エルメスのネクタイを売りたい!買取の相場についてご紹介します
男性にとって、ネクタイはオシャレのためにも仕事にも、なくてはならないアイテムです。長い間にネクタイは1本ずつ増えていき、中には1度も使っていないネクタイもあるかもしれません。使わないネクタイを片付けるなら、その中にエルメスがあれば買取に出すことをおすすめします。
この記事では、エルメスネクタイの人気の理由や、エルメスの歴史についても解説します。また、エルメスのネクタイで高額で買取されるデザインと、マルジェラ期についても触れています。
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□なぜエルメスのネクタイは人気なのか
エルメスは、女性物のブランドメーカーというイメージが強いですが、男性用のアイテムもラインナップされており、ネクタイもその中の1つです。エルメスのネクタイが人気なのは。まず誰もが知る有名ブランドだからでしょう。エルメスのネクタイを締めているだけで、ステータスとなりますから、多くの人が持ちたがるので贈答品としても喜ばれます。
つまり、エルメスのネクタイには、「有名人が持つアイテム」というイメージがあるのです。人気があるから持つことがステータスとなり、持ちたい人が増えるのでさらに人気が高まっていきます。また、エルメスというブランド名にステータスがあり、エルメスの商品というだけで、高価で価値があると多くの人が思っていることも、人気に拍車をかけています。
さらに、エルメスのネクタイが人気なのは、その斬新なデザインにも理由があるようです。普通のネクタイとは明らかに違うデザインが、人目を惹かないはずがありません。エルメスの基本的なカラーであるオレンジを中心に、ブルーやイエローといった、洗練された色遣いから生み出されるデザインは、唯一無二のものと言っていいでしょう。
また、エルメスのイニシャルである「H」をモチーフにしたデザインや、アニマル柄など見る人が見れば、すぐにエルメスとわかるデザインも好評です。ひと言でいうなら、エルメスのネクタイは「ザ・エルメス」と呼べるアイテムだからこそ、人気があると言うこともできるでしょう。
□エルメス高級ブランドの歴史
エルメスの歴史は、ナポレオン3世の時代まで遡ります。エルメスの前身は、ナポレオン3世の御用商も務めた馬具工房でした。1837年に馬具職人のティエリ・エルメスが、パリで工房を開いたのがエルメスの始まりです。
二代目のエミール・シャルルが、パリ万博の馬具部門でグランプリを受賞し、本拠地を現在のサントノーレに移します。20世紀になり、交通手段が馬から自動車に変わると、エルメスはもう馬車の時代ではないと達観しました。そこで、三代目のエミール・モーリスが着目したのが、女性のファッションでした。
鞍を作る技術を応用し、バッグやベルトを作って売り出すとたちまち大ヒットしました。エルメスはその後、時計やアクセサリーの分野にも進出していきます。それからスカーフの製造を始め、香水事業にも乗り出し、のちに「ケリー・バッグ」と呼ばれる「サック・ア・クロア」を発売したのもこの頃でした。
1978年にジャン・ルイ・デュマが就任すると、食器などのテーブルウェアの分野にも進出。その後はクリスタルや靴メーカー、銀製品の会社を吸収合併して、巨大ブランドへと成長していきました。それから、ジャン・ポール・ゴルチエやクリストフ・ルメールがチーフデザイナーを務め、2015年からはナデージュ・ヴァネ・シビュルスキーがチーフデザイナーに就任しています。
メンズ商品は、ヴェロニク・ニシャニアンという女性デザイナーが、1988年から30年近くにわたってエルメスを牽引し、その人気を不動のものにしました。それから、1997年になるとマルタン・マルジェラが就任し、のちに「マルジェラ期」と呼ばれる黄金時代を作ります。このように、エルメスは常にその時代にマッチした、天才的なデザイナーによって、着実にブランドメーカーとして成長していったのです。
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□エルメスのネクタイで高く売れるデザインとは
エルメスのネクタイの中で、特に高額で取引されるのはソリッド(無地)、ストライプ、ドット、小紋、ジャガード、パターンプリント、アニマルといったデザインです。
エルメスのソリッドネクタイの買取相場は、8,000~10,000円程度です。定価は20,000~30,000円ですから、中古買取価格としては高値と言えるでしょう。エルメスのソリッドの中でも、レッドやネイビー、ブルー、グレーなどの定番色が人気のようです。大柄のデザインなので、ひと目でエルメスとわかるのも人気の理由となっています。
ストライプ柄の買取相場は、11,000円くらいです。ストライプ柄は日本では無難な柄として、ビジネスでも多用されています。ブルーやネイビーなどの、落ち着いた色のネクタイが人気のようです。
ドット柄(水玉模様)のネクタイの買取相場は、7,500円くらいです。ドット柄もビジネスで使われることが多いのですが、その中でもネイビーやブルーの売れ行きが好調のようです。
エルメスの小紋柄ネクタイは、10円~3,000円くらいで買取されています。ドット柄の延長線上にあるデザインですが、中古市場では人気が低迷しています。
ジャガードネクタイは、10円~11,000円くらいで買取されています。中古市場の流通量が多く、品質が一定していないのが難点です。レッド、ネイビー、ブルー、ブラウン、グレーなどの定番色に人気が集まっています。
パターンプリントは、100円~11,000円くらいが相場です。幾何学模様や「H」柄などが人気です。
アニマルプリントは、10円~1,700円くらいで買取されています。独特の雰囲気の柄なので、どうしても好き嫌いが分かれてしまうようで、あまり高値はつかない傾向にあります。サメ、フクロウ、ネコなどのデザインが人気ですが、こういったキャラは好みが分かれるところでもあります。
□エルメスのマルジェラ期とは
エルメス商品は、マルジェラ期のものが高額になると言われています。マルジェラ期とは、デザイナーのマルタン・マルジェラの名前からつけられたもので、マルジェラがデザイナーだった1997年~2003年までに発売されたアイテムを、マルジェラ期と呼んでいます。多くのエルメス商品は、シンプルなデザインを基調としていますが、マルジェラ期の商品は独特のデザインが多いのが特徴です。
マルジェラは横長のタグを好んで使いました。これはマルジェラが、ビンテージの手袋についていたタグからヒントを得たものです。また、マルジェラ期のアイテムは、ボタンの縫い方が「H」の形になっているのが特徴です。
マルジェラ期のアイテムが人気なのは、エルメスらしくないその独特のデザインが、中古市場で受けているということのようです。上記のように、タグやボタンの縫い方に特徴があって、すぐマルジェラ期とわかるのも人気の理由なのかもしれません。
エルメスの愛好家の中には、いかにもエルメスらしい定番中の定番アイテムを欲しがる人と、エルメスらしくないアイテムに興味をしめす人がいます。通常、エルメスらしくないアイテムを好む人は少数派なのですが、なぜかマルジェラ期のアイテムに限っては、エルメスらしくないデザインなのに多くの人が欲しがるのです。
□まとめ
エルメスのネクタイは中古市場でも人気があり、高値で取引されています。中でも人気なのはマルジェラ期のアイテムです。エルメスのネクタイが人気なのは、持つだけでステータスになるからでしょう。また、エルメスのネクタイはデザインが斬新で、ひと目でエルメスとわかるのも人気の秘密のようです。エルメスのネクタイで高額取引されるのは、ソリッド、ストライプ、ドット、小紋、ジャガード、パターンプリント、アニマルなどのデザインです。