【事例】緑色の石付き14金製リングを買取
指輪を買取しました。指輪の内側には、たくさんの刻印が彫られており、そこから買取査定の参考にする情報がつまっています。
須賀質店の五反田店で買取った指輪は、14金で重量は9gありましたので21,000円の査定額で取引になりました。色石が複数ついていたのですが石目が彫っていないのと綺麗な石ではなかったため、デザイン料はのらず地金のみの査定額になりました。
指輪には14Kと刻印が打っており、14金の素材を意味するものです。100%の金を純金と呼ばれていますが、純金はとても柔らかくちょっと力を入れるだけで形が変形してしまうため、そのままでは指輪などのアクセサリーには不向きで、銀や銅などを加えて強度を保ちながら金の色を落とさないようにしています。
14Kと刻印があったとしても、14金の品質に足りないことがよくあります。今回買取した指輪に刻印されている14Kは、「あとK」と業界では呼ばれています。最近の指輪・ネックレスなどの宝飾品には、アルファベットのKが頭につくK18やK14の表記になっており、後ろにKが付く「あとK」は古い年代の物や海外で買われた物に付く場合があります。「あとK」が本当に信頼できる純度かどうかは、X線を使った判別機で調べるのですが、鑑定士の経験と微妙な金色の識別によりかなりの精度で真贋を判断できます。
簡単な判別方法は、金を水の中に沈めて比重値を量り判別する方法がありますが、今回買取りした指輪は、緑色の石などが複数付いていたため、純粋な比重値を量る事ができません。純粋な数値を量るには飾り物の石などがなくて金のみの重さを量る必要があります。同じように中空のデザインで中に空気が入ってしまうと比重値を量る事ができません。
次に試すのが、試金石を使って一部分金を削り硝酸をかけて反応を調べる方法があります。テストするには、買取する前の指輪を削らないといけません。須賀質店ではテストの前に買取金額をお伝えし、金の反応がなければそのままお品物をお返しすると、お客様に納得して頂いた上で、ルーペを使わないと見えないくらいの部分をほんの少しだけ削ってテストをします。実際買取査定中に試したところ、試金石を使った判別方法で金の反応が出ましたので、金である可能性が高いというのと、指輪の金色の微妙な違いや重さなど長年の経験をいかし、買取の取引しても大丈夫と確信が持てましたので、今回は買取になりました。須賀質店では他店で断られた品物も最大限努力し査定しますので、諦めずお持ちください。
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