ニッケルフリーとは?金属アレルギーでも着けられる?特徴やお手入れ方法を徹底解説!
ニッケルフリーとは、ニッケルを使用しないアクセサリーのことです。ニッケルは、金属アレルギーを起こしやすい素材と言われているため、最近ではニッケルフリーのアクセサリーが増えています。しかしニッケルフリーと一口に言っても、ブランドによって違いがあります。「金属アレルギーの人でも着用できるのかな?」と疑問に感じている方もいらっしゃるでしょう。そのため、今回はニッケルフリーについて詳しく解説していきます。
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目次
ニッケルフリーとは一体何?
ニッケルフリーとは、ニッケルを極力含まずに作られた素材のことです。ニッケルはレアメタルの一つであり、耐腐食性が高く錆びにくいため多くのアクセサリーに使用されています。
優れた光沢感を持ち錆びにくいというメリットを持つニッケルですが、金属アレルギーを起こしやすいとも言われています。金属アレルギーは、金属が肌に触れた際に汗で金属がイオン化し身体に入り込むことで、免疫の働きで異物と判断し、身体が拒絶反応を起こすことを指します。ニッケルは酸に弱い性質を持っているため、汗で体内に溶け出しやすく、金属アレルギーを起こしやすくなっています。そのため、金属アレルギーが起こりにくいニッケルフリーが好まれるようになっています。
ニッケルフリーの基準
ヨーロッパでは、ニッケルに関して皮膚に直接、長時間触れる製品についての使用・流通に対する規制、欧州規格EN1811が定められています。この欧州規格EN1811は、試験資料を人口汗に1週間浸し、放出したニッケル量を測定します。基準値よりも多いニッケル量が測定されると、その製品は「ニッケルフリー」として販売することはできません。
また、メッキなどでコーティングした製品については、欧州規格EN12472というEN1811を実施する前に行う処理に関する規格も行う必要があります。欧州では、厳格なこの規格に通ったものだけが「ニッケルフリー」と表示することができます。
日本のアクセサリー業界におけるニッケルフリーへの対応
日本は欧州とは異なり、ニッケルフリーを定めた基準が存在しません。そのため、ブランドによってニッケルの含有量は異なります。厳格な欧州の規格に準じたところもあれば、通常の製品よりもニッケルの含有量が少ないだけというところもあります。あくまでも自主基準に任されているというのが現状です。
また、「ニッケルフリー」と記載していても、ニッケルはわずかに含まれているところが、ほとんどです。これは、ニッケルという素材が安価で使いやすいことから、価格を抑えるために多くの企業が利用しているという背景があります。ニッケルは金属自体にはもちろんのこと、メッキにも使用されていることもあるため、注意が必要です。
ニッケルフリーのメリット・デメリットとは?
続いて、ニッケルフリーのメリット・デメリットについて解説します。ニッケルフリーのメリットは、金属アレルギーが起こりづらい点です。日本ではニッケルフリーの基準が定められていないため、ニッケルフリー製品でもわずかにニッケルが含まれている場合も多いですが、それでも通常のニッケルが含まれた製品と比べると、圧倒的に金属アレルギーが起こりにくいと言えます。
ただし、ニッケルフリーはあくまでもニッケルが少ない製品のため、他の金属によるアレルギーが生じるリスクはあります。例えば、パラジウムや銅などの金属でもアレルギー反応がでやすいため、金属アレルギーの方はニッケル以外も含有金属もチェックする必要があります。
ニッケルフリーのデメリットは、ニッケルが持つメリットを活かせないところです。光沢感が物足りなかったり錆びやすかったりする可能性があります。また、ニッケルをメッキの下地にすることで剥がれにくくなるメリットも活かせないため、メッキが剥がれやすくなってしまいます。
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ニッケルフリーは金属アレルギーの人でも着けられる?
ニッケルフリーの製品だからといって、100%金属アレルギーが発生しないとは言い切れません。なぜなら、日本で販売されているものはニッケルフリーの製品でも、ニッケルがわずかに含まれていることがほとんどだからです。日本は、欧州のようにニッケルの含有量に関する基準が定められていません。
金属アレルギーの方は、金属アレルギー専門の店舗での購入がおすすめです。専門店では、金属アレルギーが起こりづらいジュエリーやピアス用のコート剤など、アレルギー反応が起こりにくい製品を販売しています。
また、ニッケルのアレルギー反応を避けられても、他の金属にアレルギー反応を起こす可能性もあります。病院では、金属アレルギーの原因物質を特定するパッチテストができるため、自分がどの金属にアレルギーを持っているのか把握しておくと良いでしょう。
ニッケルフリー製品を長く使うためのお手入れ方法
ニッケルフリー製品を長く使うには、日々のお手入れやケアが必須です。ニッケルフリー製品は、デメリットでも述べた通り錆びやすい、メッキが剥がれやすいといった特性があります。そのため、ニッケルフリー製品を使用したあとは、必ずお手入れをするようにしましょう。
お手入れの方法は、柔らかい布で表面について汗や皮脂などの汚れを優しく拭き取ります。汗や皮脂がついたまま放置すると、錆や黒ずみの原因となってしまうため、注意しましょう。保管は、直射日光を避け湿気が少ない場所がおすすめです。
また、ニッケルフリー製品を着用したままの入浴や海水浴は、絶対に避けるようにしましょう。ニッケルの強みである、耐腐食性が劣るため、水や海水に触れると錆が生じやすくなっています。そのため、入浴時やプール、海水浴などの際には必ず外すようにしましょう。
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まとめ
ニッケルフリーとは、ニッケルの含有量が少ない製品のことです。日本では基準が定められていないため、メーカーによってニッケルの含有量が異なるため、100%金属アレルギーを起こさないとは言い切れません。そのため金属アレルギーの方は、必ず事前にニッケルフリー製品のショップや店員さんに確認するようにしましょう。また、ニッケルフリーの製品は錆びやすいため、使用後は布で汚れを拭き取るようにしましょう。