社外品の革ベルトが装着され、動かなくなっているエルメスの時計を老舗の質屋が買取しました
須賀質店五反田本店にて、エルメスのHウォッチ(HH1.201型)を買取いたしました。
今回買取しました時計は、エルメスの頭文字であるHを象ったデザインをした時計であり、エルメスの時計の中でも比較的人気が高いモデルです。
Hウォッチは画像から見ても分かる通り、革ベルトが装着された時計であり、クォーツ式の時計です。
金色の見た目から金が使用されていると思うかも知れませんが、素材はステンレスであり、金属にメッキ処理がされているため、金色に見えます。
本来であれば、エルメスのHウォッチの買取相場は50,000円前後になるでしょう。
しかし、今回須賀質店五反田本店でご提示した買取金額は10,000円でした。
決して安く買い叩いたわけではなく、お客様にも納得して頂きこのお値段で買取をさせていただきました。
今回は、買取相場50,000円である時計が、なぜ買取金額10,000円になったのか、詳しく解説していきます。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
エルメスのHウォッチの査定ポイント
①革ベルト
冒頭でもお話した通り、今回買取しましたHウォッチは革ベルトが装着されていました。
しかし、こちらの革ベルトはエルメスのものではなく、他社製の革ベルトだったのです。
革ベルトの劣化や、ブレスレットが肌に合わないなどの理由から、購入時に時計に装着されていたベルトやブレスを外し、他社製のものに付け替える方は少なくないと思います。
筆者自身も、経年劣化で純正品の革ベルトが使えなくなってしまった際に、他社製の革ベルトに付け替え、現在でも使用しています。
他社製品の革ベルトを使用している場合、中古品市場では相場に影響してしまうことは少なくありません。
他社製品のものを中古品市場では社外品と呼び、社外ベルトが装着されている時計の場合、査定は時計本体のみを対象に行われます。
そのため、社外品の革ベルトを付けている場合は、ベルトが付いていなかったとしても買取金額はほぼ変わらないでしょう。
特に、今回買取しましたHウォッチのブランドであるエルメスは、革製品が主力のブランドであるため、時計の革ベルトにも上質なレザーを使用しています。
したがって、今回買取しましたHウォッチの買取金額が10,000円になった理由の1つは、社外品の革ベルトが使用されていたためでした。
続いて、2つ目のポイントについて紹介します。
②動作
時計の買取査定において、動作確認はとても重要なポイントです。
時計が問題なく動いているか、日付は0時丁度に変わるか、ストップウォッチ機能がある場合は正常に機能しているかなどを査定員は確認します。
今回買取しましたHウォッチはクォーツ式の時計であったため、動いているかが重要な査定ポイントになります。
クォーツ式の時計が止まっている場合、多くの方は単なる電池切れだろうと思うかも知れません。
そのため、電池交換すればすぐに動くだろうから、買取金額には大きな影響はないだろうと思うでしょう。
査定員の判断は違います。
査定員は、時計が動かなくなった原因について、電池切れ以外の可能性を想定して、電池交換以上の修理費用がかかることを見越して買取金額をお付けします。
時計は精密機械であるため、内部の機械の破損や、部品の経年劣化が原因で動かなくなってしまうことは充分に考えられます。
そして査定員が一番懸念しているポイントは、電池の劣化による機械の故障です。
クォーツ式の時計の場合、電池切れを長い間放置していると、電池が劣化してしまい、電池内部の液体が漏れ出して時計の機械全体にダメージを与えてしまう可能性があります。
皆さんも、長い間放置していたリモコンの電池部分を開けると、電池が劣化していたという経験が多いのではないでしょうか。
時計内部の状況次第によっては、電池交換で状態が改善されないことも多いため、査定員は常に最悪のケースを想定して買取金額をお付けしています。
今回買取しましたHウォッチは、査定時には既に止まってしまっており、お客様にお話を伺った所、何年も前に止まってしまい、そのまま放置していたということで、電池の劣化も充分考えられる状況でした。
ここまで査定ポイントを聞くと、社外革ベルトを使用した、電池切れの時計は買取金額が付かないこともあるのではないかと思うかも知れません。
次は、須賀質店が社外革ベルトを付けた故障した時計であっても買取できる秘密を紹介します。
須賀質店が壊れた時計でも買取できる秘密
須賀質店では電池切れや、他の理由で動かなくなってしまった時計でも、多く買取を行っています。
須賀質店が壊れた時計を買取できる秘密の1つは、業務提携している修理業者の存在にあります。
須賀質店では、長年時計修理業者と業務提携をしており、今回のような壊れた時計であっても、お客様個人が修理業者に依頼されるよりもリーズナブルな金額で修理を行える可能性があります。
もしも、壊れた時計に修理費用50,000円をかけて修理を行い、その後買取店で40,000円の買取金額になった場合、お客様が10,000円損をしてしまったことになります。
須賀質店であれば、壊れた状態でも10,000円をおつけすることができ、結果的にお客様個人が修理を依頼せずに得をする結果になるかも知れません。
須賀質店の買取の秘密の2つ目は、幅広い販路です。
多くの買取店が買取したお品物を検品、クリーニング等を行い、再び自社で販売して利益を得ているでしょう。
しかし、須賀質店では買取したお品物の自社販売は一切行っておりません。
須賀質店では買取後のお品物は、プロのバイヤーが集まる専門のオークションへ定期的に出品しています。
定期的にオークションへ出品を行うことで、買取後のお品物の管理費や在庫を抱えるリスクを無くし、常に最新の相場のもと買取金額をおつけすることが可能です。
オークションには国内外から多くのバイヤーが集まり、日本では流行が過ぎ去ったアイテムであっても、海外では流行の最中であり、高額な買取金額が付けられることもあります。
須賀質店は、長年質屋を営んでおり、日本各地のオークションへお品物を出品しています。
時計が高く落札されるオークションや、バッグが高額で落札されるオークションなどを熟知しており、例え社外革ベルトを付けた時計であっても、買取金額が充分おつけできる販路を持っています。
以上の2点の他にも様々な須賀質店ならではの工夫がありますが、これらの結果須賀質店では社外品の革ベルトを付けた、動かない時計であっても買取金額を付けることができるのです。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
エルメスのHウォッチ(HH1.201型)の買取金額について
今回買取しましたエルメスのHウォッチは、既にお話している通り、社外品の革ベルトが装着されており、時計自体は止まった状態でお持ちいただきました。
お客様とお話をし、止まったのが数年前であるということで、査定員は電池交換のみでは状況が改善されないことも視野に入れ、査定を行いました。
社外品の革ベルトが使用されていたため、時計本体のみが査定対象となり、本体も故障している状況でしたが、買取金額は充分にお付けできるだろうと判断しました。
修理費用を計算し、10,000円の買取金額であればお付けできると判断し、査定員はお客様へ事情もお話の上で買取金額を案内しました。
お客様いわく、地元の買取店では買取金額が付かなかったとのことで、10,000円の買取金額に納得され、無事買取契約成立となりました。
須賀質店は付属品のないブランドの時計も買取可能です
時折、お客様からのお問い合わせで「箱や保証書をなくしてしまった指輪でも買取可能ですか」といった内容をいただきます。
須賀質店では箱や保証書と言った付属品がないお品物でも、買取金額にはほとんど影響はなく、高額買取いたします。
買取店の中には、ブランドが発行する品物の品質を保証する保証書がないと買取できないという対応のお店もあるようです。
しか、須賀質店では、査定員それぞれが多くの査定経験を持ち、査定技術の向上にも努めておいるため、保証書などのない時計であっても品質を判断し、買取金額をおつけいたします。
須賀質店での査定技術の向上のための取り組みは多くあり、今回はその内の一つを紹介します。
須賀質店の査定員は全員、定期的に外部研修の一環で、中古品の集まるオークションへ参加をし、数多くのブランド品や宝石類などを見て、査定技術の向上に努めています。
中古品のオークションとは、先程もお話したように国内外からプロのバイヤーが集まる場所であり、日本中全国から数々のブランド商品などが集まるため、中古品市場の現在の相場や、流行、ブランドの新情報など情報収集することも可能です。
須賀質店の査定員は、オークションへ定期的に足を運ぶことによって、同じモデルの時計でも中古品市場での価格の傾向、高値が付きやすいポイントなどを研究し、お客様に還元し、長い間利用していただける質屋として日々努力を積み重ねています。
そのため、須賀質店であれば付属品のない時計であっても問題なく買取金額をお付けいたします。
時計の買取を検討されている方はぜひ須賀質店をご利用下さい。
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