ダイヤモンドジュエリーの相場と高価買取のコツは?
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こちらのページでは現役の質屋 須賀質店が、永年質屋の店頭でダイヤモンドの質入れ、買取を続けてきた経験から、皆様方のダイヤモンドを少しでも高く売るにはどうすれば良いか、少しでも高い質入れをするには何が必要かを判りやすく解説してゆきたいと思います。
特に、「ダイヤモンドの価格はどうやって決まるのか」「ノンブランドのダイヤモンドと、ブランドジュエリーのダイヤモンドの違いは何か」「古い、変形している、イニシャルが入っている、こうしたダイヤモンドは価値があるのか」など、皆様からよく質問される内容について、現役質屋の立場でわかりやすくお話しします。
このページをじっくり読んで、書かれていることを実践できれば、皆さんも立派なダイヤモンドのバイヤーになれるかもしれません!
目次
01.ダイヤモンドを高く売るコツはあるの?
質屋の店頭で働いていると、毎日様々なダイヤモンドが買い取り、質入れで持ち込まれてきます。ルース(裸石)の状態で持ち込まれることはまれで、多くの場合指輪、ネックレス、ピアス、ブレスレットといった製品の状態で持ち込まれます。製品=宝飾品と考えてもらえれば良く、具体的には指輪、ネックレス、ピアス、ブレスレット、ブローチなどの商品に大小のダイヤモンドが付いている状態を想像してください。
指輪やネックレスをはじめとした宝飾品には、ダイヤモンド以外の宝石も付いている場合が多いですが、ダイヤモンドが付いている割合が他の宝石が使われている割合よりも非常に高いです。ダイヤモンドは小さくても価格が付く場合が多いので様々な宝飾品に使われているのでしょう。
査定員は持ち込まれた宝飾品についているダイヤモンドの以下の点を見極めながら、質入れ価格、買取価格を決定してゆきます。
- ブランドジュエリーかノンブランドか
- 使われているダイヤモンドの品質やクオリティ
- カラット(重さ)
- カラー(色)
- クラリティー(透明度)
- カット(形状)
- 商品の状態(傷の有無、変形があるかどうか、優れたデザインかどうか)
ダイヤモンドが付いた宝飾品の買取価格や質入れ価格は上記の要素がいろいろ関係するので、簡単に算出することが出来ないという事情があります。また、ダイヤモンドの価値を見極めて、高い買取査定価格、質入れ査定価格を算出できるようになるには、ダイヤモンドの査定を長く経験し査定の実務を積み上げる必要があるので、こうした能力のある査定員は少ないのです。
02.ノンブランドのダイヤモンドより高い査定額が付く「ブランドジュエリー」とは
質入れや買取で高値査定が出来る宝飾品として、「ブランドジュエリー」があります。ここでいうところのブランドジュエリーはハイブランドと呼ばれる「ハリーウィンストン」「ヴァンクリーフ&アーペル」「カルティエ」「ティファニー」などがあります。
これらの海外製のハイブランドの宝飾品は、同様のクオリティのノンブランドの宝飾品と比較して高価買取、高価質入れ価格が付きます。具体的な例でご説明いたしましょう。
ブランド名 | モデル名 | 販売価格 | 須賀質店 査定価格 |
---|---|---|---|
ハリーウィンストン | HWリング | 1,200,000円 | 350,000円前後 |
ヴァンクリーフ &アーペル |
スプリングリング | 1,400,000円 | 300,000円前後 |
ノンブランド | E VS1 Good | 店舗により様々 | 120,000円前後 |
「キングオブダイヤモンド」と呼ばれるくらいに高いクオリティのダイヤモンドを使っていると言われているハリーウィンストンのリングは、買取価格で販売価格の25%前後になることがわかります。また、フランスの高いクオリティのブランドジュエリーメーカーであるヴァンクリーフ&アーペルのリングであれば、販売価格の20%前後になっています。ノンブランドのダイヤモンド付きリングの販売価格は、販売店によってさまざまなので一概には言えませんが、買取価格は販売価格の10%~20%の間になることが多いようです。
この様に、ブランドジュエリーとノンブランドジュエリーの間に買取価格の差が付く理由は、ブランドジュエリーはネームヴァリューの高さから、より高い価格で販売することが可能であることと、ダイヤモンドの中でも特に高いクオリティのダイヤモンドを厳選して使用して、宝飾品としての価値が高いことがあります。
また、ブランドジュエリーは長い歴史のの中でデザインを研究し、多くの人たちに受け入れられるデザインを作り上げ自社の製品に反映させているという理由も、高い買取査定価格を付けられる理由です。
こうしたブランドジュエリーに対して、ノンブランドジュエリーは「ダイヤモンドの石としての価格」「指輪のプラチナや金の部分の価格」のみになって、ネームヴァリューやデザインの価値を加えることが出来ないので低い査定価格になってしまうことが多いのです。
一般的にダイヤモンドの付いた宝飾品は、ダイヤモンド原石の算出、ダイヤモンドの取り出し、ダイヤモンドのカット、製品のデザインの考察、製品の作成、ダイヤモンドの製品の組み付け、など人手のかかる工程を多数経て宝飾品として生産されるので、その都度価格が上乗せされて割高になってゆきます。ノンブランドのジュエリーはあまり価値の高くないダイヤモンドを使っていたとしても、宝飾品として完成させるまでの時間と手間は同じなので、結構割高な販売価格で売られている製品もあり、こうしたノンブランドジュエリーは買取や質入れの査定価格が特に低くなってしまいます。
ノンブランドジュエリーで、販売価格が高かったにも関わらず買取査定価格が低かった場合は、こうした事情がある場合が多いのです。
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03.ダイヤモンドの買取価格の目安を自分で知るにはどうすれば良い
ダイヤモンドの品質を見分ける方法は、どうすれば良いのでしょうか。ダイヤモンドはラウンドブリリアントカットと呼ばれる削り方で加工した場合、キラキラとした独特な輝きをしています。これはダイヤモンドの特徴でもありますが、特に優れた輝きをもつダイヤモンドは以下の4つの基準が優れていると言われています。
- カラット(重さ)
- カラー(色)
- クラリティー(透明度)
- カット(形状)
この基準は「GIA(米国宝石協会)」という、アメリカの国際的なダイヤモンド鑑定機関が定めたダイヤモンドの基準で、その頭文字をとって4Cとも呼ばれています。4Cの基準が高いダイヤモンドは誰が見てもダイヤモンド特有の美しい輝きを放っているものです。
質屋や買い取り店でダイヤモンドの品質を見極めて4Cを判断するのは誰なのでしょうか。それは、各店舗を任されている査定員ということになります。ダイヤモンドの4Cは、後で解説するように多数のランクがあり、見極める判断がとても難しいものです。
もちろん、お客様が鑑定書をダイヤモンドと一緒にお持ちいただければ、その鑑定書の4Cを参考にダイヤモンドの査定をすることもあります。ただ、お持ちいただいたダイヤモンドと鑑定書が一致していないことも良くあるので、査定員は自身の目で見極めた4Cをもとにダイヤモンドの査定をすることになるのです。
鑑定書の発行機関はさまざな会社がありますが、もっとも信頼されている鑑定機関はGIA、中央宝石研究所(CGL)と呼ばれています。
皆さんがお持ちのダイヤモンドの指輪や宝飾品にもこうした鑑定書が付いているかもしれません。このダイヤモンド鑑定書の見方を解説してゆきましょう
カラット(Carat Weight)重さ ⇒⇒ 鑑定書「Carat Weight」の部分
カラットとはダイヤモンドの重さ(重量)を記したものです。
ダイヤモンドはとても小さい宝石なので、重さの表記にg(グラム)を用いることはまずありません。
グラムとカラットの関係は1カラット=0.2グラムになっています。カラット数が大きくなれば、ダイヤモンドの大きさも大きくなるので、「カラット数の大きなダイヤモンド=価値のあるダイヤモンド」という関係が成り立ちます。
カラット数 | 販売価格 | 須賀質店の 査定価格 |
---|---|---|
カルティエ 0.2ct リング | 300,000円 | 70,000円 |
カルティエ 0.4ct リング | 500,000円 | 140,000円 |
カルティエ 0.6ct リング | 1,000,000円 | 400,000円 |
上記の表の様に、ダイヤモンドで0.2カラット以下の大きさのダイヤモンドは、単独で値段を付けることが難しくなります。0.2カラット以下のダイヤモンドは「メレダイヤ」とか「パフェダイヤ」などと呼ばれてある程度複数個付けられて価格が付けられるようになります。
まとまったメレダイヤモンド1カラットあたり5000円~40000円程度の価格が付くことが多いですが、メレダイヤの価格の付け方も、ダイヤモンドの1粒1粒の輝きや色、全体的なデザインや美しさを踏まえて値を付けることになります。
最近の傾向として、0.3~0.5キャラット位の小さめのダイヤモンドが好まれている様で、その中でも色(カラー)、透明度(クラリティ)、形状(カット)のクオリティが高いダイヤモンドが良く売れている様に思います。バブル全盛の時代には、ダイヤモンドは大きなダイヤモンドが特に好まれ、クオリティが多少劣っても1キャラット以上のダイヤモンドが特に良く売れていたようです。
カラー(Color Grade) 色⇒⇒ 鑑定書「Color Grade」の部分
ダイヤモンドの色はDカラーからZカラーまで、全部で23種類のランク分けがあります。Dカラーが無色透明でだんだん黄色みがかってくると同時に、価値も下がってきます。宝飾品として無色~無色に近い色はDカラー~Gカラーくらいまで、若干黄色みがかっているのがHカラー~Kカラーくらいまで、黄ばんでいる様子が判るレベルがLカラー~Nカラーくらいと思われます。
実際、質屋で質入れや買取でダイヤモンドを扱っているとNカラー以下のダイヤモンドに遭遇することはめったにありません。その理由は、日本で最も利用されている鑑定機関 中央宝石研究所(CGL)は、ダイヤモンドのカラーをアルファベットの単独で記載するのはMまでで、N~RをUnderN(VearyLightYeiiow)、S~ZをUnderS(LightYeiiow)などと記載することによります。
一般的にブランドジュエリーと呼ばれるハイブランドのダイヤモンドには、カラーグレードの高いダイヤモンドが使用されるので、DカラーからHカラーくらいまでのダイヤモンドが使われる傾向にあります。肉眼で黄色がかっていると判るダイヤモンドが、ハイブランドのブランドジュエリーに使われることは有りません。
Q.カラーダイヤモンドと呼ばれる「ピンクダイヤモンド」「レッドダイヤモンド」「ブルーダイヤモンド」といったダイヤモンドは、質屋や買い取り店ではどのような扱いになるのでしょうか。
ダイヤモンドは無色透明でカラーレスと呼ばれるダイヤモンドが一般的ですが、ダイヤモンドの中には色味を帯びたカラーダイヤモンドといったものが存在します。ダイヤモンドは天然の状態で作り上げられると炭素のみで構成されますが、高い圧力と高温にさらされて出来上がる過程で、不純物を取り込んだり、結晶の並び方の歪みなどを反映して多彩な色を発することがあるのです。
天然の状態から誕生したカラーダイヤには、世界的な鑑定機関であるGIAが認めている色があり、それがバイオレット、パープル、ブルー、グリーン、ピンク、レッド、イエロー、オレンジの8色であると言われています。
しかし、天然のカラーダイヤモンドは決めて稀なダイヤモンドで、世に流通しているカラーダイヤモンドは人工で着色したトリートメントダイヤモンドであると言われています。カラーダイヤモンドの取引の際は鑑定書と一緒にお持ちいただきますようにお願いいたします。(場合によっては、しばらくお預かりして弊社にて鑑定させていただくこともあります)
クラリティ(Clarity Grade)透明度⇒⇒ 鑑定書「Clarity Grade」の部分
天然のダイヤモンドはその中に内包物や傷があることから、透明度を表すクラリティーと呼ばれるランクがあり、まったく何もないFLからIまでの6段階のランクが存在します。
ハイブランドのブランドジュエリーになるとVS1以上のグレードのダイヤモンドを使用しているのが通常です。また、指輪以外の宝飾品 ネックレスやピアスにはクラリティグレードの低いダイヤモンドが使われることが良くあります。
傷や内包物の発見に10倍ルーペで見えるかどうかを判断基準にしていますが、ここで言う見える見えないのレベルはダイヤモンドの鑑定機関で十分に訓練を積んだ者を基準にしているので、一般に方にはなかなかダイヤモンドの傷や内包物は発見できないと思います。
カット(Cut Grade)加工形状 ⇒⇒ 鑑定書「Cut Grade」の部分
ダイヤモンドのカットとは、ダイヤモンドを加工研磨した形状のことを指します。ダイヤモンドの原石をどのようにカットしてゆくかは、重量歩留りと研磨ダイヤモンドの光学的効率との両方に影響を及ぼすものです。
カットされたダイヤモンドは、全体の深さ、ダイヤモンドのテーブル部分の長さ、ガードルの厚さ、パビリオンの深さ、キューレットの形状などが様々に影響し合って、最高級の「Excellnt(エクセレント)」「VeryGood(ベリーグッド)」「Good(グッド)」「Fair(フェア)」「Poor(プア)」の5段階に分かれてきます。
ブランドジュエリーに使われるダイヤモンドや、婚約指輪に使われるダイヤモンドは、特にグレードの高いExcellentかVeryGoodクラスのダイヤモンドが選ばれている様です。
Q.4Cについてはだいたいわかりましたが、4Cをどう使って査定価格が決められるのでしょうか
4Cはカラー、カット、クラリティ、カラットのそれぞれが多数にランク分けされており、4つの判断基準が組み合わされるので、ダイヤモンドの評価は無数に存在すると言っても過言ではありません。そのなかでも、ダイヤモンドの査定価格に一番大きな影響を与えるのは大きさ=カラットと言えるでしょう。ダイヤモンドのカラット数は数字で表されるので、一般の方にも容易に判断できると思います。
また、ダイヤモンドの査定に影響するのは、光をキラキラと反射させるダイヤモンド特有の輝きですから、カット=加工形状やクラリティ=透明度が、カラットに並んで重要な要素ではないでしょうか。
Q.ダイヤモンドの査定額がどのくらいになるか、簡単に知る方法はないですか?
先にご案内したように、ダイヤモンドの4Cを使った評価は無数にあるので、一般の方が簡単にダイヤモンドの査定価格や買取価格を知る方法は残念ながらありません。一応、須賀質店で買取査定価格を付ける目安はご案内できるので参考にしてください(2019年1月現在)
大きさ | カラー | クラリティ | カット | 買取査定 価格 |
---|---|---|---|---|
0.2カラット | D | VVS2 | Good | 20,000円前後 |
0.2カラット | F | VS2 | Good | 18,000円前後 |
0.4カラット | D | VVS2 | Good | 68,000円前後 |
0.4カラット | F | VS2 | Good | 58,000円前後 |
0.6カラット | D | VVS2 | Good | 130,000円前後 |
0.6カラット | F | VS2 | Good | 120,000円前後 |
0.8カラット | D | VVS2 | Good | 185,000円前後 |
0.8カラット | F | VS2 | Good | 175,000円前後 |
1.0カラット | D | VVS2 | Good | 400,000円前後 |
1.0カラット | F | VS2 | Good | 360,000円前後 |
こちらの表に掲載したダイヤモンドは、クオリティのかなり高いダイヤなので、ハイブランドのメーカーや国内の有名ジュエリーメーカーが指輪のダイヤモンドとして使用するレベルのダイヤモンドです。婚約指輪として、特別な記念日の指輪として販売される商品には上記クラスの指輪が使用されると考えていてよいでしょう。
逆に言えば、日常で使うような普通の指輪に使われるダイヤモンドは、こちらの様なハイスペックのダイヤモンドを使用することは有りません。また、指輪ではなくネックレスやピアスなどに使われるダイヤモンドは、ずっとグレードの低いダイヤモンドが使われるのが普通です。
Q.鑑定書がないダイヤモンドは買取や質入れが出来ないのでしょうか
ダイヤモンドの鑑定書が無いために質入れや買取の取引を断られた、ダイヤモンドは鑑定書が無いと質入れや買取が出来ないのか、といったお話をよく聞きますが、ダイヤモンドの鑑定書がないと質入れや買取が出来ないということは有りません。
もちろん、お手元にダイヤモンドの鑑定書が有れば一緒にお持ちいただくことをお勧めいたしますが、鑑定書が無ければ指輪やネックレスといった商品だけでお持ちいただければ大丈夫です。須賀質店の査定員は、ダイヤモンドの査定の経験数が豊富で十分な訓練も受けているので、鑑定書の無いダイヤモンドであっても今までにご説明してきた4Cを見極めてダイヤモンドの価値を見極めることが出来ます。
また、複数のダイヤモンドの宝飾品をお持ちの方は、宝飾品と鑑定書が一致していないことが良くあります。複数の宝飾品を一緒に保管していると良くおこることで、ブランドジュエリーを複数所有していて一緒に保管していたりすると同様のことがおこり、宝飾品と鑑定書がごちゃまぜになってしまうのです。
そのために質屋の店頭で査定をする査定員は、ダイヤモンドの査定をする時に鑑定書を参考にして商品を査定しますが、鑑定書の内容をすべてうのみにするようなことはありません。特にカラーグレードの欄に「JJA/AGL認定マスターストーン・セットNo.201」などの記載がない鑑定書のばあい、記載されている内容が甘くなっている場合が有るのでお気を付け下さい。特に2006年4月以前に取得した鑑定書は統一のマスターストーンを用いて鑑定していないので、内容が甘くなりがちです。
Q.鑑定書がない場合は、再度取得することは出来るのでしょうか?
鑑定書の取得は再度取得することは可能で、GIAや中央宝石研究所などの鑑定機関に持ち込めば発行してもらえます。ただ、預かり期間と発行の費用がかかりますので、もし売却する予定のダイヤモンドであれば、そのまま須賀質店にお持ちいただく方が時間も費用もかからないのでよろしいのではないでしょうか。
また、ダイヤモンドの質入れや買取で鑑別書をお持ちになる方がいらっしゃいますが、鑑別書と鑑定書は別のもので、鑑別書にはダイヤモンドの4Cの記載がないので取引にはあまり関係がありません。鑑別所は宝石の種類の記載があるもので、鑑定書はダイヤモンドの4Cの記載があるものとご理解ください。
04.記念日やイニシャルが入っていると買取不可ですか
ダイヤモンド付きの指輪には、結婚記念日はイニシャルを刻印されていることがありますが、こうした刻印が有ると質入れや買取は出来ませんか、とお問い合わせをいただくことが良くあります。指輪の場合は深い傷が有る、大きく変形しているけれども、質入れや買取は可能でしょうか、とのお問い合わせも多いです。
ダイヤモンド付きの指輪に限らず、イニシャルや記念日が刻印されていても、変形したり深い傷があったとしても質入れや買取が出来ないことは有りませんし、質入れや買取の査定価格に影響することは有りません。
指輪などに刻印されている記念日はイニシャルは「磨き」という作業で消すことが出来ます。指輪の変形やネックレスの切れ、石のはずれなども、宝飾の技術者が作業すれば簡単に直すことが出来るのです。もし、皆さんのお手元に大きな傷がある、大きく変形している、ネックレス部分が切れている、こうしたダイヤモンド付きの宝飾品があり買取や質入れを考えているのであれば、ぜひ須賀質店にご相談になってみてください。
でも、ブランドジュエリーの変形や傷は要注意です
指輪やネックレスなどの宝飾品の傷やイニシャルの刻印、変形は直せるので問題はないとお伝えしましたが、ブランドジュエリーの取り扱いは要注意です。ブランドジュエリーの修理は、製造したメーカー以外の技術者が作業をすると「改造品」の扱いになり、その後のメーカーのサービスを受けられなくなる可能性が有ります。イニシャルや記念日を消す程度の「磨き」であれば問題は有りませんが、変形を直す過程で、メーカーの技術者では行わないような作業方法で直すと、作業の跡が判ることがあります。
また、作業の後にメッキを施して仕上げる場合など、メッキの色が微妙に違った場合、ブティックに持ち込んだ場合「弊社以外のメンテナンスを受けているので、修理は出来かねます」と断られてしまうことがあります。ブランドジュエリーが変形したり破損している場合は、メーカーの修理を受けざるを得ないので、質入れや買取の査定価格に影響が出る場合が有ります。
Q.ずっと以前のダイヤモンド付きの指輪で、デザインも古いのですが、質入れや買取できますか?
ダイヤモンドは革製品のように年数がたつと劣化するものではないので、古くて価値が落ちる物ではありません。古いデザインの宝飾品はデザインの価値は落ちるものの、付けられているダイヤモンドや宝石の価値は現在でも存在しますし、まわりの金やプラチナの価値もプラスされます。
一般的には昔の宝飾品の方が、ダイヤモンドも宝石もクオリティの高いものが使われていることが多いので、古いから、デザインが今風でないから、と諦めているのであれば、ぜひ須賀質店にご相談になってみてください。ご両親から譲り受けた指輪やネックレスなどの宝飾品が、びっくりするくらいの価格になった例はたくさんあります。
05.高値買取、高値質入れを実践する秘訣を教えて
最後に現役の質屋から「高値買取、高値質入れを実践する秘訣」をこっそりお伝えします。実際聞いてしまえば「なんだ、そんなことなの・・・」と拍子抜けするかもしれませんが、わずかの作業で査定価格が上がるのですから実践する価値はあります!
汚れをきれいに落として持って行きましょう
指輪をはじめネックレスやピアスに付けられているダイヤモンドは「油になじみやすい性質」があります。ダイヤモンドは油と相性がよく、ひとの皮脂などが付きやすい性質があるのです。そのため、質屋で質入れや買取に持ち込まれるダイヤモンドは汚れにまみれていることが良くあります。
汚れていてはダイヤモンド特有の輝きも出にくくなり、綺麗に見えなくなるうえに、色(カラー)や透明度(クラリティ)の見極めにも悪い影響が出ます。ダイヤモンドの汚れの落とし方はとても簡単で、使わなくなった歯ブラシに中性洗剤をつけて磨きます。特にダイヤモンドの裏側が汚れるので、裏側を時間をかけて磨くようにすると、磨いたダイヤモンドは見違えるように輝きを取り戻すはずです。
歯ブラシは人間の口腔で使うものなので、ダイヤモンドや指輪などの金属部分を傷つけることは有りません。ただし、超音波洗浄機を使うのはやめてください。超音波洗浄機は細かく製品を振動させて汚れを浮き立たせるので、小さなダイヤモンドが外れてしまったり、宝石などの場合は石の内部に充填している材料が出てきてしまう場合が有ります。
付属品を一緒に持って行きましょう
箱や鑑定書などの付属品は、そろっているのであれば一緒に持って行きましょう。特にブランドジュエリーの保証書は箱などと一緒に持って行くのがお勧めです。
複数点の宝飾品があるのであれば、一緒に持って行きましょう
須賀質店では1点だけでも業界最高値水準の質入れ、買取査定価格を提示していますが、複数点一緒に取引が出来れば、少しでも査定価格を高められる可能性が有ります。買取や質入れをお考えの宝飾品が複数あるのであれば、ぜひ一緒にお持ちいただくことをお勧めいたします。