ホワイトゴールドとは?その魅力やプラチナとの違い・お手入れ方法についてもご紹介
ホワイトゴールドとは、白く輝く金のことです。金色と言うと、黄金色の印象が強いですが、ホワイトゴールドのように他の合金を混ぜることで、色味を変えることもできます。
こういった説明を聞くと「ホワイトゴールドとはどのような成分なのか」「プラチナとはどう違うの?」と疑問を覚える方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ホワイトゴールドの特徴やプラチナの違い、またホワイトゴールドのお手入れ方法についてご紹介します。
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目次
ホワイトゴールドの魅力とは?
ホワイトゴールドとは、カラーゴールドの一つです。日本では「白色金(はっしょくきん)」と言われ、名前の通り白色に輝きます。主にジュエリーの素材として用いられており、近年では結婚指輪や婚約指輪に使われることも増えています。
ホワイトゴールドが用いられたジュエリーには、「White Gold」の頭文字をとって「WG」、18金や14金のホワイトゴールドの場合、「K18WG」「K14WG」と刻印されています。
ホワイトゴールドの魅力は、他のカラーゴールドにはない白い輝きです。貴金属を合金にする際に混ぜる金属を割金といいますが、ホワイトゴールドは白色金属を割金に用いる事と、表面をロジウムでコーティングする事により、美しい白色の輝きを放っています。
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ホワイトゴールドの成分と特徴
ホワイトゴールドは、金に銀やパラジウムなどの金属を混ぜて白色の輝きを出しています。ホワイトゴールドの割金の割合は販売店によって異なりますが、金75%、パラジウム25%などの割合となります。
また、金の配合量によっても成分は異なります。上記で示したのは、ホワイトゴールドで人気の18金ですが、金の割合が58%の14金も多く流通しています。
さらに表面には銀白色が特徴のロジウムでコーティングを施しているため、一層白く輝きます。
耐久性が高い
ホワイトゴールドは金に割金を混ぜることで作られています。純金だけでは柔らかく傷がつきやすいですが、割金と混ぜて合金にすることで耐久性が高くなり、傷や変形に強くなります。割金の量が多いほど強度は増しますが、その分、金独特の美しい輝きは少なくなります。
また、使っているうちに表面のロジウムコーティングが剥がれて、元の薄金色に変化することがありますが、再度コーティングをすることで白色の輝きを取り戻せます。
どんな場面でも身につけられる
ホワイトゴールドの2つ目の特徴は、性別を問わず身につけられる点です。カラーゴールドには、他にもピンクゴールドやイエローゴールドなどがありますが、そういった貴金属は着用する服装や性別を選ぶ場合があります。
しかしホワイトゴールドの場合、白色の輝きで日本人の肌に馴染みやすいと言えます。そのためTPOや性別、スタイルを問わず着用できます。
以前はプラチナよりもリーズナブル
ホワイトゴールドと似ている素材として名前が上がるのが、プラチナです。プラチナは、見た目はホワイトゴールドと似ていますが、生産量が少なく希少性が高いため価格が高い傾向にあります。プラチナに比べると、ホワイトゴールドは、似た見た目でありながら、以前は価格を抑えてリーズナブルに入手することができました。
ただし、金の価格が高騰している現在は、ホワイトゴールドのほうが高い逆転現象が起きています。今後の相場の予想は難しいですが、しばらくホワイトゴールドのほうが高価な傾向は続くと考えられます。
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ホワイトゴールドとプラチナの違い
ホワイトゴールドとプラチナは、見た目がそっくりであるため、「何が違うのか?」と感じる方が多くいらっしゃるでしょう。ここでは、ホワイトゴールドとプラチナの違いを3つご紹介します。
素材の違い
両者の一番の違いは素材です。ホワイトゴールドは、金にパラジウムや銀、ニッケルなどの割金を混ぜた合金です。その上にロジウムコーティングを施すことで、輝きと強度を増しています。人気の高い18金は金が75%、14金は金が58.5%の割合です。
一方、プラチナは「白金」と呼ばれる希少性の高い金属です。プラチナも純度100%では、加工がしづらいため割金を使いますが、基本的にはその純度は高く85%以上はプラチナが使われています。
両者を構成する素材の大部分を占めるのがホワイトゴールドでは「金」であるのに対し、プラチナは「プラチナ」という点が大きな違いとなります。
変色・変質の違い
ホワイトゴールドは、プラチナに比べて変色や変質しやすい特性があります。これは純度が関係しており、ホワイトゴールドは純度75%の18金で加工されることが多いのに対し、プラチナは純度90%のPT900で加工されることが多いです。そのため、割金によっては変色するリスクがあります。
例えば、ホワイトゴールドのジュエリーを着用したまま温泉に入ると、割金の銀が硫黄や硫化ナトリウムと反応して黒く変色する可能性があります。プラチナも割金が使われていますが、量が少ないため変色するリスクは低いと言えます。
耐久性の違い
ホワイトゴールドとプラチナは、耐久性にも違いがあります。金もプラチナも純度100%では柔らかく、ジュエリーとしての耐久性が低いです。その為、どちらも割金を混ぜることで耐久性を高めています。ホワイトゴールドは75%(18金)、プラチナは90%(PT900)の割合で作られることが多いです。
純金、純プラチナで比較すると、プラチナの方が硬度が高い素材ですが、それぞれ割金の量によって硬度が調整され、ジュエリー等では問題ない耐久性を確保された合金として使用されています。
ホワイトゴールドの用途と人気アイテム
ホワイトゴールドは、主にジュエリーに用いられるアイテムです。指輪やピアス、イヤリング、ネックレス、ブレスレットなど用途は多岐にわたります。以前はプラチナが主流だった結婚指輪や婚約指輪にも、ホワイトゴールドが使われるようになりました。
また、腕時計にも使われることが多く、各ブランドの上位ラインで採用されています。ホワイトゴールドは18金等の合金とすることで耐久性が確保され、腕時計にも採用しやすいという事なのでしょう。また、プラチナと比べて重量が軽いというメリットもあります。
他のカラーゴールドも同様に耐久性に優れていますが、ホワイトゴールドは落ち着いた見た目でありながら、金特有の輝きがある点も魅力と言えるでしょう。
ホワイトゴールドの人気ブランド
ホワイトゴールドを使った人気ジュエリーブランドを紹介します。
4℃
4℃は、国産のジュエリーブランドとして若い世代を中心に人気を集めるブランドです。
ティファニー
ティファニーはアメリカの老舗ジュエリーブランドです。バイザヤードやアトラスなどのコレクション以外にも、エンゲージ・マリッジリングの人気も高いです。
カルティエ
世界的なジュエリーブランドとして知られるカルティエの代表的なコレクションは、ラブやトリニティ、パンテールなどのコレクションです。
ヴァンクリーフ&アーペル
ヴァンクリーフ&アーペルは、パリで創業したジュエリーブランドです。アルハンブラやフリヴォル、ペルレなどのコレクションで知られています。
ホワイトゴールドのお手入れ方法
ホワイトゴールドのアイテムを長く使い続けるには、日頃のお手入れや、使用方法などに気をつける必要があります。ここでは3つの気をつけるべきポイントをご紹介します。
汗や皮脂汚れを拭き取る
日々のお手入れとしては、使用した後には柔らかい布で汗や皮脂などの汚れを拭き取るのがおすすめです。このとき、目の粗いクロスや研磨剤などを使用すると、表面のロジウムコーティングが剥がれてしまうリスクがあります。
ロジウムコーティングが剥がれてしまうと変色の原因となるため、柔らかい布でやさしく汚れを拭き取るようにしましょう。
汚れがひどいときの対処法
汚れが布の拭き取りだけ取れない場合は、中性洗剤を混ぜたぬるま湯に浸し、水で洗い流した後に汚れを布や綿棒で拭き取ると良いでしょう。ただし宝石や他の素材が使われている場合、中性洗剤でダメージを受ける可能性があるため事前の確認が必要です。それでも汚れが落ちない場合は、専門店に依頼しましょう。
入浴時には外す
温泉や入浴剤などの成分はホワイトゴールドに悪影響を与えることがあるため、必ず外すようにしましょう。成分によっては黒く変色してしまいます。また、海水に含まれる塩分やプールに含まれている塩素も、ホワイトゴールドを劣化させてしまいます。そのため、海やプールに入る際は着用しないようにしましょう。
ホワイトゴールドのアイテムを使用していないときの保管は?
しばらく使用しない場合は、ジュエリーボックスに入れての保管がおすすめです。この際、直射日光が当たる、湿度が高い場所はホワイトゴールドが傷んだりカビが生えたりするリスクがあるため避けましょう。
複数のジュエリーがある場合、ジュエリー同士があたって傷がついたり破損したりしないよう、仕切りのあるボックスや小袋に入れての保管がおすすめです。
まとめ
ホワイトゴールドとは、金に銀やパラジウムなどの割金を混ぜることで出来る合金のことです。その見た目はプラチナのような白色の輝きと優れた耐久性が魅力です。ホワイトゴールドとプラチナは見た目が似ていますが、素材や耐久性、変色のリスクに違いがあります。
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