オメガのシーマスター2254-50型を五反田本店で高価買取
須賀質店五反田本店で、オメガのシーマスター(型番:2254-50)を140,000円と高価買取です。
オメガと言えばムーンウォッチのスピードマスターと、007で有名なシーマスターが2大看板のスポーツウォッチです。
今回は2254-50型のシーマスターを買取ましたので、内容を詳しく説明したいと思います。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
オメガのシーマスター査定ポイントを解説~シーマスターのエピソード~
今回買取したオメガのシーマスターは、近年007シリーズに採用され続けて人気を獲得しています。
007の主人公であるジェームズ・ボンドと言えば、表向きは予備役海軍中佐ですが、イギリス諜報機関MI6の諜報員として活躍するキャラクターです。
数々の名俳優が演じてきたジェームズ・ボンドは、世代によって思い浮かべる俳優が違うというロングセラー作品の特徴があります。
ジェームズ・ボンドは過酷なミッションをクールにこなすとてもカッコいい存在です。1995年のゴールデンアイ以降は、その腕に防水性が高く丈夫で高精度なオメガのシーマスターが身に着けられています。
007ファンから人気のシーマスターシリーズですが、「防水性」や「丈夫さ」からラフにあつかわれていたであろうお品物も査定時には数多く拝見します。
確かにダイバーズウォッチですので防水性が高く、肉厚なケースは丈夫でドレスウォッチに比べると頑丈です。しかし、腕時計は小さなパーツで組み上げられた精密機械であり、特に機械式時計はより一層デリケートになります。
Gショックなど一部モデルは耐衝撃性を売りにしたり、1,000メートル防水以上のハイスペックな腕時計もありますが、全ての時計がそうではありません。
腕時計をつけたままジェームズ・ボンドがこなす過酷なミッションやアクションを行った場合、多くの時計は修理やオーバーホールが必要な状態となってしまうでしょう。
アクションをこなすまでとはいかなくても、酷使されたシーマスターなどのダイバーズウォッチはどの様な状態となるのか。
第一にキズや凹み等外装面のダメージが大きい事です。
高い防水性を確保する為に、大きくなりがちなケースサイズは着用時にぶつけやすくなります。更に着用時に誤って地面に落してしまった等も、外装に大きなダメージを与えます(地面に落下させた場合は内部のムーブメントにも大きなダメージが加わるでしょう・・・)。
次に、防水性能以上の水圧がかかり、時計内部に水分が侵入してしまうケースです。
ダイバーズウォッチは元々防水性能が高い時計です。今回買取したシーマスター2254-50型の場合、販売時は300メートル防水が担保されております。
腕時計の防水性は、多くの場合ゴム製のパッキンによるものです。ケースと裏蓋の間や、リューズとケースの間にパッキンがある事により防水性能が発揮されます。
このパッキンは、経年による劣化が避けられない部品です。定期的にオーバーホール等メンテナンスをされていれば問題ありませんが、長期間使い続けている場合はパッキンの劣化に注意が必要です。
パッキンが劣化すると規定の防水性能が発揮できなくなります。しかし「300メートル防水だから海で泳いでも大丈夫!」と思ってサーフィンなどで使用して、防水性能が劣化したパッキンから時計内部に水分が入ってしまうのです。
水分が内部に侵入した時計は、サビやすい部品が用いられているムーブメント(機械)に影響を与えるでしょう。
更に文字盤のインデックスや、針もサビてしまうかも知れません。
こうなると修理には莫大な費用がかかり、場合によっては買い替えた方が安価という事もあり得るでしょう。
高級時計は作りがしっかりしていますので、ステータス感は勿論、長くお使いいただけるお品物です。
その為、中古品としても価値があるのですが、長く使うためには不具合が見つかった際の早めの対応と、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
特に何もない時こそオーバーホールなどのメンテナンスを行う事は、長期間使い続けるために大変重要なのではないかと思います。自動車の車検と同じで、故障を未然に防ぐために定期的なメンテナンスを行うという考え方です。
しかし一方で、オーバーホール代金は高額で費用が重くのしかかります。更に時計修理に携わる方からでも「壊れるまでオーバーホールは必要ない」という意見もあるくらいです。
どちらが正しいという事はなく、お品物1つひとつによってベストな対応も異なるでしょう。
但し、中古品の買取査定を行う1スタッフとしては、状態が良いお品物は高額査定に繋がりやすいので、大きな故障や不具合を未然に避けてお使いいただけると幸いです。
私共も高額で買取る事が出来れば嬉しいですし、大切なお品物と引き換えに手にするお金が少しでも多い方が、お客様にも喜んでいただけると思うからです。
さて、今回買取した2254-50型のシーマスターは2007年に販売されたものでした。前オーナー様が大切に扱われて事が一目でわかる状態です。
使用に伴うケースやブレスレット、ベゼルにキズはみられましたが、まだまだご使用いただけるお品物であると判断し140,000円での買取です。
須賀質店では機械式時計の査定時には、タイムグラファーと呼ばれる専門機器を用いて機械の音を確認します。
お品物の日差(1日にどれ位のズレが生じるか)や、振り角(天輪と呼ばれる部品の振れる角度)、ビートエラー(テンプの振動の中心が本来のあるべき位置からずれる程度を指す)、振動数を測定します。
須賀質店の査定では日差の測定を基準として修理やメンテナンスが必要な状態か否かを判断します。
1日に数十秒の誤差であれば許容範囲の機械式時計ですが、1分/日以上ズレる場合や、正確に測定できない状態であると修理が必要と判断します。
今回の2254-50型のシーマスターは、タイムグラファーで測定したところ日差10秒程度と大変正確で問題ありませんでした。更に箱や保証カード、ブレス調整時に外したコマなど付属品も揃っていましたので、140,000円と高額でのお取引となりました。
須賀質店での2254-50型のシーマスター買取についてのまとめ
今回の記事では2254-50型のシーマスター買取について解説しました。査定時に確認するチェックポイントや、日々の取扱いで気を付けるポイントなどは他の腕時計でも共通するところが多いので参考にしてみて下さい。
この記事を書いている2021年1月8日現在、1都3県に緊急事態宣言が発令されております。昨年から新型コロナウイルスが私たちの生活に大きな影響を与えております。様々な制限が要請されておりますが。現時点で須賀質店の営業時間短縮や営業日変更はございません。
ただし、今後政府や東京都、当社が加盟している業界団体や組合からの要請があれば、柔軟に対応する予定でございます。ご来店をご検討のお客様は、確認のお電話をいただきますことをお勧めいたします。
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須賀質店をはじめとする質屋は、庶民金融としてお客様のお役に立つことで、質屋の役目、責任を果たしていきたいと思っております。五反田本店・渋谷営業所・池袋営業所において買取取引は勿論の事、質預かりも行っております。お気軽にお問い合わせ下さい。