高級時計ブランド格付け|2025年最新!プロが選ぶTOP21完全ガイド
高級時計ブランドと一口に言っても、数多のブランドがあります。「高級時計ブランド全体の格付けがあれば知りたい」「自分の持っている時計のブランドは世間一般ではどのくらいの評価なんだろう?」そんな方に向けて、プロの視点から厳選した高級時計ブランドの格付けをご紹介いたします。
こちらで紹介している格付けランキングは、独自の基準で作成しており、これが正解というわけではありません。一つの指標として、参考にしていただければ幸いです。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
高級時計ブランドのランキングTOP21【2025年版】
プロの観点から高級時計ブランドのランキングをまとめました。格付けの基準については後ほどご紹介します。
- 1位:パテックフィリップ
- 2位:オーデマ・ピゲ
- 3位:ヴァシュロン・コンスタンタン
- 4位:ブレゲ
- 5位:ランゲ&ゾーネ
- 6位:ロレックス
- 7位:オメガ
- 8位:ジャガー・ルクルト
- 9位:カルティエ
- 10位:リシャール・ミル
- 11位:ブランパン
- 12位:グランド・セイコー
- 13位:ウブロ
- 14位:IWC
- 15位:ブライトリング
- 16位:パネライ
- 17位:ゼニス
- 18位:タグ・ホイヤー
- 19位:ジラール・ペルゴ
- 20位:フランク・ミュラー
- 21位:ロンジン
1位:パテックフィリップ
創業年:1839年(スイス)
パテックフィリップは世界の三大時計ブランドの一つであり、その中でも抜きん出た品質と信頼度を誇ります。1839年創業以来、伝統と革新を融合させた匠の技で世界時計界を牽引してきました。「カラトラバ」や「ノーチラス」などの名作は、職人の手による卓越した精度と、彫刻のような美しいデザインが特徴です。希少性の高さと資産価値の維持から、時計コレクターのみならず投資家にも熱い支持を受け、永遠のクラシックとしてその地位を確固たるものにしています。
2位:オーデマ・ピゲ
創業年:1875年(スイス)
オーデマ・ピゲは、革新的なアプローチと独創的デザインで高級時計市場に革命をもたらすブランドとして知られています。とくに「ロイヤルオーク」は、ラグジュアリースポーツウォッチの礎を築いたモデルで、アイコン的存在として確固たる地位を築いています。伝統を重んじつつも、常に新しい挑戦を続ける姿勢が、世界中の時計愛好家の心を捉え、唯一無二のブランドとして高く評価されています。
3位:ヴァシュロン・コンスタンタン
創業年:1755年(スイス)
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年に創業した時計ブランドで、1度も途切れずに続いてきた最古のブランドとして知られています。代表作は「オーヴァーシーズ」や「ヒストリーク」で、クラシックな美しさと伝統技術を融合した時計作りで、高く評価されています。熟練職人の手による装飾技術も高く評価されており、芸術性と機械工学を極限まで追求した時計ブランドとして確固たる地位を築いています。
4位:ブレゲ
創業年:1775年(フランス/後にスイス)
ブレゲは、「時計史を200年早めた」と称されるアブラアン=ルイ・ブレゲによって創業されました。「マリー・アントワネット」や「クラシック」コレクションは、独自の彫刻技術と洗練されたデザインで高い評価を受けています。伝統工芸の粋を集めた技術と大胆な発想が、時計をまるで芸術作品のように昇華させ、世界中の愛好家を魅了し続けています。
5位:ランゲ&ゾーネ
創業年:1845年(ドイツ)
ランゲ&ゾーネはドイツのブランドとして、精密工学と緻密な職人技が融合した時計を生み出しています。代表作「ランゲ1」や「ダトグラフ」は、独自のアウトサイズデイトや手彫りのムーブメントが特徴で、質実剛健なデザインが際立ちます。スイスの伝統に対抗するドイツ流の精密さと独創性が、時計愛好家のみならずコレクターにも高い評価を受け、世界市場で確固たる地位を築いています。
6位:ロレックス
創業年:1905年(イギリス/後にスイス)
ロレックスは、高級時計の代名詞として世界中に名を馳せています。オイスターケースやパーペチュアルムーブメントなど革新的技術を次々と導入し、耐久性・防水性・精度に優れた時計を生み出しました。代表モデル「サブマリーナー」や「デイトナ」は、中古市場でも高い資産価値を誇ります。2023年時点で、ロレックスは時計市場全体の約30%のシェアを占めており、圧倒的な人気を誇ります。
7位:オメガ
創業年:1848年(スイス)
オメガは、人類初の月面着陸に帯同した「スピードマスター」やダイバーズウォッチ「シーマスター」が代表モデルとして知られています。スポーツウォッチからフォーマルなモデルまで幅広いラインナップを展開しています。
8位:ジャガー・ルクルト
創業年:1833年(スイス)
ジャガー・ルクルトは、精密なムーブメントと革新的な技術で知られるブランドです。代表モデル「レベルソ」は、半回転する長方形のケースが特徴です。実用性と美しさを兼ね備えた時計として、世界中の愛好家に支持されています。
9位:カルティエ
創業年:1847年(フランス)
カルティエは、ジュエリーブランドならではのデザイン性と、高い時計製造技術力で評価を得ています。代表モデル「タンク」は、洗練されたデザインと精巧な装飾が際立ち、上品な美意識を表現しています。
10位:リシャール・ミル
創業年:2001年(スイス)
リシャール・ミルは、革新的な素材と圧倒的な技術を投入した究極の時計作りで注目される高級時計ブランドです。他にはない究極の時計を生み出すことで、数千万円~数億円という高価格帯でありながら、世界中の富裕層から圧倒的な支持を受けています。
11位:ブランパン
創業年:1735年(スイス)
ブランパンは1735年にスイスで創業された、世界最古の高級時計ブランドの一つです。代表モデル「フィフティファゾムス」は、ダイバーズウォッチの礎を築き上げました。伝統的な製造技術と職人の緻密な仕上げで、時計愛好家から支持されています。
12位:グランド・セイコー
創業年:1881年(日本)
グランド・セイコーは1960年にセイコーの上位モデルとして誕生し、2017年に独立ブランド化しました。卓越した精度と耐久性、そして日本の四季を表現したデザインで、国内外の時計ファンから高い評価を受けています。
13位:ウブロ
創業年:1980年(スイス)
ウブロは、革新的な素材とデザインで時計業界に新たな潮流を生み出しました。代表モデル「ビッグバン」は、大胆なフォルムと先進技術を融合させたアイコニックな存在です。
14位:IWC
創業年:1868年(スイス)
IWCは、堅実な技術力とエレガントなデザインが魅力の高級時計ブランドです。代表モデル「ポルテギーゼ」は、洗練されたデザインと高い機能性を兼ね備え、ビジネスシーンやフォーマルな場面で高い評価を受けています。
15位:ブライトリング
創業年:1884年(スイス)
ブライトリングは「時計ではなく計器である」を掲げ、パイロットウォッチを製造し続けています。代表モデル「ナビタイマー」は、複雑な計測機能と頑丈な作りでパイロットや航空ファンから支持を受けています。
16位:パネライ
創業年:1860年(イタリア/後にスイス)
パネライは、海軍向けの実用時計として開発されました。大胆なケースデザインと高い視認性を持つダイヤルが特徴です。代表モデル『ルミノール』は、独自開発の夜光塗料を採用し、暗所でも優れた視認性を実現しています。
17位:ゼニス
創業年:1865年(スイス)
ゼニスは、高精度ムーブメントの先駆者として業界に革新をもたらしました。代表モデル『エル・プリメロ』は、驚異的なスペックと高精度で評価され、時計愛好家や専門家から高い信頼を得ています。
18位:タグ・ホイヤー
創業年:1860年(スイス)
タグ・ホイヤーは、スポーツウォッチおよびクロノグラフ分野で国際的に高い評価を得ています。代表モデル『カレラ』は、レーストラックでの使用を想定して設計され、高精度と機能性を兼ね備えています。
19位:ジラール・ペルゴ
創業年:1791年(スイス)
ジラール・ペルゴは、伝統的な時計製造技術と革新的なデザインの両立を追求する老舗ブランドです。独自の技術を駆使した精緻な仕上げが特徴で、芸術性と機能性を両立しています。
20位:フランク・ミュラー
創業年:1991年(スイス)
フランク・ミュラーは1991年にスイスで創業され、革新的なデザインと複雑機構で高級時計市場に新風を吹き込みました。「トノウ・カーベックス」や「クレイジーアワーズ」などで知られています。
21位:ロンジン
創業年:1832年(スイス)
ロンジンは、クロノグラフ機構や複数時間帯表示など、革新的な機構や高精度の計器を生み出してきました。代表モデル「マスターコレクション」は、クラシカルなデザインと高精度なクロノグラフ機能が特徴です。
高級時計の格付け基準とは?
本格的な高級時計の格付けは、主に
- 歴史・伝統
- 時計製造技術
- 高級感(主力商品の価格帯)
- 知名度
- 売上
の5つの要素に基づいています。
時計業界では、ブランドの歴史や伝統が最も重視され、長い歴史を持つブランドほど熟練の技術と信頼性が認められています。特に、ランキングの1位から5位に位置するブランドは、百年以上にわたる歴史によって時計製造技術を育んできました。これは、時計業界においても重要な伝統や技術であると言えます。
また、知名度と売上も重要な要素です。近年は、これまでの伝統的な時計作りにとらわれないブランドも出てきており、新たな勢力として評価が高まっています。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
投資価値のある高級時計とは?
投資価値の高い高級時計は、人気・知名度、希少性、そして市場での需要と供給のバランスに基づいて評価されます。
例えば、ロレックスやパテックフィリップ、オーデマ・ピゲなどのブランドは、知名度・人気ともに高いにもかかわらず、少量生産のため、供給が需要に追いついていません。そのため二次流通市場では、定価を超える価格で取引されています。
また、こうしたことをビジネスモデルにあえて組み込んだのが、リシャール・ミルです。極端に少ない究極の時計を作り、1本の価格を高価格にすることで、他のブランドには真似できない時計を生み出し、ブランディングも同時に実現しています。
高い投資リターンが期待できるモデル
同じブランドの時計であっても、人気モデルとそうでないモデルでは投資価値が大きく異なります。特に、市場での需要が高く供給が限られているモデルは、価格が大きく上昇する傾向にあります。ロレックスの「デイトナ」、パテックフィリップの「ノーチラス」、オーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」、リシャール・ミルの「RM055」などは、その代表例として知られています。
例えば、パテックフィリップの「ノーチラス 5711/1A-010」は、2018年の定価は約330万円でしたが、現在では1,400万~2,000万円という価格で取引されています。また、ロレックスの「デイトナ 116500LN」は定価約176万円でしたが、現在は400万~500万円で取引されています。
生産終了や限定モデルとなった瞬間に価値が急騰するケースが多いため、投資を考える際には、これらの要素を慎重に見極めることが重要です。
購入時のチェックポイント
高級時計を購入する際は、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- ブランドの信頼性と資産価値
歴史と実績のあるブランドは品質や耐久性が高く、資産価値も期待できます。とくに、ロレックスやパテックフィリップは中古市場でも価格が安定しており、投資としての側面も考慮する価値があります。
- ムーブメントとメンテナンス性
ムーブメントには「機械式」と「クォーツ式」があります。それぞれの特徴やメンテナンスの頻度が自分のスタイルに適しているかチェックしましょう。
- デザインと装着感
手首に合ったサイズや、ライフスタイルに適したデザインを選ぶことが重要です。フォーマル向けならシンプルなドレスウォッチ、カジュアルならスポーツウォッチがおすすめです。試着して重量やフィット感を確認しましょう。
- 保証とアフターサービス
正規販売店で購入すれば、メーカー保証や修理対応が受けられます。中古の場合も信頼できる店舗を選び、保証の有無を確認すると安心です。
高級時計を購入する前に知っておくべきこと
高級時計を購入する前に、基本的な知識を押さえておくことが大切です。とくに、「購入ルートの違い」は、価格やアフターサービスに影響するため、しっかり理解しておきましょう。
正規販売店と並行輸入の違い
高級時計の購入方法には、大きく分けて「正規販売店」と「並行輸入」の2つがあります。
正規販売店(ブランド直営店・正規代理店)
ブランドと正式に契約を結んだ店舗で、正規品を取り扱っています。メーカー保証が付き、修理やメンテナンスも公式サービスを受けられるのが最大のメリットです。その反面、定価販売が基本で割引がほとんどなく、人気モデルは在庫切れで入手できないこともあります。
並行輸入(海外ルートで仕入れた商品)
海外の正規販売店などから輸入した時計を、日本の販売店が独自に販売するルートです。価格が正規店より安くなることが多いですが、メーカー保証が受けられないことがあり、販売店独自の保証に依存します。また、稀に個体差やコンディションのばらつきがあるため、購入先の信頼性が重要です。
正規販売店と並行輸入の選び方
高級時計を購入する際、正規販売店と並行輸入のどちらを選ぶかは重要なポイントです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った購入方法を選びましょう。
正規販売店のメリット
- メーカー公式の保証やアフターサービスを受けられる
- 偽造品や品質に問題がある個体をつかまされるリスクがない
- 専門スタッフのサポートを受けられる
デメリット
- 基本的に定価販売で割引がほぼない
- 人気モデルは入手困難で、長い順番待ちが発生することもある
並行輸入のメリット
- 正規販売店より安く購入できることが多い
- 日本未入荷のモデルや限定品を手に入れやすい
デメリット
- メーカーの正規保証が受けられない場合がある
- 販売店の信頼性によって品質やサポートに差がある
安心感を求めるなら正規販売店、価格や希少性を優先するなら並行輸入がおすすめです。ただし、並行輸入を選ぶ場合は販売店の評判や保証内容をよく確認し、自分に合った購入方法を選びましょう。
保証サービスの比較
各高級時計ブランドは、独自の保証サービスを提供しています。パテックフィリップは原則として「永久修理」を掲げており、製造された時期にかかわらずメンテナンスと修理に対応しています。オーデマ ピゲは「AP COVERAGE SERVICE」を導入し、通常の保証に加えて破損や盗難にまで対応する独自の保証プログラムを提供しています。
ジャガー・ルクルトは「ケアプログラム」を提供し、オンライン登録を行うことで保証期間を最大8年間に延長可能です。グランド・セイコーは2021年より新たなサービスプログラムを開始し、正規販売店で購入した場合の保証内容がより充実しました。ロレックスとオメガは最大5年間の保証を提供し、正規サービスセンターでのサポートを受けることができます。
ブランドごとに保証期間や延長条件が異なるため、購入時には保証内容を確認し、自分に合った選択をすることが重要です。
よくある質問
高級時計のブランド格付けに関して、よく寄せられる質問にお答えします。
- 高級時計のブランド格付けは何を基準に決まるの?
- 歴史、技術力、ムーブメントの自社開発、資産価値、市場での評価などが基準になります。
- 初めての高級時計購入におすすめのブランドは?
- ロレックス、オメガ、グランドセイコーなど、信頼性が高くリセール価値のあるブランドがおすすめです。
まとめ
2025年最新のランキングをもとに、プロが厳選したTOP21ブランドを紹介しました。高級時計のブランド格付けは、歴史や技術力、資産価値などを基準に評価されます。
高級時計を購入する際は、ブランドの信頼性、ムーブメントの種類、デザインなどを確認することが大切です。また、資産価値を考慮するなら、ロレックスやパテックフィリップ、オーデマ・ピゲなど価値が落ちにくいブランドがおすすめです。
もし使っていない腕時計があれば、買取店や質屋に売却して新たな時計の購入資金にするのも一つの方法です。須賀質店では無料査定を行っており、手軽に時計の価値を確認できます。査定料やキャンセル料は一切不要なので、お気軽にご依頼ください。
