スターサファイアつきプラチナリングを須賀質店が買取
東京五反田に本店がある須賀質店で、スターサファイアつきプラチナリングを買取しました。お品物は11.4gで査定額46,000円での買取となりました。
スターサファイアはサファイアの一種となりますが、宝石の種類としては区別される事が一般的です。
サファイアは「コランダム」という鉱物名の宝石で、一般的には濃い青色の宝石をイメージされると思います(ピンクサファイアなどもございますが)。
紀元前からギリシャ、エジプト、ローマで貴族たちに愛され、中世には欧州の王たちに好まれてきたサファイア。「青色」を意味するラテン語の「sapphirus」、ギリシャ語の「sappheiros」が語源です。
このサファイアと呼ばれる宝石の中に、インクルージョンと呼ばれる内包物がみられることが多々あるのですが、そのインクルージョンが六条に輝く様が「星」を連想させ、スターサファイアと呼ばれるようになりました。
カボションカット(丸みを帯びたカット)などの特別なカットを施す事でインクルージョンが輝くスターサファイア。しかし、インクルージョンがある=スターサファイアという事ではなく、含まれる量や角度によって変わります。特に綺麗に六条の線がみえるスターサファイアはとても希少性が高く、取引価格も高額となるでしょう。
但し、人工的に作られたスターサファイアも多く流通しておりますので、購入時は宝石の状態と同時に天然・人工の確認も行った方が良いでしょう。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
今回のスターサファイアつきプラチナリングの査定内容を解説
今回買取したスターサファイアつきプラチナリングは、8.37ct のスターサファイア・0.86ct のメレダイヤモンド・Pt900枠で総重量11.4gお品物でした。
知名度の高い「カルティエ」や「ブルガリ」等のブランド品ではありませんでしたので、「ノンブランドジュエリー」として査定を行いました。
ノンブランドジュエリーの査定では、指輪の枠やネックレスのチェーン部分に使われている貴金属の査定と、宝石付きの場合は宝石の査定を分けて行います。
それぞれの査定額を合計した金額がお品物に対する査定額となり、お客様に提示し納得いただければ買取させていただくという流れになります。
ジュエリーの多くは金(ゴールド)、プラチナ、シルバー素材で作られています。金(ゴールド)やプラチナは1gあたりの買取相場が数千円で資産価値も高い素材で、含有量が多くなるほど価格も高額になります。シルバーはカジュアルなアクセサリーに用いられることも多く、買取相場は1gあたりにすると安価となるためジュエリーとしての重量では思ったほどの評価を受けられない事が多いでしょう。
今回のお品物は枠部分がPt900素材でした。買取査定では素材である貴金属(今回はPt900)の相場×重量=買取額となります。
今回の買取価格(2021年3月24日時点)
3,710円(1gあたりPt900買取相場)×9.5g(宝石を除いた指輪の重さ)=35,000円(端数切捨て)
枠部分の査定額は上記の通り35,000円となりますので、スターサファイアとメレダイヤモンドの査定額は46,000円-35,000円=11,000円という事になります。宝石の査定については後で詳しく解説します。
貴金属の査定においては含有量が上がるほど相場も上がりますので、ジュエリーによく使われるPt950や純プラチナの場合だと当然査定額が高額になります。
Pt950の場合(仮定)
3,850円(1gあたりPt950買取相場)×9.5g(指輪の重さ)=36,000円(端数切捨て)
純プラチナの場合(仮定)
4,060円(1gあたり純プラチナ買取相場)×9.5g(指輪の重さ)=38,000円(端数切捨て)
ご覧の様にプラチナの含有量が増えるほど、同じ重さでも買取価格が高額になります。売却を検討しているプラチナリングの重量と含有量がわかれば、お電話やLINEでのお問い合わせでも、おおよその買取金額を提示する事が可能となります。
特別な器具が無くても、お品物の刻印を確認できれば使われている素材を調べる事が可能です。殆どのジュエリーには、どういった素材が使われているのかを表す刻印があります。
今回のお品物では、リングの内側にPt900の刻印を確認する事ができました。リングであれば内側、ネックレスであればカン部分など、目立たない箇所に刻印されている事が多いです(稀に刻印の無いものや、磨きなどにより消えてしまったお品物もございます)。
私達査定スタッフはルーペを用いてみる事が殆どですが、肉眼で確認できる刻印が殆どです。刻印の信憑性は実際にお品物を拝見しなければわかりませんが(偽造品なども稀にありますので・・・)、多くの場合は刻印通りの素材で作られています。
刻印が確認できれば、次は重量の測定です。キッチンにある秤でもおおよその重量は計量できます。
おおよその重量がわかれば、「Pt900の指輪で、重さは約5gです」と査定額を問い合わせる事が可能です。上記の様に具体的な内容であれば、複数店舗で査定額を比較する事も可能になります。
2020年5月ごろからプラチナの相場が少しずつ上がり始め、2021年1月には純プラチナの相場がコンスタントに4,000円/gを超える状態となっております。それ以降も順調に推移している状況をみると、価値があがっているプラチナは今が売り時であると考えられます。
勿論、今後さらに価値が上昇する可能性もありますので、まだお持ちになっておくのも良いでしょう。
しかし、現状で高止まりとなり今後相場が下落してしまうかも知れませんので、もう使わなくなったプラチナジュエリー(サイズアウトした指輪や千切れたネックレスなど)をお持ちの方は、売却して現金化するという選択も検討してみて下さい。
スターサファイアとメレダイヤモンドの査定について
ここからはスターサファイアとメレダイヤモンドの査定について解説していきます。
スターサファイアについては、六条のスター効果が綺麗であり、宝石の色や照りが良く、大きさが大きい程高価買取となります。
今回のスターサファイアは8.37ctと大き目なサイズではありますが、スター効果や色・照りはあまりよくない評価となりました。同程度の大きさで更に質がよい場合、スターサファイアの査定額のみで数十万円になるケースもあります。
宝石の査定は色味や照りの判断が重要になってくるため、残念ながらお電話やLINEで判断できないケースが殆どです。お持ちの宝石で売却をご検討中のお客様は、是非店頭で査定させていただければと存じます。
次にメレダイヤモンドの査定についてです。1粒石と同様に、ダイヤモンドの査定では4Cを判断して価格を決めていきます。「Cut(カット)」「Carat(カラット)」「Color(カラー)」「Clarity(クラリティー)」の4項目それぞれの頭文字が「C」である事から4Cと呼ばれています。
1粒ずつ査定を行うと時間が掛かってしまいますので、全体を纏めて評価します。熟練の査定スタッフであれば¥十秒¥程度で判断してしまいます。
今回のお品物は、スターサファイアとメレダイヤモンドを合計して11,000円の査定額と判断しました。
この記事を書いている須賀質店では、今回買取した貴金属やブランドジュエリーをはじめ、腕時計やバッグ、財布類などの小物、カメラ、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン・・・と数多くのお品物を取扱っております。
現在は五反田本店、渋谷営業所、池袋営業所と都内に3店舗展開しておりますので、売却をご検討中のお客様はお気軽にお問い合わせ下さい。
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