18金が錆びる理由とは?劣化を防ぐお手入れ方法を解説 | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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18金が錆びる理由とは?劣化を防ぐお手入れ方法を解説

最終更新日 2024年8月29日

18金は、ネックレスや指輪、イヤリング、ピアスなど、さまざまな種類のジュエリーに使われています。金の純度が高く美しい輝きが特徴ですが、長く使っていると変色したり緑色の錆びのようなものが発生したりすることがあります。

金は錆びづらい金属として知られています。それにもかかわらず、なぜ金を使っている18金の製品が錆びてしまうのでしょうか。そこには18金という製品ならではの理由があります。

今回は長年、金製品の買取を行ってきた金のプロである須賀質店が、18金が錆びる理由と、劣化を防ぐためのお手入れや保管方法について解説していきます。18金を長く愛用したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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なぜ?18金が錆びる理由とは

金は、他の貴金属に比べて錆や変色に強い特徴があります。それにも関わらず、18金の製品でも錆びてしまうことがあるのはなぜでしょうか?これは18金に、割金と呼ばれる金以外の貴金属が含まれていることが原因です。

そもそも、18金とは金の含有率が75%のものを表します。25%は銀や銅などの貴金属が含まれているため、使い方や経年劣化によって錆びてしまうことがあります。

金属の錆びは、酸化によっておこるもので、酸化は金属のイオン化で発生します。この現象をイオン化傾向と呼びます。金はイオン化傾向が低いですが、割金に使われる銀や銅などの貴金属はイオン化傾向が高いことから、18金でも錆びが発生します。

 

18金に緑色の錆が発生する原因

18金の製品を長く使っていると、緑色の錆が発生しているように見えることがあります。この緑色の錆の正体は「緑青」と呼ばれるもので、銅が酸化したことで起こるものです。鉄の錆びは赤色ですが、銅の錆は緑青色のようにくすんだ緑となります。18金に含まれる割金の銅が酸化することで、緑色に錆びているように見えるのです。実際に、錆びているわけではありませんが、美しい見た目が損なわれてしまいます。

酸化は汗や水がついたまま放置すると発生しやすいため、使い終わった際や水に濡れてしまったときは、水気をしっかり拭き取っておくことが重要です。

 

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドには、割金として銀やパラジウムなどの金属が含まれており、プラチナのような白くて美しい輝きを放ちます。ただし金自体は黄色ですから、金の割合が多い18金はわずかに黄色みを帯びています。ホワイトゴールドに錆が発生する場合、割金である銀やパラジウムが酸化することで起こっていると考えられます。

また、ホワイトゴールドには質感を保つために、表面にロジウムコーティングが施されているのが一般的です。このコーティングが剥がれると元の金色が見えることがあり、一見「錆びた」ように見える場合がありますが、「メッキが劣化した」というほうが正しいでしょう。

ホワイトゴールド

 

イエローゴールド

イエローゴールドは、銀や銅などの割金を混ぜることで、金本来の黄色みが強く出るカラーゴールドです。18金よりも割金が多い14金や10金では、黄金色よりも銀や銅の色味が強く出ます。

イエローゴールドが錆びているように見える場合、割金である銅が変色を引き起こしている可能性が高いです。銅は銀やパラジウムなどの他の割金に比べて、とくに酸化しやすい特徴があります。イエローゴールドは、他のカラーゴールドに比べて変色しやすいといえます。このあと紹介する錆や劣化を防ぐポイントを実践し、取り扱いには気をつけるようにしましょう。

イエローゴールド

 

ピンクゴールド

ピンクゴールドは、銅を割金として含むことで赤みがかった色を表現しています。金の純度が高い18金ピンクゴールドでは柔らかいピンク色、銅の割合が多い10金では赤みが強いのが特徴です。こちらもイエローゴールドと同様に、銅が酸化を起こすことで、錆びてしまうことがあります。

近年の加工技術の発達で、酸化防止加工が施されている製品がほとんどのため、丁寧に扱っていれば変色することは多くありません。それでも、きちんとしたケアは必要となってくるため、次で紹介する予防方法をしっかりと行うようにしましょう。

ピンクゴールド

 

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18金の錆や劣化を予防する方法5選

18金のジュエリーでも、きちんとしたお手入れやケアをしていないと錆やコーティングの剥がれなど、劣化しまいます。ここでは、18金の製品の錆や劣化を予防するための5つの方法をご紹介します。

 

使用後は汗や皮脂を拭き取る

18金に限らず、すべてのジュエリーで共通して重要なお手入れが、使用後に汗や皮脂を拭き取ることです。錆や変色、劣化の多くは、ジュエリーについた汗や皮脂が原因で酸化を引き起こして発生します。肌に直接触れる性質上、必ず使用後はジュエリーについた汗や皮脂を拭き取るようにしましょう。専用のクロスやメガネ拭きなどの柔らかい布で、強くこすらずに優しく汚れ落とすように拭き取るようにしましょう。

 

高温多湿を避けて保管する

18金は、保管する場所も気をつけなければいけません。18金に含まれる割金は、水分と反応して酸化することで錆や劣化に繋がります。そのため湿度が高いところに長い期間保管すると、空気中の水分によって変色してしまうことがあります。

また、温度が高いと化学反応が進みやすくなるため、同様に変色しやすくなってしまいます。こういったことから、なるべく高温多湿を避けた場所で保管したほうが良いでしょう。

 

できるだけ空気に触れないようにする

18金に含まれる割金は、汗や皮脂以外にも空気に触れるだけでも酸化してしまいます。すぐに錆や劣化につながることはなくても、長年使っていると錆が発生してしまうこともあります。そのため長くきれいに使い続けるためには、できるだけ空気に触れないように保管することも重要です。

使わないときは、密閉されるジュエリーボックスや、ジッパー付きの収納袋などに入れて保管するようにしましょう。

 

定期的に身につける

定期的に身につけることも重要です。汗や皮脂が劣化の原因になると解説したため「矛盾するのでは?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし定期的に身につけることで、ジュエリーの状態を確認でき、錆や変色にいち早く気づくことができます。

反対にしばらく使わないと、気づいたときには錆や変色が広がってしまっていたということがあります。こうしたことを避けるためにも、定期的に身に着けてジュエリーの状態をチェックするようにしましょう。

 

入浴や水仕事の際は外す

18金の割金は、酸素だけでなく水分も酸化する原因となります。そのため入浴や水仕事の際は、ジュエリーを外すようにしましょう。水に濡れただけであれば、ジュエリーについている水分を拭き取り、乾かせば問題ありません。

しかし水だけでなく、水に含まれる成分と反応して変色するリスクもあります。水仕事では洗剤や漂白剤、入浴では入浴剤や温泉の硫黄など、金属にとって大敵となる成分が含まれているため、注意が必要です。

 

金製品のことなら須賀質店まで

18金の錆や変色は、お手入れやケアによって落とせる場合がありますが、なかなか落ちないということもあります。「18金が錆びてしまい使わなくなってしまった」という方は、買取店に売却するという方法もおすすめです。

須賀質店は大正9年の創業から、長きにわたって金製品の買取を行ってきた東京・五反田に本店がある老舗質屋です。錆びた金製品や純度のわからない金製品の査定も行っているため、使わないジュエリーがある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ

18金のジュエリーは、適切なお手入れをしないと、錆や変色などの劣化が発生してしまいます。使用後は汗や皮脂を拭き取る、保管場所に気をつけるといった日頃のケアが必要です。反対にちょっとした気遣いで、金ならではの美しい輝きは長持ちします。

錆びた18金の製品を使わなくなってしまったという方は、金の買取実績が豊富な須賀質店にご相談ください。錆や変色、壊れたアクセサリーも査定いたしますので、お気軽にご来店ください。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。