ロレックス買取の前に知っておきたい「ロレックス買取相場と高く売るコツ」
こちらのページでは、ロレックスを売る前にぜひ知っておいてもらいたい「ロレックスを高く売るコツ」について、須賀質店が解説しています。現役の質屋として都内で複数の店舗で営業を続けていますが、ロレックスの時計は毎日何本も質入れや買取で取り扱いをします。買取や質入れの実務を通じで知りえた情報や体験から、「ロレックスを少しでも高く売るにはどうしたらよいか」「多数あるロレックスのモデルの中で、高値で売れるモデルはどれか」をわかりやすく説明しています。
ロレックスについてはお客様からいろいろな問い合わせを受けますが、もっとも多い問い合わせは「高く売るにはどうすればいいの」「高く質入れ出来るロレックスはどれなの」といった「少しでも高い値段を付けてほしい」という要望です。
ロレックスを売るためには、買取相場を知っているだけでは高く売ったり高く質入れすることは出来ません。また、定価が高価なモデルを持っていれば、買取や質入れでも高い査定をしてもらえるに違いない、と思っている方も多いようですが、実はそうではありません。そして、買取や質入れの時期を選ばないと、高い査定価格が付かないことを知っている方は、より少ないように思います。
お手持ちのロレックスを少しでも高く売るには、少しでも高く質入れするにはどうすれば良いか、現役の質屋 須賀質店がプロの視点で解説するので、少し長くなりますがどうかお付き合いください。
目次
01.須賀質店は、ロレックス以外にどんな時計を高く査定するの
こちらのページでは「ロレックスを高く売るコツ」ということでご案内しています。ただ、ロレックス以外の時計はどのような扱いになっているのでしょうね。
須賀質店ではロレックス以外の時計であっても、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴェシュロンコンスタンタン、カルティエ、ブルガリ、ウブロ、フランクミュラーなどの時計を高価査定して、買取でも質入れでも対応することが出来ます。
これらの時計以外にも「高級ブランド腕時計」と呼ばれる時計であれば、ロレックス以外のメーカーの時計であっても、買取や質入れの対応は可能です。高級ブランド腕時計と呼ばれる時計は、金やプラチナといった素材が貴金属で出来ていたり、ダイヤをはじめとした宝石を多数ちりばめた時計があり、こうした宝飾品と変わらないような時計は価格も大変高価になり、数百万円の査定価格が付くものも珍しくありません。
また、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ジャガールクルト、ウブロ、ハリーウィンストン、ブランパンといったメーカーの時計で、複雑機能を搭載した機械式時計の場合は、特にダイヤや宝石が付いていないとしても査定価格が数百万円~一千万円を超えるような査定価格が付く時計が存在します。
須賀質店では、ロレックスを高価査定して買取や質入れをおこなっていますが、上記のようなブランド腕時計であればダイヤや宝石がちりばめられた宝飾時計であっても、複雑機能付きの機械式腕時計であっても、どちらでも高価買取、高価質入れをおこなっています。
ですから、ロレックス以外の時計をお持ちで、他社での買取や質入れの査定価格でご満足がいただけないお客様は、ぜひ須賀質店にお問い合わせになってみてください。
Q.高級ブランド腕時計でない「ノーブランドの時計」は、買取や質入れをしていないの
ノーブランドの時計は、買取でも質入れでも査定価格が付きにくいのですが、時計のケースやブレスレットが金やプラチナといった貴金属で出来ている場合は高価査定価格を付けることが出来る場合が有ります。しかし、雑貨店で販売している様な10,000円以下くらいの時計は、査定価格をつけることが難しいですね。
Q.ロレックスが高価査定される理由はなんでしょうか
ロレックスの時計は、他のメーカーの時計と比較して流通量が多いので、買取価格や質入れ価格が安定しているという理由が大きいですね。また、歴史のある一流メーカーなので信頼があり安心感があるのも、世界中で好まれている理由です。
また、オイスターケースと言って防水性能が高いケースを使っているうえに、ねじ込み式リューズの採用でさらに防水性能が高まりました。時計は内部に水が入ると故障してしまうので、故障に強い時計というイメージも中古品市場で高値査定される理由でしょうね。
最後に、壊れたり不調になっても部品の流通が豊富なので、ロレックスの技術者でなくとも修理ができることも、中古品になったとしても安定した査定価格が付いて買取や質入れが出来ることも高値査定が付く理由になっていると思います。
- ポイント
- 須賀質店ではロレックス以外のブランド腕時計も高価査定している。
- ノーブランドの時計もあり扱うが、金やプラチナで出来た時計でないと査定価格を付けるのは難しい。
- ロレックスが高価査定されるのは、流通量が多い、歴史ある一流メーカーである、古くなっても容易に修理が可能である、中古品の価格が安定している、といった理由がおおきい。
02.査定員はどうやってロレックスの査定価格を決めているの
さて、ロレックスが買取や質入れで店頭に持ち込まれたときに、査定員はロレックスのどこをみて査定価格を付けているのでしょうね。ルーペでのぞき込みながら、パソコンで調べながら、何をチェックしてロレックスの査定価格を決めているのでしょうか。
ロレックスの査定価格を決める要素は、こんなにたくさんあるんですよ。。。。
相場価格に影響する要素 |
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時計本体に影響する要素 |
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時期に影響する要素 |
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ロレックスの買取や質入れの査定価格は、中古腕時計市場の相場で決まってきます。ロレックスは中古品の流通量もたくさんあるので相場価格は高値で安定しています。
そしてロレックスには多数のモデルがあり、これらのモデルごとも相場もおよそ決まっています。デイトナにはデイトナの相場があり、サブマリーナにはサブマリーナの相場があり、エクスプローラーにはエクスプローラーの相場がある、ということです。
さらに、たとえばデイトナに中にも、定価やデザインや文字盤などの色の異なるモデルが有って、このそれぞれに相場があるのです。ロレックスほどの流通量のある中古時計では、モデルごとに、そのモデルの細かい違いごとに買取や質入れの相場が決まっていることになります。
そのうえで、持ち込まれた時計が「新品か中古品か」「キズがあるかどうか、キズの程度はどのくらいか」「時計の機能に不具合があるかどうか」「保証書や箱など付属品はあるか」といった、持ち込まれた時計個別の要因をチェックして、買取や質入れの査定価格を算出しています。
最後に、ロレックスの査定をする時期も影響します。最近ではロレックスをはじめとした高級ブランド腕時計を資産として集めている方が増えている影響で、金融マーケット相場の影響が、ロレックスの買取や質入れの査定相場に影響するようになりました。
特に為替が急激に円高になったりすると、ロレックスをはじめとした高級ブランド品の査定価格は下がる傾向がありますね。逆に円安になってくると、高級ブランド品の査定価格は上がる傾向にありますが、昨今の金融マーケットは「マーケットが急落して相場が有れる⇒円高になる」傾向があるうえに、ロレックスなど高級ブランド腕時計の相場はすでに高値圏にあるので、「金融マーケットが荒れる⇒ロレックスなど高級ブランドの相場が下がる」関係になっている様です。
- ポイント
- ロレックスは中古品の流通量が多いので、デイトナ、サブマリーナ、エクスプローラ、GMTマスターなど各モデルの買取や質入れの査定価格はだいたい決まっている。
- その上で、持ち込まれた個別の時計の要因(キズの有無、不具合の有無、附属品の有無)で査定価格が変わる。
- ロレックスの査定価格は金融マーケット相場の影響も受けて、特に「為替が円高⇒ロレックスの相場下落」の関係になっている。
03.買取や質入れで高価査定されるロレックスとは
Q.ロレックスの査定価格に影響する要素をもう少し詳しく教えてください。ロレックスの買取や質入れで、高値査定されるモデルとか型番とか色は有るんですか?これからロレックスの時計を買うとして、どのモデルや型番や色のロレックスを選んでおくと得でしょうか?
質屋でたくさんの問い合わせを受けていると、ロレックスに限らずブランド品を買う前から「どのブランドを買っておくとコスパがいいですか」「どのモデルが一番高く査定されるんですか」といった質問をされることが結構あるんです。
でも、買う前から売ったり質入れすることを考えるというのは、ちょっと味気ないと思いませんか?まず自分が気に入って、身に付けるのが楽しくなるブランド品を購入するのが一番良いと思いますが。。。。では、ロレックスの査定価格に影響がある個別の要因について、もう少し詳しくお話しします。
相場価格に影響する要素:時計の定価
ロレックスの時計の定価は、リーズナブルなモデルだ500,000円台から、高額なモデルだと10,000,000円を超えるモデルまでありますが、定価の何パーセントくらいで買取や質入れの査定価格を算出しているか、という考え方はあまりしていません。
定価が1,000,000円くらいまでの比較的リーズナブルなモデルの場合は、定価の50%~70%くらいに収まっている感覚は有りますが、デイトナやサブマリーナといったスポーツモデルの場合は、定価以上の査定価格が付いている場合もあります。
5,000,000円を超えるような高額なモデルの場合は、買取や質入れの査定価格は定価の40%~60%くらいになっている感覚があり、リースナブルな定価のモデルと比較すると定価に対する査定価格の割合は低くなる感覚があります。
モデル(型番) | ロレックスの定価 (税抜) |
須賀質店新品買取価格 (2019年5月) |
定価に対する 買取価格の割合 |
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デイトジャスト 116200型 |
630,000円 | 450,000円 | 71% |
サブマリーナ 116610LN型 |
810,000円 | 1,100,000円 | 135% |
デイデイト 118206型 |
5,510,000円 | 2,400,000円 | 43% |
- ポイント
- ロレックスはスポーツ系モデルの方が、普通のモデルよりも買取や質入れの査定価格が高くなることが多い
相場価格に影響する要素:デザインやモデル
Q.デザインやモデルの違いで、高値が付きやすいかどうかといったことはあるのでしょうか。時計に限ったことではありませんが、高級ブランド品は新しくて流行しているもののほうが、高価査定されることが多いのですよね。
時計に関しては最近の傾向として「大型で目立つデザイン」の時計が好まれる傾向になっています。そのためにロレックスに限らず、時計のケース、ベゼル、文字盤は大きく派手なデザインになってきています。腕に付けたときに存在感を主張するようなモデルが選ばれるようになってきています。
ロレックスのモデルに当てはめてみると、オイスターパーペチュアル、デイトジャストといった落ち着いたデザインとモデルよりも、デイトナ、サブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラといったスポーツモデルの方が高価査定される傾向があります。
モデル(型番) | ロレックスの定価(税抜) | 須賀質店新品買取価格 (2019年5月) |
---|---|---|
エクスプローラⅡ 216570型 |
770,000円 | 770,000円 |
サブマリーナ 116610型 |
810,000円 | 1,100,000円 |
デイトナ 116500LN型(白文字盤) |
1,180,000円 | 2,500,000円 |
GMTマスターⅡ 216710BLNR型 |
880,000円 | 1,750,000円 |
ヨットマスター116622型 (ダークロジウム) |
1,100,000 | 1,10,000円 |
上記のスポーツモデルと対照的な普通のモデルのロレックスは、買取や質入れの査定価格もスポーツモデルの査定価格ほどには高くなりません。スポーツモデルの場合GMTマスターの一部の新品価格は、買取査定価格が定価を大幅に上回る場合が有りますが、通常モデルの場合、新品買取査定価格は定価とほぼ同じか、下回ることも多いです。
通常モデルの新品の例がこうした感じなので、通常モデルの中古の買取や質入れの査定価格は、定価の半分以下程度になることになります。
- ポイント
- ロレックスのスポーツ系モデルでも、大型で主張のあるモデルは買取や質入れの査定価格が高い。
相場価格に影響する要素:文字盤、ケース、ブレスレットのカラー
ロレックスのスポーツモデルには、白色と黒色の2種類の文字盤のバリエーションがあります。白色と黒色の文字盤があるスポーツモデルは定価は変わりませんが、買取や質入れの査定価格には違いが出ています。以前は、精悍なイメージのある黒色の文字盤の方が査定価格は高かったのですが、このページを作成した2019年5月現在では黒色と白色の文字盤の査定価格はほぼ同じになっています。
この理由は、デイトナというシリーズの116500というモデルの白色文字盤の人気が高く、白色文字盤の評価が上がったためと言われています。
モデル(型番) | ロレックスの定価(税抜) | 須賀質店新品買取価格 (2019年5月現在) |
---|---|---|
デイトナ116500 黒色 白色 |
1,180,000円 | 黒色 2,200,000円 白色 2,500,000円 |
デイトナ116520 黒色 白色 |
1,150,000円 | 黒色 1,800,000円 白色 1,800,000円 |
また、ロレックスには使う材質によってケースやブレスレットの色に違いが出る場合が有ります。ステンレスが材料の場合はシルバーに、18金イエローゴールドが材質の場合は金色に、18金ホワイトゴールドが材質の場合はシルバーになります。
以前は上品な色合いを好む傾向があったせいか、18金ホワイトゴールドをはじめシルバー色が人気があったのですが、このページを作成している2019年5月現在はゴールド系の色が好まれるようになりました。
ロレックスでもこの傾向を反映させたのか、従来ではピンクゴールドと呼ばれていた材質に独自の加工を施して「エバーローズゴールド」という材料を使い始めています。デイトナの116505に使われているピンクがかった18金のケースには、この新開発のエバーローズゴールドが使用されています。
- ポイント
- ケースやブレスレットの色はシルバー(銀色)よりもゴールド(金色)が好まれる。文字盤は黒色が好まれたが最近は白色の評価があがっている。
相場価格に影響する要素:希少価値があるか
ロレックスの場合、希少価値のある時計に、突然高価査定価格が付くことがあります。ここでいう希少価値というのは前もって希少価値の基準が判るわけでなく、急に市場で希少価値が有る時計として扱われ始めることになるので不思議です。
一例をご紹介いたします。
ロレックスデイトナというシリーズの16520型の最終番モデルで、モデルチェンジ前のシリアル番号P番、その前のシリアル番号A番の査定価格が高騰しています。16520型は1988年から2000年までの12年間製造されたモデルで、ゼニス社製のムーブメントを搭載したクロノグラフ機能付きの時計です。このモデルは、発売から12年間の間に数々の改良が施されていますが、特に最終番であるシリアル番号A番とP番の査定価格が突出して高いのです。
モデル(型番) | シリアル番号(年代) | 須賀質店新品買取価格 (2019年5月現在) |
---|---|---|
16520型 | A番(1999年製) | 2,900,000円 |
16520型 | P番(1999年製) | 3,100,000円 |
116520型 | F番(2003年製) | 1,800,000円 |
上記の表でもわかるように、16520型の後続モデルである116520型の方が買取査定価格が安いという逆転現象が起きています。なぜ旧型の時計が新型の時計よりも高い査定価格が付くのは、理由は良くわかりませんがロレックスデイトナ16520型のA番とP番には、外観の細かい部分で、他のモデルと異なる部分が有る様なのです。
実際にロレックスデイトナ16520型のシリアル番号A番とP番は、外観でどのように違っているのでしょうか。
①文字盤の6時の上のT SWISS MADE T の表記のTが外れて、SWISS MADE に変更されている。
1999年から2000年にかけて、ロレックスではインデックスに使う夜光をトリチウムからミルノバに変更しています。この夜光の変更に伴い文字盤で「トリチウム」を表すTの表記使用をやめて、T SWISS MADE T から、シンプルにSWISS MADEの表記に変更したと言われています。
②ベゼルに表記されたタキメーターのHOURの表記が異なる
P番のベゼルタキメーターに表記されたHOURの表記は少し幅広に、それ以前のHOURの表記は少し幅狭めになっています。P番のひとつ前のA番ではHOURの表記の幅が広いものと狭いものが混在していると言われています。
③ブレスの取付け部が、ブレスとフラッシュフィットと分かれているタイプと一体型のタイプが存在する。
P番のデイトナ16520型のブレス取付け部は、ブレスと一体型になった部品が使われていますが、A番をはじめそれより以前のモデルにはブレスとフラッシュフィットがわかれた方式のものが多く存在します。
上記の①~③については、細かい部分ではありますが、外観部分の変更なので目で確認することが出来ますね。ムーブメントの改良や変更は、時計の機能に大きな変化を与えてくれるものの目で見ることは出来ません。外観部分の変更はオーナーにとって判りやすい変更なので、この変更を差別化と考えるオーナーが増えれば、急に買取査定価格が上昇するという原因になりそうですね。
ロレックスデイトナ16520型の例でしたが、モデルチェンジをした後に、モデルチェンジ前の最終版の査定価格が高騰するという例はいくつかあり、16610LVグリーンサブマリーナデイトでも起こっていると言われています。
- ポイント
- ロレックスにはデイトナ16520型最終版のように、文字盤の表記やパーツの形状の違いに希少性を見出して、買取や質入れの査定価格が上昇することがある。
相場価格に影響する要素:人気があるかどうか
ロレックスの時計でも、流通量の多い時計は買取や質入れの査定価格が下がってしまうのでしょうか。車などでも言われることですが、たくさん出回ってしまうと査定価格がだぶついてしまって、売却の時の価格が下がってしまうことがあります。
ところがロレックスの場合は、たくさん出回ったとしても査定価格が下がってしまうということはなさそうです。とくに人気のあるスポーツ系の時計を選んで、大切に使っていれば、買取や質入れの価格は維持されるどころか、昨今のロレックスの人気を反映して買取や質入れの査定価格が上昇している場合が有ります。
ロレックスのスポーツ系モデルというと、デイトナをはじめサブマリーナ、エクスプローラ、エクスプローラⅡ、GMTマスター、ヨットマスターといったモデルを指しますが、サブマリーナとGMTマスターⅡを例に査定価格があまり変わらない、最近では買取や質入れの査定価格が上昇していることをご紹介しましょう。
モデル(型番) | 須賀質店の記載当時の買取価格 | |
---|---|---|
サブマリーナ 16610型 E番 |
2015年10月 470,000円 2016年04月 470,000円 2016年09月 440,000円 2017年01月 460,000円 2017年07月 450,000円 2017年09月 500,000円 2018年02月 500,000円 2018年05月 570,000円 2018年11月 570,000円 |
|
GMTマスターⅡ 16710型 U番 |
2016年02月 450,000円 2016年06月 470,000円 2016年07月 520,000円 2017年01月 630,000円 2017年04月 620,000円 2017年10月 600,000円 2018年03月 700,000円 2018年08月 750,000円 2018年11月 720,000円 |
サブマリーナ16610型のE番は1990年頃の製造、GMTマスターⅡのU番は1997年頃の製造なので、時計そのものはたくさん流通しているはずです。また、販売から20年~30年程度経過しているので、使用程度は個別にかなりばらつきがありますが、上記の調査結果からすれば、サブマリーナ、GMTマスターⅡ共に買取査定価格は安定して、最近では値上がりしていることも判ります。
- ポイント
- ロレックスのスポーツ系モデルは、長く販売されて流通量も多いが、買取や質入れの査定価格はだぶついて下落することなく安定していて、最近では上昇している。
04.どんな状態でもロレックスには査定価格が付きますか
ロレックスという時計は古くてガタガタになった時計や、目立つ傷が有ったり、不具合があっても買取や質入れの査定価格を付けられると言われています。各パーツがガタガタになっている、キズの有無、箱や保証書の有無などは、査定価格にどのくらいの影響が出るのでしょうか。
時計本体に影響する要素:新品か中古品か
ロレックスもブランド品なので、中古品よりも新品の方が高い査定価格を付けることが出来ます。スポーツ系のモデルなのか普通のモデルなのかで差が出ますが、サブマリーナ、デイトナといったスポーツ系ロレックスの買取査定価格は新品定価を上回っている場合もあります。
ロレックスの時計で、スポーツ系モデルと通常モデルの新品買取価格と中古品買取価格を比較してみましょう。中古品は使用状態によっていろいろな状態が想定されますが、中古品市場で「Aランク品」と呼ばれる、大きな傷や汚れが無く、少しのメンテナンスで販売可能な状態を想定しています。
モデル(型番) | ロレックスの定価 (税抜) |
須賀質店新品買取価格(2019年5月) 定価に対する 買取価格の割合 |
須賀質店中古品買取価格(2019年5月) 定価に対する 買取価格の割合 |
---|---|---|---|
デイトジャスト 116200型 |
630,000円 | 450,000円 71% |
350,000円 55% |
レディスデイト ジャスト279160型 |
600,000円 | 410,000円 68% |
310,000円 51% |
サブマリーナ 116610LN型 |
810,000円 | 1,100,000円 135% |
950,000円 117% |
GMTマスターⅡ 116710BLNR型 |
850,000円 | 1,500,000円 176% |
1,35,000円 158% |
ロレックスの買取や質入れを考えていらっしゃる方の中には、こんな考えの方はいらっしゃいませんか
- 親から譲り受けた何十年も前のロレックスなので売れないだろう
- ガタガタで傷だらけのロレックスなので、買取も質入れも無理だろう
- 動かないので査定価格は付かないだろう
ロレックスの時計に関して言えば、これらの考え方は当たっていないといえます。何十年も前のモデルであっても、傷だらけであっても、壊れて動かない状態であっても、査定価格を付けられないということはまずありません。
- ポイント
- ロレックスは新品の方が高い査定価格が付くが、古くてガタガタになった時計でも査定価格が付かないことはない。
時計本体に影響する要素:傷や不具合について
須賀質店で買取や質入れで持ち込まれるロレックスは、新品未使用品もありますが、その数は使用された中古品である商品がほとんどです。中古品のために、使用の程度やキズの状態はそれぞれ違っていますが、使用状況によって買取や質入れの査定価格はどの位変わるものなのでしょうか。
そこで、人気もあり流通量もおおいサブマリーナ11661LNの例で、中古品の査定価格がどのくらいに変わってくるかをご案内いたしましょう。
モデル(型番) | 程度 | 程度の説明 | 買取価格(2019年5月) |
---|---|---|---|
ロレックス サブマリーナ 116610LN 810,000円(税抜) |
Nランク | 新品で未使用品 | 1,100,000円 |
Sランク | 未使用品 | 1,000,000円 | |
Aランク | 程度の良い中古品 | 900,000円 | |
ABランク | 程度の程良い中古品 | 870,000円 | |
Bランク | 通常の中古品 | 850,000円 | |
Cランク | 程度の悪い中古品 | 750,000円 | |
Dランク | ジャンク品 | 600,000円 |
さらに、大きなキズが付いていたりこすれて落ちない様な汚れがある場合や、動かない、時間が合わないなどの不具合があるロレックスは、買取や質入れで査定価格を付ける場合どのような取り扱いを受けるのでしょうか。それは、修理して通常通りに使える状態に戻す費用を差し引いて査定価格を付けることになります。
さきほどもご案内しましたが、ロレックスの時計は傷あり、動かない、時間が合わないなどの状態でも買取や質入れが出来ないことはまずありませんので、下記の様な症状のロレックスの時計であってもぜひお持ちになることをお勧めいたします。
時計の状態 | 予想修理代 | コメント |
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ガラス割れ | 60,000円~100,000円 | ガラスの交換だけでなく、割れたガラスの破片が時計内部に入るので、オーバーホールが必ず必要 |
針サビ | 20,000円~60,000円 | 純正品の針が入手できないこともあり |
カレンダーずれ | 20,000円~50,000円 | オーバーホールにより容易に修正可能 |
ブレスレット壊れ | 10,000円~30,000円 | 壊れたブレスの修正で直せる場合の価格。部品交換になると倍くらい費用がかかる |
リューズ抜け | 30,000円~80,000円 | リューズが18金や18金ホワイトゴールドの場合はリューズの価格が高く、さらに費用がかかる場合が有る |
裏蓋堀あり | 10,000円~30,000円 | 表面を削って文字を消すが、深い彫りの場合は裏蓋交換が必要 |
ロレックスの時計は部品の流通も多く、壊れても修理して元通りに時計として復活させることが出来ます。そうは言っても、もっとも気を付けなければいけないのは「水」です。水没させてしまった、リューズから水が入ってしまった、といった症状は、ロレックスに限らず精密機械である時計にとってもっとも避けなければならない事態です。
時計内部に水が入ると、分解洗浄であるオーバーホールは必ず必要になり、水によって錆びてしまった部品、文字盤、針などが交換になるとかなりの出費を覚悟しなければならなくなります。
- ポイント
- ロレックスの中古品は、キズや使用の状況で査定価格が下がってくる。また、壊れていたり動かないロレックスは修理費用を引いた査定価格を付けることになる。
時計本体に影響する要素:保証書、付属品、箱の有無
ロレックスは新品で購入すると、保証書をはじめ下記の様ないろいろな付属品が付いてきます。
- 保証書(日本ロレックスの正規代理店で購入すると、保証書の請求ハガキ)
- 内箱と外箱
- ブレスレットを調整したコマ
- 取り扱い説明書
この中で、買取や質入れの査定価格に一番影響するのは「保証書」があるかないか、です。最近のロレックスの買取や質入れでは、保証書があるかどうかで査定価格が大幅に変わってきます。特にスポーツ系モデルの場合は査定価格に100,000円以上の差が出ることもあるので、時計と一緒に保証書は忘れずに持って行きましょう。
保証書とは異なりますが、ロレックスの正規販売店で修理見積もりを取ったり、実際に修理を受けたりすると修理明細書という書類が発行されますが、こちらは保証書の代わりにはならないのでご注意ください。保証書は再発行することが出来ない上に、最近では保証書の有無で査定価格が大幅に変わるので、保証書の紛失は、買取や質入れの場面では大きな損失になるといえるでしょう。
修理明細書は保証書の代わりにはなりませんが、所有者の方がロレックスの正規修理サービスを受けて、大切に使っていたんだという印象になりますので、有るのであれば一緒にお持ちになることをお勧めいたします。
ブレスレットのコマについては、今ではそれほど大きく査定価格に影響することはなくなりました。極端に短いブレスレットでない限り、あまり気にすることはないと思います。ブレスレットと同様に、箱の有無も査定価格に大きく影響ははいものの、お持ちいただければ出来る限り高くなるように、査定価格に加えるようにいたします。
- ポイント
- 付属品の中でも「保証書」が有るとないとでは、査定価格が変わってくる。特にスポーツ系モデルでは保証書が無いと査定価格が大幅に下がることが多い。
05.ロレックスが高く売れる時期は有るの
ロレックスの買取や質入れを考えたときに、ロレックスの査定価格の安定していることが大切になります。このページを書いている2019年5月現在、ロレックスの査定相場は安定し一部のモデルでは査定相場が上昇している例もあります。
時期に影響する要素:時計の相場が安定しているか
ロレックスの買取や質入れの査定相場が安定しているかどうかは、一般の方には判りにくいかもしれませんが、須賀質店のホームページにはロレックスの買取価格を掲載しているページがあるので、定期的にチェックしてみると良いと思います。ロレックスに関しては、ここ数年査定価格は上昇を続けているので、買取の場合も質入れの場合も、時期に関して神経質になることはありません。
しかしリーマンショックが起きた2008年夏には、ロレックスをはじめ高級ブランド品や金・プラチナの価格が暴落しました。ロレックスの例では、デイトナやサブマリーナといったスポーツ系モデルの買取価格が大きく下がり、買取や質入れの現場は大混乱になりました。皆さまも相場が下がっている時の買取や質入れは慎重にされた方が良いですね。
モデル(型番) | リーマンショック前の買取価格 (2008年4月~9月) |
リーマンショック後の買取価格 (2008年10月~12月) |
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ロレックスエクスプローラⅠ 114270型 |
23万円~28万円 | 19万円~26万円 |
ロレックスデイトナ 116520型 |
90万円~110万円 | 70万円~90万円 |
ロレックスエクスプローラⅡ 16570型 |
24万円~34万円 | 18万円~28万円 |
ロレックスサブマリーナ 16610型 |
30万円~45万円 | 21万円~40万円 |
ロレックスデイトジャスト 1601型 |
9万円~10万円 | 6万円~9万円 |
- ポイント
- ロレックスの買取や質入れの査定相場は、現在は安定し上昇しているモデルもあるが、2008年夏のリーマンショックの時はロレックスの査定相場も暴落した。ロレックスの買取や質入れを考えたら、査定相場は必ず調べておこう。
時期に影響する要素:為替が急激に変わっていないか
ロレックスの様に外国製のブランド品の査定価格は、為替が円高になると安く、円安になると高くなる傾向があります。この理由は、本国での販売価格は変わらなくても、円換算した日本の価格に影響が出るからです。つまり、「円高⇒円換算した販売価格の下落」「円安⇒円換算した販売価格の上昇」という関係になり、この関係が買取や質入れの査定価格に影響することになるのです。
日々のわずかの為替の変動ではロレックスの査定価格に影響は出ませんが、何かの事情で為替が大きく変動した時は、ロレックスの買取や質入れを考え直した方が良いかもしれません。円安であれば買取や質入れの査定価格の上昇につながりますが、円高であれば査定価格の下落の原因になるので、為替が落ち着くまで様子を見たほうが良いでしょう。
- ポイント
- 円安⇒ロレックスの査定相場の上昇要因。
- 円高⇒ロレックスの査定相場の下落要因。
06.ロレックスの買取や質入れ前にチェックすることは何
少しでも高く、ロレックスを買い取りや質入れするためには、どうすれば良いでしょうか。お店にロレックスを持って行く前にやっておいた方が良いこと、チェックしておくことは何でしょうね。
①保証書、箱、ブレスレットのコマなどは一緒に持って行く
ロレックスを新品で購入した時に一緒についてきた付属品は、買取や質入れの時に出来る限りお持ちいただいた方が良いです。特に付属品のひとつである「保証書」は、必ず持って行くようにしてください。最近のロレックスの査定価格は、保証書が有る場合とない場合では、査定価格に大きな開きが出ています。とくに、デイトナやサブマリーナの様なスポーツ系モデルの場合、査定価格が大幅に変わることがあるので、附属品の中でも「保証書」は忘れずに持って行ってください
②時計の汚れはおとして、きれいな状態にしておく
買取や質入れでロレックスを店頭に持って行く時は、出来る限りきれいに掃除して持って行きましょう。柔らかい布でこするだけでも、査定員の印象が変わってきます。さらにきれいにするには、使わなくなった歯ブラシで汚れを落とす方法がお勧めです。歯ブラシでこする時に、石鹸水を付けるとさらに効果的です。
石鹸水を付ける時は時計のリューズをしっかり締めて、時計の内部に水が入らないように注意してください。また、汚れを落とした後は柔らかい布で優しくこすって、水気が残らないようにしましょう。
③複数のロレックスを買取や質入れする時は、まとめて持ち込む
複数のロレックスの買取や質入れを検討している場合は、できるかぎりまとめてお持ちになることをお勧めします。複数本のロレックスの査定金額は高額になりますから、例えば査定価格が970,000円であればキリの良い金額で1,000,000円ちょうどにするなど、金額の上乗せが期待できます。
- ポイント
ロレックスの買取や質入れで、高価査定を期待するには - 付属品を一緒に持って行く(特に保証書は忘れずに)。
- 汚れを落として、きれいな状態で持って行く。
- 複数ある時は、一緒に持ち込む。
07.ロレックスを高く売るコツ まとめ
とても長い解説になってしまいましたが、ここまでお読みいただきましてありがとうございます。高級腕時計の中でも特に人気のあるロレックスの買取や質入れで、少しでも高い査定価格を付けてもらう方法についてお話ししてきました。
ロレックスは歴史ある一流メーカーなので、世界中のファンから愛され信用されて、人気のある時計を販売している時計メーカーといえます。ロレックスの時計が、新品だけでなく中古品でも高値で安定した取引が続いてきたのも人気と信用の裏付けによるものといえます。
ロレックスは様々な種類の時計を販売していますが、創業の想いが込められたスポーツ系モデルの方が、買取や質入れの現場では人気があるように思います。スポーツ系モデルの方が、新品時の定価販売価格に対する中古品査定価格の割合が高いことからも、そのように言えると思います。新品価格よりも中古品価格のほうが高いモデルもあるとは、ロレックスの時計でなければあまりない現象といえます。
ロレックスは中古品の査定価格もだいたい決まっていて、この査定価格に個別のキズの程度や不具合の程度を加味して、買取や質入れの査定価格を算出することになります。ロレックスは部品も流通しているので容易に修理が可能なので、ぼろぼろでも動かなくても査定価格を付けれないことはありません。
買取や質入れで高い査定価格を望むのであれば、ロレックスの査定価格が安定している今はチャンスといえます。ただ、為替が円高になるとロレックスの査定価格は下がることがあるので注意が必要です。また、高く売ったり高く質入れしたりするためには、付属品の中でも「保証書」は必ず必要になるので忘れずにお持ちください。
買取でも質入れでも、現場でロレックスを査定するのは人間である査定員なので、時計がきれいであった方が印象が良くなります。日頃の汚れを出来る限り落として、お店に持ち込んことをお勧めいたします。そして、何店舗か回って、皆さまが満足するような買取や質入れの査定価格を提示されなかったのであれば、ぜひこのサイトの運営会社 須賀質店までご相談になってみてください。