【解説】質屋が紹介する「あとK」と呼ばれる金の買取について | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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【解説】質屋が紹介する「あとK」と呼ばれる金の買取について

最終更新日 2024年7月4日

あとK 買取

須賀質店五反田本店にて、18金のダイヤモンド、サファイア付きの指輪を買取いたしました。

 

今回買取した指輪は、「18K」と刻印されていました。

 

本来、金製品に18金が使用されている場合、全体の75%に金が使用されているということを示すために、「750」や「K18」という刻印があります。

 

今回買取した指輪の刻印「18K」は。買取業界の中では、18の後ろにKがあることから「あとK」と呼ばれています。

 

「あとK」の場合、金の含有率が刻印されている数字よりも低い可能性や、金の偽物である可能性があります。

 

では、買取店に、「あとK」の製品を持っていったら全部断られてしまうのでしょうか。

 

今回は、「あとK」製品について、買取店はどのように判断しているのかを紹介します。

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「あとK」とは

 

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冒頭でもお話したとおり、「あとK」と呼ばれる製品は刻印されている数字よりも金の含有率が少なかったり、金を素材として使用していない、つまり金の偽物である可能性があります。

 

ですが、あとKである=含有率をごまかしている、偽物であると決まったわけではありません。

 

「あとK」刻印は主に海外製の金製品に見られる刻印です。

 

18金が使用されている場合、海外製の製品であれば、「18K」や「750」が刻印されており、「あとK」刻印も18金として刻印されています。

 

しかし、製造場所によっては、「あとK」刻印のものは、含有率や素材を偽っていることが多い傾向にあります。

 

日本では、他の国との差別化を図るために「18K」は使用せず、「K18」という刻印を使用しています。

 

実際に、「K18」と「18K」では刻印に対する信用度が異なっており、「K18」刻印の製品の方が、金が使用されており、正確な含有率であるというイメージが強いようです。

 

お話したとおり、「18K」製品は海外で製造されたものに使用されている刻印であり、もちろん金の含有率を正確に使用しているものも多くあります。

 

そのため、買取店は例え18Kの刻印製品を見てもすぐに買取を断ることはありません。

 

買取店では、金製品とそうで無いものを見分けるために、様々な技術を習得したり、専用の機械などを使用して正確に判断を行っています。

「あとK」製品の査定について

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次に、「あとK」製品の査定について紹介します。

 

先程もお話したように、「あとK」製品の中には金の含有率をごまかしたものや、偽物であるケースが多いです。

 

それでは、査定員は金であるかどうか、含有率は問題ないかをどのようにして判断するでしょうか。

 

判断材料は大きく分けて2つあります。

1つは、査定員の経験、技術に基づいた査定能力です。

 

金製品の査定経験が豊富である査定員であれば、例え金を表す刻印があるものであっても、色合いや質感、などから金であるかどうかを判断する事が可能です。

 

含有率においても、金の含有率をごまかしている物の場合、金以外の素材の割合が多いため、製品の色が金色から遠のいた、白色や黒色等になっていることが多いです。

 

このように、査定員は長年培った査定経験や、技術などから金製品を見分けています。

 

しかし、査定員の技術や経験のみであれば、人によって違いが出てしまうのでは無いかと思う方もいらっしゃると思います。

 

査定員は、自分の経験則や技術の他にも、専用の機械や道具を用いて、査定も行います。

 

代表的な道具が、試金石と呼ばれるものです。

試金石とは、金の含有率や真贋を見極めるために使用される鉱石を指します。

 

試金石に品質を確認したいジュエリーをこすり、素材の一部を試金石に付着させます。

 

その後に専用の酸を付着物に垂らします。

 

金以外の素材であれば、酸に溶けてしまうため付着物は跡形もなく消えてしまいます。

 

金が使用されていれば、金以外の素材がとけ、金のみが残ります。

 

実際に江戸時代などには、この試金石を用いて、残った金の色のみで純度を的確に判断していたと言われています。

 

このように、査定員は自らの経験や技術の他にも様々な道具を使用して、例え「あとK」製品であっても金であるかどうかを判断しています。

 

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今回買取した指輪の買取金額について

今回買取しました指輪は、既にご紹介している通り「18K」、つまり「あとK」と呼ばれる、刻印がされていました。

 

「あとK」製品は金の含有率を本来よりも少なく使用していたり、金ではない素材である可能性があります。

 

そのため、技術や設備が整っていない買取店であれば買取を断られてしまう可能性も0ではありません。

 

今回担当した査定員は、金製品の査定経験がとても豊富であったため、質感と色合いのみで、間違いなく金であること、含有率も正確に18金と同じ量が使用されていると判断いたしました。

 

指輪の買取金額には、素材部分には18金としての買取金額をお付けしました。

 

今回買取した指輪はダイヤモンドとサファイアが埋め込まれており、サファイアは一粒が小さすぎるため、お値段をお付けできませんでしたが、ダイヤモンドにはお値段をお付けできたため、買取金額に上乗せし、須賀質店五反田本店にて30,000円で買取いたしました。

 

須賀質店は刻印がないジュエリーでも買取出来ます

質屋の利息を説明

今回買取した指輪は、金の含有率や真偽が不明確であるである「あとK」の製品でありましたが、須賀質店では例え刻印が無い、金が使用されているのか、使用されているのであれば、どのくらいの量が使用されているのかわからないジュエリーであっても、金として判断できれば買取を行います。

 

須賀質店は、大正時代から質屋を営業している老舗であり、既に100年以上の長い歴史を持っています。

 

長い歴史で培われた査定技術は、査定員全員に受け継がれており、各々がさらに昇華させています。

 

それに加えて、須賀質店は全ての店舗に、先ほどお話した試金石と、比重計という機械を設置しており、刻印の無いジュエリーであっても、含有率を測定し、確認をすることが可能です。

比重計とは、金製品の質量を計測し、金が使用されているか、どのくらいの純度であるかを比重の値で判断するために使用される機械です。

 

比重計の計測方法は、水の中に入れるだけであるため、試金石などとは異なり、お品物を傷つける心配がありません。

 

このように須賀質店では金の査定に熟達した査定員のみならず、専用の機械や道具も揃えています。

 

そのため、お客様のお用いただいたジュエリーが例え「あとK」や刻印が無いものであっても正確にお品物を判断し、買取金額をお付けいたします。

 

金製品の買取に納得されなかった方、売却時に正確に計測してもらえるのか不安に思う方はぜひ須賀質店をご利用下さい。

 

皆様のご利用をお待ちしております。

 

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この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
代表鑑定士。会社員経験後、実家で質業の経験を積み、平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。全国のオークション市場に出入りし、最新の商品相場と流行商品の情報を収集しながら、高価買取を実現するためのノウハウをわかりやすく解説、説明してしています。