金を売るタイミングは?知っておきたい基本からより高値で売るためのコツを徹底解説
金とプラチナ、今どちらが高いか知っていますか?
以前は、プラチナの方が希少な金属である事も手伝って、プラチナの方が高値で取引されていました。ですが、ここ数年は安定資産と呼ばれ金が、投資先として人気を集め、プラチナよりも高くなっています。
金に投資をする方法、金を売るタイミング、金投資について解説していきます。金に投資をしたは良いが売るタイミングが分からない。そんな方はいませんか?ぜひ参考にしてください。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
目次
金を高価格で売るタイミングとは
1.1 日本円や米ドルなどが下落した
金を売るタイミング、つまり金が上がるのがいつなのか。これを知っていれば金をより効果的に売る事が出来ます。100%上がるタイミングというのは難しいのですが、どういった時に上がりやすいのかを挙げていきましょう。
まず一つ目が為替に大きな変動があった時です。特に円安に動くと、日本での金の価格が上がります。これは、日本が特殊な取引方法を用いているためで、世界的には金は米ドルで取引されていますが、日本では米ドルを一度日本円に換算して金の取引を行うため、円安というのは日本での金の価格に直結しやすいのです。
ただ、米ドルや他の通貨が下がる事が悪いわけでもありません。ドルが下がる、経済が不安視されている。こういった時には安全資産の金が上がりやすいと言えるでしょう。
1.2 世界経済が不安定になっている
世界経済が不安定になると金の価格が上がると聞いたことはありませんか?戦争やコロナウイルスの蔓延などが原因で世界経済が不安定になると、株価や国債などが下落してしまう可能性があります。そこで出番なのが安全資産として長い間信頼されている金なのです。
金そのものに価値があり、またどの国でも安定した価値で取引されているからです。世界経済が不安定になったとき、金の価格が高くなるのは、世界経済の影響を受け下落してしまう可能性のある株や国債などより、資産として安定性の高い金の需要が増えるからです。世界経済が不安定な時、金は売り時と言えるでしょう。
1.3 株安が長く続いている
配当金や株主優待などのメリットがある株式は投資対象として人気です。また、経済が好調だと需要が高まり株価が上がります。ですが戦争や世界的な感染症状が原因で経済が不安定になると、株式が下落して大きな損害となる可能性があります。そうなると株式の需要が薄まり、反対に金の需要が高まります。
金は株式と違い、所有しているだけで配当金が出るといったメリットはありません。ですが、金はどの国でも価値があり、長い間安全資産として扱われています。株安が長く続いている今が金の売り時と言えるでしょう。
1.4 どこかの国が金を買っている
金の価格が上がる理由の一つとして各国の中央銀行が金を買っているということがあります。金は個人で所有する他に、各国の中央銀行も資産として所有しています。各国の中央銀行が金を購入する際はトン単位などの膨大な重さで取引されますので、流通されている金が不足してしまい、金の価格が上がるのです。中央銀行が金を購入する情報を知る方法はありませんので、金の買い時や売り時を見極めるのは困難ですが、金の価格が上がる背景にどこかの国が金を大量に買っているという事があるのは確かです。
1.5 金需要が高い国が経済成長している(中国・インド等)
金は世界中の国でも需要がありますが、中国とインドはとくに金の需要が多い国です。中国では建物の装飾品や、地位や権力のアピールとして、インドでは銀行の口座を持たない人が資産として金製品を所有するなど、2国とも金を大切にする歴史があります。
中国・インドとも2000年代に経済が高成長したことで、これまでも高かった金の需要がさらに高まり、金を購入する人が増えました。中国・インド2国が買い占める金の量は、年間で生産された金の半分以上にもなりますので、2国が金を購入すると金の価格が変動します。なので、金の需要が高い国が経済成長している時は金を売るタイミングといえるでしょう。
金を売るタイミングを把握するには情報収集が欠かせない
2.1 世界経済や株式、為替などの世界情勢をチェックする
世界経済や株式、為替などの影響は金の相場にも影響を与えます。とくに戦争や世界的な感染症など世界情勢が不安定な際には大きく金の相場が変動します。
金の価格を予想するためにも、日頃からこれらの情報をチェックするようにしましょう。世界経済や、株式、為替などの情報は新聞やテレビ、インターネットを使えば知ることが出来ますので、金の価格を予想するためにも日頃から世界経済や株式、為替などの世界情勢を把握するようにしましょう。
2.2 金の需要を知る
金は長い間安全資産として一定の需要があります。資産以外にも宝飾品や通貨、工芸品や建物の装飾などにも使われており、近年ではパソコンやスマートフォンなどの精密機械にも使用されています。
金の需要が増え供給出来なくなれば、金の価格は当然上がりますし、反対に金の供給が需要を上回れば金の価格は下がります。今金がどれだけ必要とされているかを知ることは、金の価格の価格を予想する上で大切な手段と言えるでしょう。
2.3 金の相場を確認する
金の相場を確認することは金の価格を予想する上で重要です。世界情勢が不安定になった際は金の相場が変動するタイミングです。
日頃から世界情勢をチェックしていれば、金の相場が上がるか下がるか予想する事が出来ます。しかし、どれほど金の相場が変動するかは日頃から金の相場を確認していなければ予想することが出来ません。
何が起きたらどれだけ相場が変動するのかを把握出来るようになるためにも、金の相場を確認するようにしましょう。
2.4 2023年は売った方がいい状況なのか?
ここ数年、金の価格は大変高騰しています。金の価格の変動は一日数十円~数百円程で、こう聞くとあまり相場の変動がないように感じるかもしれません。ですが、20年前と比べると金の価格は4倍以上にもなりました。
金の価格が高騰する前に金を購入した人にとっては、金が高騰している2023年は金の売り時と言えるでしょう。ですが最近金を買われた方からすると、金の価格が高騰する以前に金を購入していた人と比べると、価格の上がり幅は少なく、金を売った方が良いかというと必ずしもそうとは言えません。
2023年は金を売った方が良い状況なのかというと、自分が金を購入したタイミングによると思います。金の売り時を考えるのも良いのですが、日頃から金の動向を気にするようにして、自分が購入した時より金の価格が高いタイミングで売ることが一番重要だと思います
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
3 金をより高く売るためコツ
3.1 所有している金の純度を把握する
金は純度によって呼び方や買取価格が違います。18金や10金などの呼び方の違いですが、これらは金の純度の違いを表しています。
金の純度は24分率で表されていて、金の純度が99.99%以上であれば24金や純金、金の純度が75%だと18金といった具合です。純度が高いほど金の価値が上がり、買取価格も上がります。多くの金製品にはK!8や純金など金の純度を表す刻印が入っていますが、金の純度が入っていないものもあります。金の刻印がないと、お店によっては金の純度を下げて査定されてしまう場合があります。このような事を防ぐためにも金の純度を把握しておきましょう。金の純度を把握しておけば、純度を下げて査定されたら断る事が出来ます。
自分の所有している金の純度を把握して、適正な価格で売るようにしましょう。
3.2 所有している金の重量を把握する
所有している金の重量を把握する事は金を高く売るために重要です。金は重量で買取価格が変わります。また大変高価なため、1gの重さの違いでも買取価格が大きく変わります。
もし、金を持って行ったお店の測りが壊れていたり、量り間違いで重量を軽く計算されてしまうような事があれば、本来の買取金額より少なくなってしまいます。このような事を防ぐためにも事前に所有している金の重量を把握するようにして、間違いが起きないようにしましょう。
金のインゴットはグラムが記載されていますので、重量を把握するのは簡単ですが、指輪やネックレス、その他多くの金や金製品にはグラムの記載は殆どありませんので測りを使って重量を確認しましょう。
4 金投資の魅力とは?
そもそも投資とは何でしょうか?利益を見込んで資金を投じる事で、株式や為替、先物、不動産などなど、たくさんの種類があります。
そしてどんな投資でも、必ず利益を上げる事が出来るのではなく、投資の種類に応じたリスクがあるものです。
例えば、株式を買った会社の業績が悪くなってしまえば、株価が下がり資産が減ってしまう事になりますし、倒産しようものなら価値が無くなってしまう可能性すら出てきます。
その点金投資というのは、金という物質の価値に左右されるため、価値が無くなってしまう可能性が極端に低く、安全な資産として魅力的な投資先になるのです。
また経済が不安定な時にこそ値上がりがしやすいという特徴があります。
リスクが低く、値上がりの期待もある。これこそが金投資の魅力でしょう。
5 金投資の方法は個人取引やサービス利用など様々
5.1 金貨、金地金を現物で購入
金投資においてオーソドックスな方法が現物での購入です。金を実際に購入して保管する事で、最もわかりやすい形で、実物資産という安定した資産にする事が出来ます。
金を現物で購入すると言っても、指輪、ネックレス、置物のような製品では、金投資という観点で見たときには、その効果が薄れてしまいます。そういった製品を購入する際には、少なからず加工費や人件費といった上乗せがあった金額で購入する事になります。それでは、金の価格が上がったとしても、その製品を購入した金額を上回るのが難しく、投資としては余計な経費が掛かっているという状況になってしまいます。金という物質の価値に近い金額の製品、それが金貨や金地金となります。
ちなみに、素材は同じ純金であっても、ネックレスや指輪になっている物と、金地金とでは買取の単価も違ってしまいます。やはり、金投資という意味では、金貨、金地金を購入するのが良いでしょう。最近では、金貨や金地金を購入する事の出来る自動販売機があるそうです。
5.2 投資信託で金に投資する
投資信託とは、多くの人から集めた資金を専門家が運用するという種類の金融商品です。自身で株や為替に投資をするよりも、専門家に任せて投資を行うため多くの人にとってはリスクの少ない投資と言えるでしょう。
投資信託の投資先というのはその商品によっても様々で、リスクの高い投資先を選んでいるものもあれば、安全な投資先を選んでいるものもあり、その種類は無数にあります。そして、もちろん貴金属、金を投資先に設定している投資信託があり、金投資の一つとして、そういった投資信託を選ぶという方法があります。
現物の金を購入するよりも、少額から始める事が出来るといったメリットがあります。また、イデコやニーサといった制度を活用する事で、節税の出来る方法で金投資を行う事が出来ます。さらに支払い方法をクレジットカードに設定しておくなどするとポイントサービスを利用する事も出来て、一石二鳥となります。
投資信託の大きな特徴を挙げると、申し込み(購入)を行う時にはその基準価格は分かりません。締め切り後に価格が決定するブラインド方式という取引方法が採用されています。
5.3 金ETF(上場投資信託)
証券取引所に上場し取引される投資信託がETFです。通常の投資信託では、基準価格の更新は一日に一回であるのに対して、ETFでは株価等と同じようにリアルタイムに変動する価格で取引されます。基本的には、その商品によって特定の指標に連動するように設計されていて、日本で言うと日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった指標に連動するようなETFがあります。
そして、金の価格に連動するように設計されているのが金ETFになります。金投資においてオーソドックスな現物の購入と大きく違うのが、通常の投資信託とETFでは金を現物では保有しないという点でしょう。現物を保有しないという点は、見る人によってメリットにもデメリットにも映るかもしれませんが、現物の取引とは違いリアルタイムに金の価格で取引が出来るため、投資に慣れた方であればおすすめかもしれません。
5.4 純金積立
銀行に毎月決まった金額を預けていく積立定期預金という預金方法があります。これを金で行うイメージをしていただくと、純金積立は分かりやすいかもしれません。毎月決まった金額や重量で金を購入していく事になります。
純金積立を取り扱うのは、金やプラチナといった貴金属を専門的に扱う貴金属メーカーや地金業者呼ばれるところや、銀行や証券会社等でも取り扱っています。
決まった金額での購入であれば、ドルコスト平均法という投資手法を用いている事になるので、これは長期投資に向いた投資手法になります。
また、金を売却した際に利益があれば課税対象となるのですが、短期保有と長期保有では、税金の計算式が違ってきます。長期保有の方が税金が安く済むため、金投資は長期投資向きではないでしょうか。
先ほどのETFと比べると、投資よりも貯蓄といった感覚でやっている人が多いかと思います。
5.5 先物取引で金を扱う
ある商品の将来の期日において、決められた価格で取引をする約束をする、これが先物取引です。現物、投資信託の場合は、利益を得るためには先々で金が値上がりしている必要がありますが、先物取引の場合は売りから取引を始める事が出来るため、値下がりした時に利益を得る事も出来ます。
先物取引は、投資の中でもハイリスク、ハイリターンな取引方法であるため、金という安全資産に投資をするつもりでいても十分注意をして始める必要があります。先物取引やFXのようなレバレッジを利かせる事の出来る取引方法では、自己の資金以上の取引が可能であるため、大きな利益を得る事が出来る反面、大きな損失にもつながってしまいます。
先物取引を始めるためには、証券会社等の取引用の口座を作るところか始める必要があるので、どの証券会社にするのか等をしっかりと下調べをして、リスクに関しても把握をしたうえで始めましょう。
6 金投資をするメリットについて
6.1 世界中で同様の価値で取引される
今ではほとんど採用されてはいませんが、昔は多くの国で金本位制という通貨制度が採用されていました。これは、発行される貨幣を金との交換券と位置づけ、貨幣の価値を保証するというものです。
金の価値はそれほどに信頼され、また多くの国でその価値が認められていたという事です。
金の価値が世界共通で認められているという点は、現在においても変わっていません。そのため、換金性に優れている。金に投資をする魅力の一つです。
6.2 価値が無くなってしまう心配がほとんど無い
株や通貨に価値があるのは、それを発行する会社や国に対する信用があるからです。株は会社が倒産してしまえば無価値になってしまいますし、通貨にしてみても発行する国が破綻してしまえばその価値は無くなってしまいます。
対して、金はそのものに価値があります。価値を発行元の信用に頼っている株や通貨よりも、そのものに価値のある金のほうが、はるかに無価値となってしまうリスクが低いのです。
6.3 インフレに強く、リスク対策になる
物価が上がるという事は、同じ物を買うにも以前よりも多くの金額を払う必要があるいう事で、これはお金の価値が下がってしまっているという事になります。
インフレ時には、資産が目減りしてしまいます。ただ、資産を金という物に換えておくで、インフレ時の資産の目減りというリスクを軽減する事ができます。また、インフレだけではなく、世界的に大きな災害や金融リスクが発生した際にも、金は値上がりする傾向にあるため、お金や株の価値が下がってしまう時のリスク対策になるのです。
7 金投資をするデメリットも把握しよう
7.1 不労所得が無い
銀行にお金を預けていると、少ないながらも利息が発生します。また、株を購入している会社の業績が好調であれば株主には配当金がでます。これらは投資においては、保有している事で発生する利益、インカムゲインとなります。
金には、こういった保有しているだけで発生する利益がありません。金投資で利益を上げるためには、金自体の値上がりが必須となります。
安全性という面では優れていますが、不労所得を得るための投資としては、金は不向きと言えます。
7.2 現物を保管していなければならない
金投資を現物購入で行う場合、金そのものを保管しておく必要があります。
現物の保管という方法では、盗難被害にあってしまう、失くしてしまうといったリスクが考えられます。そいったリスクから、あまり高額な物を家で保管しておく事に不安を感じる方も多いと思います。銀行の貸金庫等に預けておくという方法もありますが、保管料、使用料といった経費が発生してしまいます。
7.3為替の影響を受ける
金の取引は、基本的に基軸通貨であるアメリカドルで行われます。ただ、日本での金取引は少し特殊で、ドルから日本円に換算して行われます。つまり、金の相場そのものだけでは無く、ドル円相場にも金の価格が影響を受けるという事です。
円安になればその分大きな利益を見込む事も出来ますが、逆に円高に振れた時には金の日本国内での価格が下がってしまうというリスクがあります。
8 金の買取事例で価格を見てみる
現在金の価格は過去にないほど高騰しており、20年前と比べるとその差は4倍以上にもなります。
須賀質店ではこれまでにも多くの金製品を高価買取してきましたが、この歴史的な金の高騰の影響もあり、これまで以上に金製品の買取のご依頼を頂いております。
先日もいらっしゃったお客様も18金喜平のネックレス37.1gを売りたいとご来店されました。お客様のお話をお伺いすると10年程前に70,000円位で購入されたネックレスだそうで、金が高騰しているとテレビで知り、高く売れるのではないかと期待してご来店されたとの亊です。
ネックレスをお持ちいただいた日の18金の価格で計算させていただき、買取金額240,000円を提示させていただいたところ、想像以上の買取金額だったのか大変驚かれていました。
9 まとめ
金は、安全な資産、投資対象として大変人気のあるものです。
ただ、金に投資をすればなんでも良いというわけではありません。購入時期、売却時期、はたまたどのような投資方法を選ぶのかといった事を考えなければいけません。これから金投資をしようとお考えの方は、自分にあった方法を選んで金投資を始めてみてください。
また、金の価格が高騰している昨今、須賀質店でもたくさんのお客様から買取のご依頼を頂いております。金を高く売りたい方は、ぜひ須賀質店までご相談ください。
金買取(取扱い品目一覧)←こちら