【事例】不要な指輪やアクセサリーを東京の質屋が高価買取
2020年11月9日、須賀質店の五反田本店で遺品整理で手にした古い指輪やアクセサリーを高価買取いたしました。正確に申し上げれば、古い指輪やアクセサリーを精錬加工して高価に買取できるように加工して、高価買取を実現いたしました。
古い指輪やアクセサリーを高く売る方法として「製錬」という手法があって、須賀質店ではこれまでに何度も精錬での指輪やアクセサリーの買取を実施してきました。精錬をおこなうには2週間ほどの時間がかかる上に加工料もかかるので、精錬前と精錬後の買取価格差の見極めを誤ると逆にコスト高になってしまいます。
今回須賀質店で遺品整理の古い指輪やアクセサリーの買取を依頼したお客様は、これまでに何度も須賀質店に買取を依頼してきた方で、また男性であったために古いデザインの指輪やアクセサリーをお持ちになっても仕方がなく高価買取できる方法を検討していました。
そして、須賀質店が紹介した精錬を利用した金やプラチナの買取についても、鑑定士から十分な説明を受けてご理解いただいていたので、2週間程度商品をお預かりして精錬加工をして高価買取を実施することとなりました。
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目次
遺品整理の流れとは
高齢化社会を迎えて、質屋や買取業界にも「遺品整理」の問い合わせが増えてくるようになりました。遺品整理という言葉はよく聞く言葉ですが、遺品整理の流れとはどのような流れになるのでしょうか。亡くなった故人の所有物を処分すること、のようですが、具体的にはどのような流れになっているのでしょうか。
大切な家族が亡くなって遺族は大変な悲しみに暮れることとなるのですが、実は残された遺族にはいつまでも悲しんで泣いていることが出来ない仕組みに、この日本という国の仕組みは出来上がっているのです。一度でも大切な家族を失った経験をした人であれば、日本の相続という仕組みにやりきれない切なさを感じない方はいないでしょう。
遺品整理の前段階として、大切な家族が亡くなって相続が発生するという事実があります。人は死亡と同時に、遺族には相続の開始という大変な試練が発生します。現在はコロナ禍なので、葬儀もままならない状況ですが、通夜があり葬儀が終わって納骨が済んだとしても、相続はまだまだこれからが大変な遺産分割という仕事が残っているのです。
相続で最も大変なこととは
相続が遺族にとって、悲しみに暮れる時間もない切なく大変な作業になってしまうのは、相続を完了させて相続税の申告書を完成させ、相続税の納税をする必要のある方が納税を終了させるまで、本人が死亡してから10ヵ月という期限が決められているからでしょう。
家族が死亡すると、まず最初に行われるのは遺言の有無の確認です。故人の遺産相続には、故人の希望が最も尊重されるものであるために、故人に遺言が残されているのであればこちらの存在を確認します。そして、次に行われるのは相続人の確定がおこなわれます。
相続人の確定なんて現在の家族だけだろう、と思われるかもしれませんが、複数回の結婚歴の有る方や婚外子のいる方などは、初めて会う相続人がいる場合があります。資産家の死亡事件を扱ったテレビドラマなどに、資産家が亡くなった後、顧問弁護士が「実は皆さんが初めて会うご兄弟がいらっしゃるのです」なんてシーンがありませんか。様々な事業から、自分の知らない兄弟が存在することは稀なことではないので、相続人の確定というのは相続で重要な手続きになるのです。
そして、故人の財産債務の調査をおこない課税対象の財産を調べ、財産の課税額を算出します。財産には現預金、上場株式、未上場株式、不動産、絵画や美術品、金やプラチナなど貴金属、高級ブランド品など、様々な動産が故人の財産に含まれている場合があります。
最後に相続人ごとに相続税の納税額が決まり、遺産分割協議を経て相続人は故人の様々な財産を譲り受けることとなるのです。これだけの作業を家族が亡くなった悲しみの中で、わずか10ヵ月間でおこなうというのは、周到な準備をしていたとしてもかなり難しい作業と手続きです。血縁関係にある兄弟とお金のやり取りの話をすることになるので、なかなか話しにくい思い話題になることが多いと聞いています。
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古い指輪やアクセサリーの買取で大切なこと
今回須賀質店に古い指輪やアクセサリーの買取を依頼されたお客様は、亡くなられた被相続人はお母様でいらっしゃるようです。お母様は生前、指輪やアクセサリー、ブローチといった宝飾品が好きでたくさん集めていらっしゃったようです。しかし、いずれの指輪もアクセサリーも現代の方が身に着けるには古すぎるデザインである上に、相続人であるお客様は男性ですからご自身で使うことは考えにくいです。
画像で見る通り、指輪の中心に留まっている色石の形状、質感が時代を感じるものがあります。現代の若い女性で、大ぶりの色石の付いた指輪やネックレスを身に着けている方は少数派といえます。現代風の指輪やアクセサリーは、ダイヤモンドを中心としてデザインされている製品がほとんどで、こちらの画像にあるようなオパール、真珠、トルコ石、ヒスイなどはあまり見なくなりました。
指輪やネックレスといったアクセサリーの場合、上記のように取り付けられている宝石の価値が少なかったとしても、金属である枠やチェーンの部分に地金としての価値があればある程度の買取価格が期待できます。しかし、昔の指輪やアクセサリーは枠やチェーン部分の金属の質が低くて、高い買取価格にならない場合が多いのです。
特に今回買取で持ち込まれた指輪やブローチ、アクセサリー類は、金属に打ち込まれている刻印がPm、PM、といったようなプラチナの含まれている数字が打ち込まれていない、18Kや14KのようにKが数字の後ろにある「あとK」、あとは刻印そのものが打ち込まれていない、といったアクセサリー類が多かったのです。
刻印なし、Pm表記、あとKは偽物なのか
18Kや14Kといった「あとK」と呼ばれる刻印は、K18やK14といった正確な刻印と似ているために「同じじゃないの」と思われがちですが、Kの位置が逆になっているだけでなく、その内容は全く違ったものなのです。
K18の刻印は18金、K14の刻印は14金を表していますが、18Kや14Kは正確な金の含まれている割合が判らないことが多いです。18金は金の割合が75%で25%は割り金と呼ばれる金以外の金属です。14金は金の割合が58.3%で41.7%が金以外の金属が混ぜられていますが、「あとK」と呼ばれる金属は金の含まれる割合がずっと低く、9金程度であったりそれ以下であることが多いのです。
プラチナの場合も同様で、プラチナ製品の刻印であるPt900やPt850は、Pt900がプラチナの純度90%で10%が別の金属、Pt850はプラチナの純度85%で15%が別の金属であることを表していますが、PtやPmといったアルファベットの刻印のみで数字がない刻印は、プラチナの割合がとても低い場合が多くPt700とかPt500程度の場合がほとんどです。
刻印がない場合も金やプラチナといった貴金属でなかったり、金やプラチナの純度がとても低い場合が多いのです。金やプラチナといった貴金属でなかった場合、シルバーである場合もあります。そのために、刻印なし、Pm表記、あとKは偽物ということでなく、金やプラチナといった貴金属の含まれている割合がとても低い場合が多いということなのです。買取の現場ではこのような刻印なし、Pm表記、あとKの製品も取り扱いますが、金やプラチナの割合が判らない場合は低めの買取相場で買取することになってしまいます。
古い指輪やアクセサリーの買取で精錬を試してみる
今回、須賀質店に買取で持ち込まれた指輪やアクセサリーやブローチなどは、デザインが古く、付けられている宝石類も価値が少なかったので、ジュエリーとしての価値を上乗せして買取することが難しい商品でした。また、金やプラチナといった貴金属の部分は、あとKであったりプラチナの表記であるPt Pmのあとの数字がなくプラチナの含まれてる割合が低い金属が多かったのです。
しかし、最近は金やプラチナに混ぜる金属である「割り金」のパラジウムの価格が上昇していることに注目して、精錬による貴金属の買取を試すことが増えてきています。金の割り金は銅や銀が良く使われますが、プラチナの場合はパラジウム、ロジウム、ニッケルなどが割り金として使われて、この中でもパラジウムの買取価格が上昇しているのです。
特に昔に作られたプラチナ製品には、パラジウムが多く含まれている場合が多いといわれています。現在ではパラジウムの買取価格は1g 7,000円を超えていますが、1990年代には300円~400円程度の時代もあったのです。プラチナとの相性も良く安価なパラジウムが割り金として多く利用されたのもわかるように思いますね。
さて、精錬という作業は不純物の多い金属から純度の高い貴金属を取り出す作業のことで、ここでは純度の低い金やプラチナ製品から純度の高い金やプラチナ、銀やパラジウムを取り出す作業のことを言います。今回須賀質店に持ち込まれた指輪、ネックレスやアクセサリーは合計で301.6g、ここちらを精錬作業で金 42.4g、パラジウム20.7g 銀 64.1g、プラチナ 64.1g、合計208.6gとなりました。差の93gは貴金属でない金属や、取り付けられていた色石や真珠ということになります。
今回の買取金額はこちら【手数料はいただいていません】
金属の品名 | 重量 | 数量 | 単価 | 買取金額 |
24金 Au1000 | 42.0g | 1 | 6,510円 | 273,400円 |
プラチナ1000 Pt1000 | 64.1g | 1 | 2,980円 | 191,000円 |
パラジウム1000 Pd1000 | 20.7g | 1 | 8,010円 | 165,800円 |
シルバー1000 Sv1000 | 81.4g | 1 | 80円 | 6,500円 |
精錬で古い指輪やアクセサリーの買取をする時のデメリットは?
今回買取した精錬で古い指輪やアクセサリーを、指輪やアクセサリーのまま買取したとしたらいくらくらいになったのでしょうか。すでに製品が手元にないので予想するしかないのですが、おそらく今回の買取価格の半値程度になってしまうと思われます。古い指輪やアクセサリーに使われている金やプラチナは、純度が低い場合が多いので買取価格が低くなりがちです。
しかし、精錬を取り入れることで不純物の無い金やプラチナ、パラジウムや銀の買取になるので、買取価格は高くなりますし、昨今のパラジウム買取価格が上乗せされることになるので、より高い買取が実現できる可能性があります。
しかしデメリットもあって、精錬の結果は予想することが出来ないので「必ず高く買取りできます」と断言できないところがデメリットといえるでしょう。金やプラチナに含まれているパラジウムの量が多ければ高い買取価格を期待できますが、パラジウムでなくニッケルや銀が多く含まれていたのであれば高価買取は難しくなります。
また、精錬の作業は2週間程度時間がかかるので、この間に相場が下落してしまえば売却するチャンスを逃してしまうことになります。また、精錬には費用が掛かるのでこちらのコストの面も考えておかなければいけません。
【遺品整理】指輪やアクセサリーを質屋が高価買取 まとめ
こちらのページでは、遺品整理で手にすることになった古い指輪やアクセサリーを買取した事例を紹介いたしました。亡くなった方の大切な形見である、といった考え方もあるので、簡単に買取に出してしまうという感覚に抵抗が有る方もいらっしゃるかもしれません。しかし、指輪やアクセサリーブローチなどは、デザインに流行り廃りがあるのでそのまま身に着けるという方は少数派だと思います。
また相続人の方が男性であれば、ご自身で利用されることは皆無と思いますので、より高く買取する方法として、精錬という方法をご紹介させていただきました。精錬を試すことはメリットもありますがデメリットもあるので、よりよくお考えの上にお試しになることをお勧めいたします。
須賀質店では金やプラチナの買取は、質屋の仕事で重要な仕事のひとつと考えて以前より高価買取を実施する方法を模索してきました。最近では買取専門店の買取事例を多く聞きますが、須賀質店はこうした同業他社よりも高価買取価格を設定して、金買取、プラチナ買取を実施しています。金買取やプラチナ買取で、少しでも高く売るのであればぜひ須賀質店にご相談してみてください。
【2020年11月9日 須賀質店の金・プラチナ買取価格表】
金属の品名 | 買取価格 | 金属の品名 | 買取価格 |
24金インゴット | 6,700円 | プラチナ1000インゴット | 3,070円 |
24金 Au1000 | 6,510円 | プラチナ1000 | 2,980円 |
22金 Au916 | 5,910円 | プラチナ950 | 2,820円 |
20金 Au833 | 5,390円 | プラチナ900 | 2,710円 |
18金 Au750 | 4,970円 | プラチナ850 | 2,560円 |
14金 Au583 | 3,680円 | – | – |
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