金はなぜ価値がある?価格が上がり続けている理由、価値変動、最新の金相場を解説
金といえば、高価で資産としてお金持ちが保有しているというイメージを持つ方もいらっしゃるでしょう。実際、金の価値は上昇し続けており、2023年には24金の買取価格が1g1万円を突破するなど、ここ数年の相場は著しく上昇しています。
しかし、金はそもそもなぜ価値があると言われているのでしょうか?金以外にもプラチナや銀、銅などさまざまな貴金属が存在していますが、金と同等の価値ではありません。
今回は長年、金や貴金属の買取を行ってきた老舗質屋である須賀質店が、金はなぜ価値があるのかを解説していきます。金について詳しく知りたい方や、金の売買を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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金に関する基礎知識
金の価値について解説する前に、ここでは金の基礎知識について解説します。そもそも金とはどういった金属なのか、特徴や種類について詳しく見ていきましょう。
そもそも金とは何か
金とは、元素記号Au、原子番号79の金属のことです。美しい輝きが特徴ですが、これは光の中の青だけを吸収しその他の色は反射するという特性によるものです。酸化に強く他の金属に比べると錆びづらい特徴があるため、アクセサリーや装飾品などに多く使われています。また薄く伸ばせる特徴があり、金糸や金箔などに加工することができます。
金の種類について
金の種類は、大きく下記の5つに分けられます。
名称 | 金の含有量 | 特徴 |
24金 | 99.99%~ | いわゆる純金で、非常に柔らかいため傷つきやすくジュエリーに加工されることは多くありません。 |
22金 | 91.7% | 一部ジュエリーや金貨に使用されています。 |
18金 | 75% | 加工がしやすく金のメリットも得られるため、広く出回っています。 |
14金 | 58.5% | 18金よりも光沢感は減りますが、お手頃な価格で金を楽しむことができます。 |
10金 | 42% | 入手しやすくジュエリーや日用品など幅広く利用されています。 |
金はなぜ価値がある?
金は世界的に需要が高く、安全資産としても人気の高い製品です。ここでは金が人気を集める理由、なぜ価値があるのかを解説していきます。
希少性が高いため
金の価値がある理由として、まず希少性の高さがあげられます。金は地球にある有限の資源で、鉱山などから採掘してくる必要があります。当然、それは容易なことではなく、これまで採掘された金の総量は約19万トンで、これはプール約4杯分程度と言われています。
現在では年間3千トンを算出していますが、それでも高まる需要には追いついていません。こうしたことから金の希少性が高まり、価値があるとされています。
加工がしやすいため
金の特徴である加工のしやすさも、価値を高めている要因の一つとなっています。金といえば、ジュエリーやインゴット、金貨などの製品を思い浮かべる方も多いと思いますが、それ以外にもハイテク産業や車、医療などの分野でも利用されています。
例えば、私たちが日々使っているパソコンやスマートフォンにも、電子回路を構築する基盤の表面処理に金が使われています。こうした用途の広さによって需要が高まり価値が高くなるのです。
流動性が高いため
流動性とは、資産価値がありすぐに貨幣に変えられる度合いのことです。金は世界で共通した価値の高さがあるため、いつでもどこでも資産に変換できる特徴があります。
株や不動産といった投資は、企業や情勢によって価値がゼロになってしまうリスクがあります。金はそういったリスクが低く「安全資産」としても知られているため、市場価値が安定して高い傾向にあります。金の相場が少しずつ右肩上がりになっていることからも、このことがわかります。
歴史が長く信用性が高いため
人類が初めて金を手にしたのは、今から約6千年前と言われています。古代から金は装飾品として重宝されており、とくに権力者や王族たちに愛用されてきました。技術が徐々に発展してくると、貨幣としての役割を果たすようになり、現在にいたります。
こうした歴史から私たちは「金=価値があるもの」と認識するようになりました。現在でもその価値は衰えることなく安定しているため、数ある資産の中でも金は「安全資産」として人気を集めています。
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金の価値が上昇し続けている理由
近年、金の価値は著しい上昇を続けており、2015年には金相場は5千円を切っていましたが、2023年には1万円を超えています。なぜここまで金の価値が上昇しているのでしょうか?ここではその理由を2つご紹介します。
コロナウイルスの蔓延
1つ目の理由に、新型コロナウイルスの蔓延があります。2019年頃までは、金相場は徐々に右肩上がりでしたが、2020年に新型コロナウイルスが蔓延すると、その上昇率は一気に上がりました。これは、新型コロナウイルスによって株式が下落し、安全資産である金に需要が集まったことが要因とされています。
社会情勢の悪化
2つ目の要因は、社会情勢の悪化によるものです。2022年にロシアによるウクライナ侵攻、2023年にはイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃など、残念ながら世界では戦争が続いています。こうした社会情勢の悪化は経済にも大きな影響を与えます。経済が不安定になった分、価格の変動が少ない金の価値は上昇します。
今後、金の価値が下がる可能性はある?
金の価値が上昇し注目が集まっていますが、気になるのは今後の金の価値。「金の価値が下がってしまうのではないか」と心配に思う方もいるでしょう。しかし現時点では、金の価値は今後も上がっていくと考えられます。なぜなら金の価値は世界的に高く、世界的な社会・経済情勢もしばらく不安定な状態が続くと考えられているからです。
最新の金の価値を知りたい方は、金製品の買取店のサイトで相場を定期的にチェックするのがおすすめです。
関連リンク:https://www.sugashichiya.com/satei/gold/
金製品のことなら須賀質店まで
金製品の売却を検討しているなら、金の買取実績が豊富な須賀質店にお任せください。須賀質店は東京五反田で、大正9年に創業した老舗質屋です。これまでさまざまな金製品を取り扱ってきたため、他店よりも高く買取することができます。インゴットや金貨をはじめ、壊れたジュエリーや金種がわからない製品でも無料で査定いたします。査定金額を聞いて取引をキャンセルすることもできるため、売ろうか迷っているという方もお気軽にご来店ください。
まとめ
金はなぜ価値があるのかを解説しました。金は、希少性が高い、加工がしやすい、流動性が高い、信用性が高いという理由から高い価値があるとされています。安全資産としても人気が高く、近年では経済や社会情勢の不安定さから価格が高騰しています。今後もその価値はなくなることはないとされていますが、今ほどの高騰がずっと続くとは限りません。須賀質店は豊富な金の買取実績がございますので、金の売却を検討している方は、お気軽にご来店ください。