壊れた時計は買取できるのか?買取できる店の特徴を紹介
「壊れた時計は買取できるのでしょうか?」という質問を多くいただきます。結論から言えば、破損の種類やブランドによって買取できる時計と買取できない時計があります。また、買取を依頼する買取店や買取業者が修理体制を確立しているかによっても対応が異なります。なぜそのような違いが出るのかを解説していきたいと思います。
【目次】
1【質問】壊れた時計は買取できるのか
4買取できるが、すべて買取できるわけではない、の本当の意味は?
6.1壊れた時計の取り扱いに慣れていて、修理費用の予想できる査定員がいる
目次
1【質問】壊れた時計は買取できるのか
質屋の店頭で買取や質入れを行っていると、「壊れた時計を買取できますか」「壊れているんだけれど質入れできるの」と問い合わせを受けることが有ります。問い合わせを受けるだけでなくて、店頭で取り扱う品物がすでに壊れてしまっていて、お客様に壊れていることをお伝えすると「えっ壊れてるの、知らなかったよ」というやり取りをすることは、珍しいことではありません。
2壊れた時計は買取してもらえるの?
壊れた時計を買取できるかどうか、結論を言ってしまえば「壊れた時計は買取できるが、すべて買取できるとは限らない」というのが答えです。時計は精密機械なので、一口に「壊れている」といっても、いろいろな場合が考えられます。「どのように壊れているか」によって、買取査定額も大きく変わってくるのです。
3壊れた時計が買取可能になる基準とは?
壊れている時計の買取を依頼されたとき、買取業者が最初に考えるのは「この時計は直して、再度販売することが出来るだろうか」ということです。壊れた時計であっても修理が可能で、修理後に販売が出来るのであれば買取できるということになります。
修理が可能であることが予想できると、買取業者は次のように考えます。「修理して販売したときに、買取金額+修理代以上で販売できるだろうか」
買取業者も仕事ですから、買取金額+修理代以上で売れなければ、仕事として壊れた時計の買取に取り組むはずはないですね。買取業者の考えることを簡単にまとめると以下のとおりで、買取業者の考え方がわかれば「壊れた時計の取り扱い」の考え方はとてもシンプルです。
①壊れた時計が修理可能かどうか
②修理代+買取金額以上の価格で、売却が可能かどうか
4買取できるが、すべて買取できるわけではない、の本当の意味は?
4.1買取できる場合
・ロレックスやオメガ、パテックフィリップなどの有名ブランドの時計
・修理できるレベルの破損
・金・貴金属、ダイヤを使用した時計
さて、壊れている時計は「修理代+買取価格」以上で買取業者が販売できるのであれば、買取や質入れが可能であることが判りましたが、時計の修理代ってどのくらいかかるのでしょうね。
時計の修理は、街中の時計販売店、デパートの宝飾売り場、個人で経営している様な時計技術者、あとは時計を販売したメーカーのブティック等で行われています。まったく同じ修理をお願いしても、修理費用は異なっていることが多いので、このサイトの運営会社 須賀質店では割安な修理費用で技術力の高い時計技師の方と複数名取引をしています。
須賀質店では、年間相当数の壊れた時計を買取、質入れで取り扱いますが、その経験からすると、時計の修理でよくある「オーバーホール」と呼ばれる修理で、3~10万円程度に収まることが多いです。「オーバーホール」という作業は、時計の中に入っている機械を取り出しばらばらに分解して洗浄し、再度元通りにする作業の名称で、理想では2~3年に1度はおこないたい時計のメンテナンスのことを言います。
時計は金属のケースに入っていて、小さな部品が組み合わされて動いているので、動いている個所には特殊な油を挿して、潤滑させています。この油が切れたり劣化したりすると、時計は正確に時刻を刻めなくなったり、止まってしまったりするわけです。
時計の修理で、オーバーホールの他に部品交換が必要になれば、部品の調達費用が加算されることになります。時計の部品は汎用品として流通している部品もあれば、時計メーカーしか作っていない専用の部品もあります。専用の部品が必要な修理は、時計メーカーの専用工房でしか行うことが出来ずに、修理代も高くなってきます。
4.2買取できない場合
・ロレックスやタグ・ホイヤー、オーデマ・ピゲなどの有名ブランドではない時計
・修理できないレベルの破損
・修理代金が高い
さて、時計の修理についてある程度わかってくると、壊れた中古時計の場合、店頭で再度販売する価格が50,000円以上くらいで売れないと壊れた時計の買取は出来ないことになります。つまり、新品の状態で30,000~50,000円くらいで販売されている時計は、壊れた状態では買取できないことになってしまします。
新品の状態で30,000~50,000円くらいで販売されている時計は、壊れた状態では修理費用の方が高くつくので、質屋や買取店が買って修理しても割が合わないわけですね。すると、壊れた時計で買取が可能な時計の種類はかなり狭められて、新品の状態で数十万円以上で販売されている、高級ブランドメーカーの時計になることが多い、ということです。
5腕時計の破損の種類はどんなものがある?
腕時計の破損と一口に言っても、さまざまな種類があります。ここでは腕時計の破損の種類や、修理可能な壊れた時計の特徴についてご紹介します。
5.1腕時計の破損の主な種類
・ガラス(風防)が割れた
・ベゼルが破損・欠損している
・リューズが取れている
・ベルトがボロボロ
・動かない(不動)
・クロノグラフ・日付表示の不良
ガラスが割れている、リューズが取れている、ベゼルが破損・欠損しているといった破損は、時計をぶつけたり落としたりすることで発生する外部の破損になります。
また、こうした強い衝撃が時計にかかると時計の外側だけでなく内側にも破損が広がることも多々あります。むしろ、頑丈に作られている高級時計の外側が壊れているということは、それだけ強い衝撃が時計に走ったということであり、繊細なムーブメントにも影響が及んでいる可能性が高いと言えるでしょう。
ムーブメントが壊れてしまうと、時計が動かなくなったり正常に動作しなくなったりします。また、時計の使い方が正しくない場合でも、動作の不良に繋がることがあります。例えば機械式時計の日付表示は、日付を変えてはいけない時間帯がありまが、これを知らずに日付の変更を行うと内部の部品が破損してしまうことがあります。
また、ベルトは金属製でも革製でも使い続けているうちにボロボロになったり、更に悪化するとベルトがちぎれてしまったといった症状もあります。
いずれの破損の場合でも、修理には費用がかかるからといって、そのまま使わなくなってしまう方が多くいらっしゃいます。
5.2修理可能な壊れた時計の特徴は?
さまざまな破損した時計の種類をご紹介しましたが、須賀質店ではこういった壊れた時計のすべてを買取することができます。
時計は精密機械なので、ちょっとした取扱いの不備で壊れてしまうことが良くあります。壊れた時計というと、以下の「ガラスが割れた時計」のように外観の破損を想像しますが、「動かない」「時間が合わない」等も時計の良く陥る不調です。
須賀質店で過去に取り扱ったことのある壊れた時計は、以下のようなものがありました。
①まったく動かない
②時間が合わない
③大きな傷がある
④ガラスが割れている
⑤水没してしまった
⑥ベルトが切れたり、傷んでいる
⑦カレンダーの動きが悪い
⑧複雑機能が不調になっている
どの症状の時計であっても、須賀質店では修理可能と判断できて修理後に修理代金以上で販売可能ならば買取や質入れをおこなってきました。店頭で査定する査定員も、多数の壊れた時計を取り扱ってきた経験から、修理可能かどうか、修理代金にどの程度かかるのかの予測ができるようになりました。
6壊れた時計を少しでも高く買取する店の特徴は?
ここまで読んでいただいた皆さんが一番気になるのは、壊れた時計を高く買取してもらうにはどうすれば良いの、ということでしょう。須賀質店は年間に相当数の壊れた時計を扱っていますが、その経験から壊れた時計を高く買取してもらうコツをお伝えします。
6.1壊れた時計の取り扱いに慣れていて、修理費用の予想できる査定員
壊れた時計を買取、質入れするためには、店頭で査定している間に「修理可能かどうか、修理費用はどのくらいか」を予想できなければなりません。こうした能力は、さまざまな状態の時計を多数扱った経験とさまざまな壊れた時計を再生させた経験の、両方をもった査定員でなければできません。
6.2修理後の時計を売却する手段が多い
壊れた時計は、修理されて時計として利用できるようになった後に、中古時計として売却されますが、この売却先が多岐にわたっていた方が、壊れた時計に高価買取価格を付けることが出来ます。
須賀質店の場合、全国に多数ある中古時計オークション相場を集めて精査し、最も高く売れると予想されるオークション市場で売却しています。このオークション市場は国内だけでなく、海外の市場も調査、出品をしており、外国人のバイヤーとの情報交換も行っています。
壊れた時計のなかには、完全に元の状態に戻せないことがあり、外観などが不釣合いな状態にならざるを得ないことがあります。外装パーツが破損してしまって、同じパーツ入手できずに現行パーツを流用して取り付けるようなことがあります。
こうした、外観が不釣合いな時計は国内ではなかなか売却が難しいのですが、海外であれば販売価格次第では簡単に売れてしまうことが有るのです。海外への売却ルートを持っていれば、日本で売りにくい時計でも販売できるので、海外への販売ルート確保は重要です。
6.3すぐれた時計技術者を確保している
壊れた時計は修理して使える状態にするのが重要なポイントでしたが、そのためには技術力に優れて割安な費用で修理できる技術者を確保しておく必要があります。須賀質店では、こうした腕の良い技術者を確保しており、現在までに相当数の修理依頼をしているので、修理費用も割安に設定してもらえています。
時計の修理は、メーカーのブティックに依頼すると、メーカー以外の修理業者の見積もりの倍以上の見積もりが来ることが少なくないのですが、パーツ交換を伴う修理の場合はメーカーに修理依頼をせざるを得ない状況でした。
しかし、須賀質店では入手できないパーツを製作して修理する、特に技術力の高い時計技師とも通じていて、他店では修理不能な時計でも取扱いできる体制を整えています。
実際に、須賀質店では数多くの壊れた時計や傷のついた時計の買取を行っています。ガラスの傷や内部不良などの壊れている、傷がついている時計の詳しい内容を解説していますので、こちらも合わせてご参照ください。
革ベルトが剥げた時計の買取事例←はこちら
風防にキズのある時計の買取事例←はこちら
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壊れた時計は買取できるのか まとめ
壊れた時計は買取できるのかを解説しました。修理が可能であれば、壊れた時計であっても買取はできます。質屋や買取店、買取業者は、買取した時計を「修理して販売したときに買取金額+修理代金以上で売れるか」を重視しています。そのため無名ブランドや修理代金が高い時計は、買取を断られてしまいます。
また、時計の修理工房や技術者と繋がりがない買取業者はメーカーに依頼するしかなく、必然的に修理費用が高額になるため、安値で買い取りするしかありません。壊れた時計を高価買取してもらうためには、優れた時計工房や技術者を確保しているところに依頼するようにしましょう。
須賀質店では、さまざまな種類の壊れた時計の買取実績があります。「壊れて使わずに眠っている時計がある」「他店で買取を断られた」という方はまずはお気軽にお問い合わせください。
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