クォーツとは?プロが解説する腕時計の電池寿命と豆知識! | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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クォーツとは?プロが解説する腕時計の電池寿命と豆知識!

最終更新日  2025年4月2日

クォーツとは、精度が高くコストパフォーマンスに優れた腕時計で、世界中で利用されている時計です。水晶振動を利用して時を刻む仕組みを持ち、機械式時計と比べて手頃な価格で高精度を実現できます。

この記事では、クォーツ時計の基本的な仕組みや特徴、機械式時計との違い、さらにはメリットや選び方について詳しく解説します。これから腕時計を購入しようと考えている方や、クォーツ時計の魅力を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

クォーツとは?プロが解説する腕時計の電池寿命と豆知識!

 

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クォーツ時計とは?基本の仕組みと特徴

クォーツ時計とは、水晶(クォーツ)の振動を利用する腕時計のことです。水晶は宝石やパワーストーンとしても使われる石ですが、電流を流すと一定の周波数で振動する特性を持っています。振動を電子回路に伝えることで、高い精度の時を刻む仕組みになっています。クォーツ時計の最大の特徴は、高い精度、耐久性の高さ、そして扱いやすさです。

クォーツ時計は1969年にセイコーが世界初の「クォーツアストロン」を発表したことで市場に登場しました。その後、技術革新により小型化・低価格化が進み、現在では多くの腕時計に採用されています。

 

水晶振動が生み出す正確な時を刻む仕組み

クォーツの正確さの秘密は、水晶振動子にあります。水晶に電圧を加えると、32768Hz(1秒間に約3万回)の振動を発生させます。この振動を電子回路がカウントし、1秒単位に変換することで、時計の針を正確に動かしています。振動数は、時計の精度を大きく左右する要素であり、クォーツの高振動は精度の高さにつながっています。

機械式時計と比較すると、機械式時計は日差(1日ごとの誤差)±5秒から20秒程度の誤差が生じるのに対し、クォーツ時計は月差(1ヶ月ごとの誤差)±20秒程度と圧倒的な精度を誇ります。そのため、クォーツ時計は日常的に誤差をほとんど気にせずに使用できるというメリットがあります。

グランドセイコーのクォーツ時計

 

 

機械式時計と何が違う?比較で分かる特徴

クォーツ時計と機械式時計は、仕組みや性能に大きな違いがあります。

比較項目 クォーツ時計 機械式時計(手巻き、自動巻き)
精度 月差±20秒程度 日差±5~20秒
動力源 電池 ゼンマイ
メンテナンス 電池交換・オーバーホールが必要 定期的なオーバーホールが必要(数万円)
価格帯 数千円~数十万円 数万円~数百万円
利便性 手軽で扱いやすい メンテナンスが必要

機械式時計は職人技術が詰まった高級感のある時計として人気ですが、クォーツ時計は手軽に使える高精度な時計として、多くの人々に愛用されています。安価なクォーツ時計であれば、電池交換だけでメンテナンスが済むため、利便性の観点からも人気が高いです。また、コストパフォーマンスに優れている点も大きな魅力と言えるでしょう。

 

クォーツ時計のメリットは?

クォーツ時計には、高精度・低価格・メンテナンスの簡単さといった多くのメリットがあります。ここでは、クォーツ時計のメリットを詳しくご紹介します。

 

正確な時刻を刻む優れた精度

クォーツ時計の最大のメリットは、正確な時刻を刻む優れた精度です。一般的なクォーツ時計は、月差±20秒程度と非常に安定した精度を誇ります。クォーツ時計は、電気的に制御された水晶振動子を用いているため、外部の環境要因の影響を受けにくく、一定の振動数を維持できるため、精度が安定しています。

機械式時計はゼンマイを動力とするため、温度変化や摩擦などの影響で誤差が生じやすく、日差±5秒~20秒程度が一般的です。一方、クォーツ時計は電子回路が正確に時間を刻むため、機械式時計よりもはるかに高い精度を持っています。

 

手頃な価格と維持費の安さ

クォーツ時計は、価格が手頃で維持費が安いことも大きな魅力です。動力が電池のため、数年間は交換不要で、機械式時計のような高額なオーバーホールも不要です。

一般的なクォーツ時計の価格帯は以下の通りです。

価格帯 主なブランド・モデル
~10,000円 カシオ F-91W、セイコーアルバ
10,000~30,000円 カシオ G-SHOCK、セイコーセレクション
30,000~50,000円 セイコー 5、ティソPR100
50,000~100,000円 ハミルトンジャズマスター、タグ・ホイヤーフォーミュラ1

またクォーツ時計は、カジュアルなデザインからフォーマルなモデルまで幅広く揃っているため、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

 

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クォーツ時計のデメリットは?

クォーツ時計は、高精度で手軽に時間を確認できる反面、欠点もあります。クォーツ時計は、電池交換や故障時の修理といったメンテナンスの手間が発生します。

 

電池切れのリスクと交換の手間

クォーツ時計は内部に電池を搭載しているため、電池切れのリスクが避けられません。電池交換は、専門の工具が必要な場合が多く、時計によっては自分で交換することができず、専門店に交換を依頼する必要があるでしょう。交換時には、防水性の再確認や内部清掃など、追加の作業が伴うこともあり、結果としてランニングコストがかさむ可能性があります。

また、クォーツ時計の心臓部である電子回路の寿命は、数十年と言われています。電子回路が寿命になると交換するしかありませんが、同じ型の電子回路がない場合、交換ができず時計が使えなくなってしまいます。また、ブランドによっては電池交換時に電子回路を交換する制度を設けているところもあります。「一生物の時計」としてクォーツ時計が挙げられることもありますが、電子回路には寿命があるということを覚えておきましょう。

 

クォーツ時計の種類と選び方

アナログ式とデジタル式の違いと特徴

アナログ式クォーツ時計は、針による従来の表示方法でクラシックなデザインや高級感を演出します。一方、デジタル式は液晶表示により、視認性や多機能性が高く、スポーツやアウトドア向きです。さらに、アラームやストップウォッチ、カレンダーなど多機能なモデルが多く、スポーツやアウトドアなど活動的なシーンにも適しています。

どちらも高精度な時刻管理を実現しながら、用途や好みに応じたデザインや操作性の違いを楽しむことができ、ユーザーのライフスタイルに合わせた選択が可能となります。近年はハイブリッドモデルも登場し、アナログの美しさとデジタルの利便性を兼ね備えた製品も増えています。

アナログとデジタルのハイブリッド時計

 

ソーラー式で電池交換不要な最新モデル

ソーラー時計は、太陽光や室内光を効率的に電気エネルギーに変換する技術で、定期的な電池交換が不要な仕組みを備えた時計をさします。

最新モデルでは、充電効率の向上はもちろん、防水性や耐久性が大幅に強化されています。環境負荷を低減するエコフレンドリーな設計が評価され、多くのユーザーから支持を受けています。手間をかけずにスマートな時間管理が可能な点が、忙しい現代人にとって大きな魅力となっているのです。

また電波ソーラー時計では電池が不要なだけでなく、電波を受信することで正確な時刻に自動で修正する機能を備えています。GPS搭載モデルでは、位置情報から時差を考慮した時刻に修正できるなど、より便利な機能を備えています。

ソーラー式時計

 

価格帯別おすすめの選び方

クォーツ時計は価格帯ごとに、使用される素材やデザイン、機能性に大きな違いが見られます。2万円以下のエントリーモデルは、シンプルで実用的な機能を備え、初めての時計として手軽に購入できる点が魅力です。

2〜5万円の中価格帯のモデルは、デザイン性や機能性が向上し、日常使いに十分な性能と耐久性を持つ製品が豊富です。また、セイコーやカシオなどの有名ブランドのラインナップもあるため、信頼性が高い製品を安価に入手できるのも魅力です。5万円以上の価格帯のモデルは、上質な素材と精密な仕上げ、複雑な機能が搭載され、ラグジュアリー感と長期耐久性を兼ね備えた製品がラインナップされています。

予算に応じた性能とデザインのバランスを考え、自分のライフスタイルに最適な時計を選ぶことが重要です。

 

用途に応じたクォーツ時計の選び方

クォーツ時計を選ぶ際は、使用シーンに合わせた機能性とデザイン性が重要なポイントとなります。ビジネスやフォーマルな場面では、シンプルかつ上質な素材で作られた、控えめな装飾と洗練されたデザインのモデルが理想的です。一方、カジュアルやスポーツシーンでは、防水性や耐衝撃性、機能性を備えたモデルが人気です。アクティビティやスポーツの内容によって、求められる耐久性も異なるため、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

また、自分のスタイルや服装によっても、選ぶクォーツ時計は変わってきます。クォーツ時計には、さまざまなブランドの幅広いラインナップがあるため、ライフスタイルや好みに合わせた選択が可能です。

 

クォーツ時計の電池交換について知っておくべきこと

電池寿命の目安と交換時期の見極め方

クォーツ時計の電池寿命は、一般的に約2年から3年程度とされていますが、使用環境や機種によっては短くなる場合もあります。例えば、頻繁に使用する場合や湿度の高い環境では、電池の消耗が早まる傾向があります。秒針の動きが数秒ごとになるなど、動きがいつもと違いぎこちなくなった場合は、電池交換のサインです。

また、時計内部のムーブメントのホコリや汚れなども電池性能の低下につながります。もし、裏蓋を開けてムーブメントに汚れが見られた場合、時計の不具合が疑われます。メーカーが推奨する交換時期を守り、定期的に点検することで、突然の停止や内部回路の損傷を未然に防ぎ、正確な時刻を維持することが可能です。

 

自分で交換できる?プロに依頼すべき?

電池交換は、知識と専用工具があれば自分で行うことも可能ですが、内部の精密機構に触れるため、故障のリスクが伴います。誤った操作により防水性能が低下したり、内部部品にダメージを与えたりする恐れがあります。

そのため、経験が浅い方や絶対に時計を壊したくないという方には、専門店の利用をおすすめします。電池交換だけでなく内部清掃や防水機能の点検サービスを提供している店舗もあります。ただし、専門店での交換は費用が高くなる点がデメリットです。家電量販店などでも、電池交換サービスを提供している場合があり、安価で電池交換ができます。費用と安心・安全のバランスを考慮し、自分のスキルや時計の重要度に応じた選択を心がけましょう。

 

クォーツ時計の正しいメンテナンス方法は?

日常的なお手入れで長持ちさせるコツ

クォーツ時計を長く美しく保つためには、日常のお手入れが欠かせません。まず、汗や埃、油分が付着した際には、柔らかい布で丁寧に拭き取りましょう。汚れが蓄積すると、内部の劣化や誤作動の原因となるため、こまめな清掃がおすすめです。特に、裏蓋、リューズ周りなど細かな部分には、微細な汚れが溜まりやすいため、専用のクリーナーやブラシを使って掃除するとよいでしょう。ただし強くこすると傷がついてしまうため、力を入れないようにしましょう。

また、直射日光や高温多湿の環境を避け、温度や湿度が一定の場所で保管することで、部品の劣化を防ぐことができます。さらに、定期的に専門店で点検を受けることで、微細な不具合の早期発見と対策が可能となり、時計の寿命を延ばすことができます。

 

防水性能を保つためのケア方法

クォーツ時計の防水性能を維持するためには、日常の取り扱いと定期的な点検が重要です。水仕事や入浴後は、時計表面に付着した水分をすぐに柔らかい布でしっかり拭き取り、内部への水分侵入を防ぎましょう。防水機能の要であるゴムパッキンは、経年劣化や摩耗により微細なひび割れが生じやすく、防水性能低下の原因となります。定期的に専門店で点検を受け、必要に応じてパッキンの交換を行うことが大切です。

また、急激な温度変化や化学薬品との接触もパッキンにダメージを与えるため、注意が必要です。リューズやプッシュボタンなどの取り扱いも丁寧に行い、無理な力をかけないことも重要なポイントです。

 

故障を防ぐ保管時の注意点

クォーツ時計を安全に保管し、故障リスクを最小限に抑えるためには、保管環境にも気をつける必要があります。まず、直射日光や高温多湿な場所は内部の精密機構に悪影響を与えるため、避けるようにしましょう。温度と湿度が安定した場所に専用のケースや収納ボックスで保管することで、劣化やカビの発生を防げます。

また、落下や衝撃を防ぐため、柔らかいクッション材で包むか専用の保護ケースを使用するのがおすすめです。長期間使用しない場合は、電池から液体が漏れる「液漏れ」が発生する事もあるので、電池を抜いて保管すると電子回路を故障から守る事ができます。埃や湿気の侵入を防ぐため、保管場所の清潔さにも十分注意しましょう。

 

クォーツ時計Q&A|よくある疑問を解決

精度は本当に狂わない?

クォーツ時計は、内蔵された水晶振動子が一定の周波数で正確に振動する仕組みにより、非常に高い精度を実現しています。一般的に、1か月あたりの誤差は約±10~20秒とされ、温度補正機能や先進の電子回路が採用されることで、外部環境の変動の影響を最小限に抑えています。

もちろん、極端な温度変化や強い磁気の影響を受けた場合など、誤差が生じる可能性はあります。しかし、通常の生活環境ではほぼ狂いを感じることはありません。

 

防水性能はどこまで信用できる?

クォーツ時計の防水性能は、国際規格やメーカー独自のテスト基準に基づいて評価されています。一般的に、5気圧防水や100mといった耐水深度で表示され、専用の水圧試験により内部への水の侵入が防がれていることが証明されています。

ただし、防水性能は使用状況や経年劣化により徐々に変化するため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。特に、サウナや温泉などの極端な温度環境では、防水効果が低下するリスクがあるため、メーカーの使用条件や注意事項を守ることが大切です。

 

機械式時計との使い分けは必要?

クォーツ時計は、高い精度とメンテナンス不要の利便性の高さが大きな特徴で、日常の正確な時刻管理に最適です。一方、機械式時計は高級時計と言われる価格帯のものが多く、複雑な歯車の組み合わせと伝統的な職人技が光る美術品としての側面があり、所有する喜びやコレクション性、ファッション性に優れています。

そのため、ビジネスシーンや正確な時間管理を重視する場合はクォーツ時計、趣味として時計そのものの技術や歴史を楽しみたい場合は機械式時計といったように、使い分けるとよいでしょう。

 

まとめ

この記事では、クォーツ時計とはどのような特徴を持っているのか、メリット・デメリット、そして機械式時計との使い分けといった内容を解説しました。クォーツ時計はその高精度と実用性により、日常の時間管理に最適な選択肢である一方、定期的な電池交換や点検、適切なメンテナンスが必要である点も留意すべきです。

自分に最適な時計を見つけ、長く愛用できるよう、今後も正しい知識とメンテナンスを心がけましょう。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
代表鑑定士。会社員経験後、実家で質業の経験を積み、平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。全国のオークション市場に出入りし、最新の商品相場と流行商品の情報を収集しながら、高価買取を実現するためのノウハウをわかりやすく解説、説明してしています。