【事例】金歯は買取ができるの? 18金の金歯を買取
2019年12月2日、須賀質店五反田本店で、金歯の買取をしました。約10gで40,000円の買取となりました。金歯の買取は査定員もいろいろ考えたり迷ったりすることが多い、買取が難しい商品といえます。しかし、金買取には積極的に取り組んでいる須賀質店では、今回持ち込まれた金歯については買取を実現させました。
金歯の買取で難しいところは、金歯に使われている金の種類は何金なのか、という問題です。通常の金製品には金の種類が刻印で打ち込まれているので、査定員はこの刻印を頼りに金の種類を判断します。もっとも、金製品の刻印は間違っている場合もありますし、業者をだます手法として上位の種類の刻印に打ち換えてしまった製品も出回っています。
ですから、金製品の刻印は金の種類を把握するひとつの手段ではありますが、買取店や質屋の査定員は刻印を全面的に信頼していることはありません。しかし、金歯にはそもそも刻印はありませんから、査定員は金の種類を判断するのに迷うところです。
また、金歯は歯に固定するために詰め物をしますが、この詰め物は金として買取ができないので取り除かなければいけません。金歯の買取の現場で、この詰め物を全部取り除けるかどうか、取り除けないとすればどの程度金の重さを調整しなければいけないのか、この点も査定員の悩みになります。
今回買取した金歯にも、当然のことながら刻印はなかったので、査定員は試金石という石に金歯をこすりつけて、金かどうかの判断をすることにしました。試金石というのは、金製品をこすりつけて金かどうかを試す「硝酸テスト」のための道具です。
試金石にこすりつけた金に硝酸を付けると、金製品であれば試金石についた金は消えずに残りますが、メッキ製品や金の純度が低い製品の金は、硝酸に反応して消えてしまいます。硝酸テストで気を付けなければいけないのは、硝酸テストは金製品の一部に傷をつけてしまうことになるので、必ずお客様の了解をもらわなければいけません。
須賀質店の査定員は、試金石による硝酸テストの内容を説明してお客様の了解をいただいて硝酸テストを行い、持ち込まれた金歯が金であることを確認したようです。では、金歯が18金であることはどうやって判断したのでしょうね。
それは、試金石で傷をつけた部分の金の色を見て判断したのです。金は性質上、傷がつきやすかったり変形したりしやすい金属なので、金以外の金属を混ぜて製品として利用します。金が100%の純金(24金)は、独特のまばゆさがありますが、金以外の金属を混ぜてゆくと金特有の色が薄くなってゆくのです。
また、試金石に金製品をこすりつけた感覚も金の種類を判断する材料になります。金が100%の純金(24金)は、金特有の柔らかさを指に感じることができますが、金以外の金属が混ざると削ったときの感覚が固くなってくるのです。
また、金歯の中に詰まっている詰め物も店頭で取り除くことができて、重さに影響がないだろうと判断したために、今回の金歯の買取を行うこととなりました。金の買取は、喜平のネックレスや純金のインゴットのように、製品の内容が簡単に把握できるものであれば簡単に買取価格を算出することは出来ますが、今回のような金歯のように金の種類の把握に経験と知識がなければ買取価格を出せない金製品もあるのです。
もし皆さんが金の買取を考えていて、この金製品は金なのだろうか、とか、金には違いないけれども金の種類が判らない、といった金製品があれば、ぜひ須賀質店にご相談になってみてください。須賀質店では以前より金の買取価格を引き上げて、同業他社に負けない金買取価格を提示してお待ちしております。
今回の金、プラチナの買取の詳細は以下の通り
金属の品名 | 重量 | 数量 | 単価 | 買取金額 |
18金 K18 | 10.0g | – | 4,140円 | 40,000円 |
【2019年11月29日 須賀質店の金・プラチナ買取価格表】
金属の品名 | 買取価格 | 金属の品名 | 買取価格 |
24金インゴット | 5,570円 | プラチナ1000インゴット | 3,400円 |
24金 Au1000 | 5,430円 | プラチナ1000 | 3,320円 |
22金 Au916 | 4,930円 | プラチナ950 | 3,150円 |
20金 Au833 | 4,500円 | プラチナ900 | 3,030円 |
18金 Au750 | 4,140円 | プラチナ850 | 2,860円 |
14金 Au583 | 3,070円 | – | – |
金買取(取扱い品目一覧)←こちら
18金、10金、金のネックレスを高価買取←はこちら
本日のプラチナ買取価格←はこちら