フランクミュラーの偽物の見分け方

フランクミュラーは、時計好きなら誰しも一度は憧れる時計ブランドです。カサブランカやトノーカーベックスなど、ひと目でわかるトノーケースやビザン数字が特徴です。しかし人気であるがゆえに、偽物も多く出回っています。本物だと思って使っていたら偽物だった！ということも。今回は、フランクミュラーの偽物の見分け方を解説します。持っているフランクミュラーが偽物かもしれないと感じている方は是非参考にしてみてください。

1フランクミュラーとは？

フランクミュラーは1992年に創業した時計ブランドです。天才時計師と名高いフランク・ミュラー氏とジュエラーのヴァルタン・シルケマス氏によって設立されました。フランク・ミュラー氏は、「時計の歴史を200年早めた」と称される天才時計師ブレゲの再来と言われるほどの才能の持ち主。3年で履修するべきジュネーブ時計学校の単位を1年で習得し、最高賞を含めた数々の優秀賞を授与され首席で卒業した人物です。

フランク・ミュラー氏は、宝石商であり腕時計のケースメーカーであるヴァルタン・シルケマス氏と意気投合し、現在のブランドの前身となる会社を設立します。そして1992年の創業時に記念すべき初モデルとなるトノーカーベックスを発表します。このモデルは、1920年代のアールデコスタイルをベースに現代的なエッセンスをデザインに盛り込んだ、従来の腕時計とは全く異なるデザインで、一躍人気コレクションとなりました。

創業以来、さまざまなバリエーションのモデルを生み出しており、その名に恥じない精緻な作りや、遊び心あふれる機構やデザインで現在にいたるまで多くの人の心を魅了しています。

2フランクミュラーの人気シリーズ

2.1カサブランカ

カサブランカは、金をはじめとした貴金属の時計しか作らなかったフランクミュラーから初めて登場したステンレススチール製のモデルです。映画『カサブランカ』が名前の由来となっており、休日や旅行に気軽に使える時計として誕生しました。汎用ムーブメントを搭載し、多くの人に手が届きやすい価格設定になったことで、ブランドの顧客層を広げるきっかけとなったモデルです。

フランクミュラーを象徴するトノー型のケースに、暗闇でも時刻を確認できるように夜光塗料を施したインデックスを採用しています。また、文字盤にはあえてUV加工を行わないことで、時間とともに変化する色合いを楽しめるようになっています。

カサブランカには、ベーシックなブラックやシルバーのモデル以外にも、さまざまな派生モデルが存在します。なかでも、灼熱のサハラ砂漠をイメージした「サハラ」、ビザン数字の迷彩柄が特徴的な「カモフラージュ」などが人気を集めています。

2.2トノーカーベックス

フランクミュラーの初モデルにして代表的なコレクションとも言えるべきなのが、トノーカーベックス。名前の由来は「トノウ＝樽」「カーベックス（湾曲）というフランス語の組み合わせで、その名の通り立体的な3次元構造になったケースが特徴です。他にはない立体美と手首に沿うように湾曲したケースラインは、時計の美しさと優れた着用感を兼ね備えています。
独特なフォルムはもちろん、ビザン数字を採用したアヴァンギャルドなデザインも個性を引立てています。ベーシックなモデルをはじめ、カラフルな「カラードリーム」や鏡面インデックスが魅力的な「レリーフ」など個性的なモデルが数多くラインナップされています。
また、一番小さなプティから、インターミディエ、ボーイズサイズ、メンズサイズとサイズ展開も豊富で自分の手にあったサイズの時計を見つけられます。

2.3コンキスタドール

スペイン語で「征服者」を意味する名前を冠したコレクション。フランクミュラーの前衛的な姿勢を体現した、エッジの効いたデザインが特徴です。トノーカーベックスのデザインをベースとしながらも、立体的な二重ベゼルや、高低差を意識した文字盤など、よりスポーティな仕上がりとなっています。
また、フランクミュラー初のスポーツモデルである「コンキスタドール・グランプリ」は、チタンやピンクゴールドなどの異素材を組み合わせたオリジナリティの高いモデルです。また、6種類の金属から生み出された新素材、エルガを使ったモデルもラインナップされています。
タフでボリューム感のあるスタイルである「コンキスタドール・グランプリ」はもちろん、クロノグラフを搭載したモデルやスクエア型の「コンキスタドール・コルテス」などバリエーションも豊富です。

3フランクミュラーの偽物の見分け方

フランクミュラーは国内外で人気のブランドのため、多数の偽物が流通しています。最近ではスーパーコピーと呼ばれる本物によく似た精巧な偽物も多く出回っています。スーパーコピーは素人で見分けるのは難しく、本物だと思って購入してしまう方も多くいらっしゃいます。

いくら精巧とは言え偽物であるため、本物とは異なるポイントがあります。ここでは、素人の方でもわかりやすい本物と偽物の見分け方をご紹介します。

3.1文字盤をチェック

フランクミュラーの偽物を見分けるポイントとして、一番わかりやすいのは文字盤です。コピー品をよく見ると、針やインデックスの数字に塗られた塗料が、はみ出していることがあります。フランクミュラーは、精密精緻な作りで評価の高いブランドであり、本物ではこのようなことはありえません。

また、文字盤以外にも裏蓋の刻印やネジ穴に違和感があることも。コピー品は、刻印の型番の記載がなかったりフォント形状が異なっていたりします。また、ネジが本物はマイナスねじを使っているのに対し、コピー品ではプラスネジを使っている場合があります。マイナスねじであっても、ネジ穴の形が歪んでいたり作りが雑だったりする場合は、偽物の可能性が高いです。

3.2光り方をチェック

文字盤の針やインデックスに夜光塗料が塗られている場合、暗闇で光り方をチェックしてみましょう。本物は、暗闇でもしっかりと時刻を確認できるように、高品質な夜光塗料を針やインデックスに施しています。そのため本物は暗闇でもきれいに光りますが、偽物の場合、暗いところでも光らなかったり光が弱かったりします。これは、偽物は文字盤を印刷しているだけだったり、低品質な夜光を使っていたりするためです。フランクミュラーの夜光タイプの時計を持っている場合は、暗闇できちんと光るか確認してみましょう。

4偽物か不安になったら専門家に査定をしてもらおう

フランクミュラーの本物と偽物を見分けるポイントはあるものの、素人ではなかなか判断が難しいです。手元のフランクミュラーが偽物か判断できない、不安がある場合は、専門家に査定をしてもらうと良いでしょう。
須賀質店は創業100年以上の歴史を持つ老舗質屋で、これまでに多くのフランクミュラーの買取を行ってきた実績があります。人気のカサブランカやトノーカーベックスはもちろん、ロングアイランドやクレイジーアワーズ、ヴァンガードなどの高額モデルや古いモデルの買取も行ってきました。

買取店の中には、ブランドの保証書がないと買取を断る店舗もあります。これは、スーパーコピーを見分けられないための措置であり、経験の少ない買取店によく見られます。須賀質店では経験豊富な査定員が在籍しているため、安心して査定を任せることができます。もちろん、お客様に対応する査定員の接客指導も重視しているため、「他店の査定に不安を感じた」という方も安心してご利用ください。

詳細は←こちら

5まとめ

フランクミュラーは、1992年創業の時計ブランドです。カサブランカやトノーカーベックスなどの定番モデルをはじめ、ロングアイランドやコンキスタドールといった豊富なモデルを展開しています。

人気ブランドですが、本物によく似たスーパーコピーも多く出回っています。偽物を見分けるには、文字盤と裏蓋をチェックしてみましょう。それでも判断できない場合は専門家に査定してもらうのも一つの手段です。