安定した人気があるわけです。また、中古市場で探すのは、中古品でなければ買えない人ばかりではありません。正規品で、希少価値のあるモデルを手に入れたいけど売っていない場合は、中古市場で探すしかありません。
このように、熱心なロレックスファンの中には、すでに販売中止となった時計を中古市場に求める人もいるのです。ロレックスが時計ブランドの頂点に君臨するのは、売上高やデザイン、時計の技術の評価だけではありません。ロレックスはスポーツを中心に、芸術や文化面でさまざまなスポンサードを務めています。
これはロレックスのマーケティング戦略によるものですが、単に営利企業という枠を超えて、各方面に多大な影響を与える存在になっています。ロレックスの巧みなマーケティングに共感して、ロレックスの時計は、多くの有名人・著名人にも愛用されていますよね。広く名前を知られており、著名な芸能人やスポーツ選手が愛用する時計だから、それが自然と広告になってさらに愛用者が増えています。
また、投資目的でロレックスを購入する人も増えています。それは、ロレックスが中古市場で高騰しているからでしょう。人気アイテムは定価の8~9割の査定額となるので、値崩れの心配もないでしょう。そのため、さらにロレックスを購入する人が増え、なお一層需要が追い付かなくなるという状況が続いています。
ロレックスはリーマンショックの時から、これだけ値上がりした!
リーマンショックは2008年秋に起こった、世界的な大不況です。当時は株価も下がりましたが、ロレックスの買取相場価格も大幅に下落しました。細かい話をすれば、2008年は夏ころまではロレックスの買取相場は上がっていたので、須賀質店でも現在と同様に積極的にロレックスの買取を続けていたのです。
そこにリーマンショックの影響でロレックスの買取相場は暴落し、質屋や買取業者は大きな損失を抱えることになりました。当時のことはあまり思い出したくないのですが、今もコロナウィルスの影響でロレックスの買取相場価格は下落しているので、歴史に学ぶ意味でも2008年のロレックス買取相場を思い出してみます。
①ロレックスエクスプローラⅠ114270の例
ロレックスエクスプローラⅠ114270は、2008年の春先頃は買取相場価格23万円~24万円くらいで推移していました。6月ころに買取相場価格は28万円近くまで上昇しましたが、夏ころかあ下落をはじめ、9月には買取相場価格23万円くらい、11月にはついに19万円まで買取価格は下落しました。下落率で約32%になりますが、現在の114270の買取相場価格は40万円前後ですから12年たって買取価格が倍になったことになりますね。
②ロレックスエクスプローラⅠ14270の例
ロレックスエクスプローラ14270は、①で紹介したエクスプローラの前期型モデルです。こちらのモデルも2008年4月ころに20万円前後で買取価格は推移していましたが、夏ころから下落が始まり9月に18.5万円、11月に15.5万円、12月に16万円と買取価格が下がってゆきました。下落率は約30%ですが、それから12年たった現在の14270は中古時計市場でしっかり売買されていて、38万円前後の買取相場価格が付いています。
エクスプローラⅠ14270は、①でご案内した114270の前期モデルで、ラグの部分の形状やケースの大きさ、クラスプの形状などが異なっているので、質屋や買取業者が見ればすぐにわかる違いがあります。そのために2008年のリーマンショックのころは、両モデルの買取価格には違いがあったのですが、現在の買取相場価格は、あまり変わりがない金額になっているのは興味深いですね。
③ロレックスディープシー16600の例
ロレックスディープシーは、高い防水機能を装備したロレックスを代表するダイバー系ウォッチです。ディープシー16600は2008年の春先には40万円前後で取引されていましたが、10月頃からリーマンショックの影響を受けて買取価格が下がり始めました。10月に33万円、11月には20万円と春先の買取価格の半値になってしまいましたが、12月には買取価格30万円と価格を戻しました。
2008年11月のディープシー16600の買取価格20万円を含めれば、下落率50%とロレックスの中でも大暴落した時計でした。ロレックスの買取相場価格が作り出されるのは、オークションと呼ばれる市場で「セリ」とも呼ばれます。買取相場価格がどんどん下がってゆく当時は、参加者は相場価格が読めずに大きく下落した相場価格で落札されることがありました。もしかしたら、この2008年11月のディープシー異常な相場価格で落札されたのかもしれません。
ロレックスディープシー16600は、現在でも中古時計市場で売買されていて、買取相場価格は75万円~80万円前後くらいです。リーマンショックを乗り越えて、12年で3倍以上に値上がりしたことになりますね。
④ロレックスサブマリーナ16610の例
ロレックスサブマリーナは、ロレックスの創業当時から発売されている歴史の長いモデルです。その最初の発表は1953年、そして現在までロレックスの人気の出るとして製造されています。サブマリーナ16610は2008年の4月頃は35万~37万円の買取相場価格でした。この相場価格は夏に向かって上昇を初めて9月には40万~45万円まで買取価格は上昇します。
そしてリーマンショックを迎えて10月には33万円前後、11月には29万円前後と買取相場価格は下落してゆきます。下落率は約36%になりますが、このサブマリーナ16610も現在でも中古ロレックス市場で取引されている時計で、60万円前後の買取価格が付いている時計です。サブマリーナ16610もリーマンショック後の安値から比較すると倍くらいの買取相場価格になっていることになりますね。
⑤ロレックスサブマリーナ16610LVの例
ロレックスサブマリーナ16610LVは、サブマリーナ誕生50周年を記念して発表されたモデルです。黒色をしているサブマリーナのベゼル部分を緑色に変えたモデルですが、緑はロレックスのイメージカラーでもある色でしたね。
サブマリーナ16610LVは、2008年夏ころから中古市場にも出回ってきて9月に46万円前後で取引されていましたが、リーマンショックの下落を受けて12月の買取相場価格は36万円前後になってしまいました。下落率は約21%となりましたが、このモデルは現在でも人気モデルとして中古時計市場に流通しており、130万円~135万円で取引されている時計になっています。安値から見れば3倍以上に値上がりしていることになりますね。
⑥エクスプローラⅡ16570の例
エクスプローラⅡはエクスプローラの上位機種として、GMT機能を搭載して1972年に登場したスポーツ系のロレックスの時計です。エクスプローラⅡ16750は、2008年4月~5月頃には35万円前後の買取相場価格がついていましたが、9月に30万円と買取価格が下落をはじめて10月は24万~28万円、11月と12月になると22万円まで買取価格は下落してしまいました。この間の下落率は約38%となっています。
エクスプローラⅡは、現在のロレックス中古市場でたくさん取引されている時計で、現在の買取相場価格は50万円前後になっています。リーマンショック後の最安値と比較すれば、倍以上の価格に上昇していることになりますね。
⑦ヨットマスター16622の例
ロレックスヨットマスターは、サブマリーナの豪華バージョンとして1992年に発表された時計です。大型の回転式ベゼルを採用している外観などは、サブマリーナと似ていますが、ヨットマスターの回転ベゼルは左右両方に開店可能、防水性能も100mまでと、サブマリーナとの違いはいくつかあります。
ロレックスヨットマスター16622の買取相場価格は、2008年春先には53万~54万円で推移していましたが、7月に56万円、8月に60万円と値上がりしてゆきました。ところが、リーマンショックを経て10月に買取相場価格が44万~45万円と下落し、11月には40万円まで値下がりしています。下落率は約33%となり、かなりの値下がりです。
⑧GMTマスターⅡ16710の例
ロレックスGMTマスターは、1954年にパンアメリカン航空の要請によってロレックスが開発した、複数の地域の時間を瞬時に見て取れるようなGMT機能を搭載したスポーツウォッチです。1983年に発表されたGMTマスターⅡ16710は、短針のみを動かす機能がついているので、異なる3地域の時間を読み取ることができます。
GMTマスターⅡ16710は、2008年春先には32万円前後の買取相場価格で取引されていました。9月には36万~40万円まで買取相場価格は上昇しましたが、10月頃からリーマンショックの相場下落の影響を受けるようになり、10月には35万~37万円、11月には26万円まで買取価格は下落します。そして12月は少し買取価格が戻って30万円の買取相場価格がついています。下落率は約35%になり、かなりの下落率になっています。
⑨GMTマスターⅡ116710の例
ロレックスGMTマスターⅡ116710は、先の⑧でご案内したGMTマスターⅡ16710の後継モデルです。ケース、回転ベゼルが大型化して、ラグやクラスプの形状が変わったので、質屋や買取店の鑑定士が見れば、その違いはすぐに分かります。2007年に発表されたGMTマスターⅡ116710は、翌2008年秋頃には中古時計市場に登場しますが、登場と同時にリーマンショックの価格下落に巻き込まれで、不運な中古市場デビューになりました。
2008年10月に、買取相場価格で55万円前後をつけていたGMTマスターⅡ116710ですが、12月には45万円の買取相場価格まで下落しています。下落率約18%になり、ロレックスの中でも新型モデルだったために、下落率も少なくて済んだようです。GMTマスターⅡ116710は現在の中古ロレックス市場で人気のモデルとして取引されている時計で、買取相場価格で90万円前後となっています。こちらもリーマンショック後の最安値から倍の買取相場価格まで値上がりしています。
⑩デイトナ116520の例
2008年のリーマンショック時に、もっとも大きな価格下落に見舞われたロレックスの時計は、デイトナ116520であったかもしれません。デイトナ116520はデイトナ16520の後継モデルとして、2000年に発表されました。ロレックスがムーブメントから自社生産したこのモデルは2008年のロレックスデイトナの中古市場でも人気モデルで、春先は90万~95万円前後で取引されていました。
6月から7月にかけてさらに値上がりし、100万~110万円で取引されるようになりましたが、9月にはリーマンショックの影響を受けていち早く下落をはじめ、9月に95万円前後に、10月には83万~90万円、11月には70万~80万円と買取相場価格は下落してゆきました。下落率で約36%前後の下落となりましたが、高額の時計だったために、たくさんの在庫を抱えていた中古時計業者や質屋は大きな損失をつけたものと思います。
ロレックスデイトナは、現在180万~200万円で取引されている時計なので、買取相場価格は倍以上に値上がりしたことになります。ただ、リーマンショックが起きた2008年、中古時計業界をはじめ、金・プラチナ地金相場、ブランドバッグ相場は大混乱となり、相場価格は暴落しました。今にして思えば、その後の買取相場の持ち直しを予想できれば、当時投げ売りしてしまった業者は大きな損失となりましたが、毎日下落する買取相場を見ながら在庫を抱え続けられた業者はいないに違いないと思います。
⑪コロナウィルスショック後のロレックス相場は?
2008年のリーマンショックの例を挙げながら、ロレックスの買取相場の推移を解説してきました。総じて言えるのは、人気のあるロレックスの時計はリーマンショック前まで値上がりしていたので、リーマンショックの相場下落をより大きく受けて、特にデイトナのような人気モデルは大暴落といえる様相となりました。
今回のコロナウィルスショックもリーマンショック以上の相場価格下落となることは間違いないでしょう。どのくらい買取価格相場が下落して、下落の期間がどのくらいになるのか、今時点では予想もできずにまったくわかりません。ロレックスを所有して、買取に出すことを考えていたロレックスオーナーは、さぞかし心配なことでしょう。ただ、リーマンショックの歴史を振り返ってみれば、世界中で人気があり時間を刻むという時計としての機能も十分であるロレックスの時計は、価格の暴落から立ち直って、その当時の倍以上の価格に値上がりした歴史があります。
今回のコロナショックによる暴落も、ロレックスの時計はいずれ買取相場価格を持ち直して値上がりしてくることを期待してよいのではないでしょうか。そのためには、コロナウィルスの混乱を一日でも早く収束させるために、不要不急の外出をやめる、密集・密室・密接を避ける、手洗いやうがいを心がけ、政府や自治体、医療機関に協力することが大切なのだと考えています。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
ロレックスの買取価格が高い理由
ロレックスの買取価格が高いのは、人気ブランドの割に中古市場の流通量が少ないことと、実用性が高く耐久性に優れていることが挙げられます。通常、ブランド力のある腕時計であっても、中古品では大幅に値段が下がることが多いのですが、ロレックスはそうではありません。ロレックスは中古品でも値下がりしにくいことで有名なブランドです。
ロレックスのモデルの中でも、最近人気の高いデイトナや、サブマリーナ、エクスプローラ、GMTマスターなどに代表されるスポーツタイプの時計は、高い査定額となる場合が多いでしょう。その理由として挙げられるのが、上記でも説明しましたように、流通量が少ないことです。ロレックスにはさまざまなモデルがあり、スポーツタイプからドレスタイプまで多くの機種が揃っています。
商品画像 | 名称 | 型番 | 買取価格 |
デイトナ | 116500LN | 200万円前後 | |
サブマリーナ | 116610LN | 90万円前後 | |
GMTマスターⅡ | 126710BLNR | 130万円前後 | |
エクスプローラⅠ | 214270 | 55万円前後 | |
ノンデイトサブマリーナ | 114060 | 75万円前後 |
しかもロレックスの時計は価格帯もいろいろあり、バリエーションに富んだラインナップとなっています。日本でロレックスが人気となったのは、1950年代以降に発売されたエクスプローラやデイトナ、サブマリーナなどのシリーズが、爆発的にヒットしたのがきっかけでした。当時どこにもなかった、斬新なタイプの腕時計の台頭に日本中が熱狂したのです。
しかし、ロレックスの時計は定価が高いので、新品を買える人はあまりいませんでした。そこで中古品の需要が高まり、中古市場でも根強い人気を誇る時計ブランドとなりました。世界的なシェアを誇るロレックスの買取価格は、日本の相場だけを反映したものではありません。
世界各国にロレックスの中古市場があるため、それらを総合したグローバルなロレックス買取相場価格が、日本のロレックス買取相場価格にも大きく影響しています。そのため、日本ではそれほど人気のないモデルでも、世界市場で人気が高ければ、予想以上の高値がつくこともありえます。また反対に、日本では人気のあるモデルでも、海外であまり売れないと買取価格は下がってしまうでしょう。このように、ロレックスを買取に出す場合は、世界のロレックス買取価格動向もチェックしておく必要があります。
ロレックスの買取価格が高いもう1つの理由は、耐久性と実用性に優れていることでしょう。ロレックスは高級時計業界でも珍しい、高い実用性を備えた時計ブランドです。
ロレックスの耐久性の高さは折り紙付きで、金属塊をくりぬいたケースにねじ込み式の裏蓋を採用したオイスターケースと、精密なねじ込み式リューズの組み合わせにより高い防水性能を実現しています。また、2008年に発表されたシードゥエラーディープシー(Ref116660)というモデルは、3,900メートル防水という驚異の記録を打ち立て、過酷な状況で安定した動作を確保できる高級時計として、ロレックスは高い評価を受けています。高級ブランド時計でありながら、ここまでの耐久性と実用性を兼ね備えた時計は、ロレックスのほかにはないと言えるでしょう。
ミリタリーサブマリーナとも呼ばれるRef5517
ロレックスはまさに、過酷なサバイバル環境にも耐えうるという、稀有なブランド時計なのです。その過酷なサバイバル環境にも耐えられる時計を製造できるメーカーとして、軍隊から製造を依頼されて作られた時計があります。
その時計は、イギリス軍からの依頼で作られた時計で、当時のサブマリーナ(Ref5513)をベースに作られたRef5517です。このモデルは、戦場での使用に耐えるようにカスタマイズされた特別仕様ですが、イギリス軍の制式時計として採用されたことを見ても、ロレックスの耐久性と実用性の高さがわかりますよね。
ロレックスの収集家の間では、サブマリーナRef5517は「軍サブ」と呼ばれているようで、イギリス海軍・陸軍のみに供給された時計のために市場に出回ることはほとんどないロレックスの時計です。その特徴としては、
①サブマリーナに特有の回転ベゼルが1分刻みで細かく動かせる
②一目でわかる太めの長針と短針
③可視性の高い針のような秒針
④6時上に位置している、アルファベットのT
⑤バネ棒がケースに溶接され、ブレスレットの装着が出来ない
円安はロレックスを買取に出すチャンス
すでにご案内しているように、グローバルな中古市場で取引されるロレックスは、当然ながら為替相場の影響を受けます。そのため、円安になると日本で買取に出しても円での買取価格が上がります。円安になると、海外製の商品はどれも値上がりしますから、ロレックスに限ったことではありません。
もし皆さんがロレックスを買取に出すなら、為替変動に敏感でないと高値買取のチャンスを逃してしまう可能性もあります。ただし、為替相場が円安になったからといって、すぐにロレックスの中古買取市場に反映されるわけではありません。そのロジックは、為替が円安になると海外のロレックスの価格は変わらなくても、日本の円でのロレックスの定価が上がります。
次に、定価が上がった商品が中古市場に出回るようになると、中古市場でロレックスの買取価格が上がります。円安になってから、中古市場の買取相場が上がるまでには数カ月かかりますが、実際には1カ月くらいたつと価格が上がり始めます。そのため、このタイミングを狙って買取に出すといいのですが、円安の影響を大きく受けるのは一部のモデルに限定されるようです。
ロレックスの買取価格が高い理由を質屋がご案内します! まとめ
ロレックスは買取価格が高いのですが、それはロレックスが中古市場にそれほど多く流通しておらず、流通数に対してほしがる方の数が多いという理由があります。ロレックスの新品は、ロレックスの正規販売店に行っても入手が難しいのです。
特に最新のスポーツモデル、デイトナやサブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラなどは正規店で新品が買えないので、並行輸入業者や中古販売店などで探すしかありません。当然、定価よりも高い金額で販売されることになるのです。
定価以上の販売価格を付けても売れてしまうところが、ロレックスの人気の高さ、価値の高さといえるでしょう。また、時計の機能としては実用性と耐久性が高く、何十年にもわたって使い続けられる時計でもある点が、人気の理由でしょう。
ただブランド力があるだけでなく、純粋に時計としての性能も他の追随を許さないほど優れています。ロレックスを買取に出す際は、円安の時期を狙うと高値の査定になるでしょう。