【事例】アトKを含む貴金属製品6点を高額買取
2023年9月8日、東京五反田に本店がある須賀質店で、貴金属製品6点を高価買取しました。合計の買取金額は178,000円となりました。
現在貴金属の相場は高水準をキープしております。特に金(ゴールド)は2023年9月6日に過去最高の相場を記録し、9月8日時点でもほぼ変わらず非常に高い相場を維持しております。
プラチナに関してはリーマンショック以降低迷していた相場が、コロナ禍を経てじわじわと上昇傾向となっております。
金(ゴールド)の相場が過去最高を記録したニュースが大きく取り上げられ、不要になった貴金属ジュエリー等の売却を検討されるお客様も増えております。相場が高水準をキープしている今が売り時かも知れません!
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1アトKとは?
日本ではK18(18金)やK14(14金)と表記されることが多いのですが、K表記が後ろにくる14Kなどは“アトK”と呼ばれています。海外製のジュエリーや、製造された年代が古いものに多い印象です。
実は14KのアトKは、K14表記よりも査定員が警戒するポイントがあるのです。
- 海外製の場合、金と割り金の割合が正確でない場合がある(殆どは正確で問題ないお品物です)
- 消費者や買取業者を騙す目的で、金(ゴールド)が使われていない偽物である場合がある
質屋業界ではK14表記よりも14KなどのアトK表記にこういった事例が多いと言われており、いつも以上に注意して査定を行っております。
2今回買取した商品を紹介
今回買取したお品物は合計6点の貴金属製品となります。内訳をみてみましょう。
・999.9 インゴット 5g
・K18 ネックレス 4.4g
・K18 指輪 3.1g
・K18 ペンダント 4.8g
・14K 指輪 2.1g
・Pm900 指輪 9.4g
999.9とは24金の事で、純金とも呼ばれる100%金(ゴールド)素材です。K18は18金(75%の金と25%割り金)、14Kは14金(58.3%の金と41.7%の割り金)、Pm900はプラチナ900(プラチナ90%と割り金10%)です。
割り金とは、純金や純プラチナと混ぜて合金にする為の金属で、強度を高め耐久性を上げる為に用いられています。割り金の割合が大きくなるほど金(ゴールド)やプラチナの純度が下がりますので、1gあたりの取引価格も下がります。
金(ゴールド)としての価値を下げすぎず、耐久性も併せ持たせるという理由で、カルティエやブルガリなどをはじめとする多くの有名ブランドは、ネックレスや指輪、ピアスなどのジュエリーに18金素材を採用しています。
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3アトKを含む貴金属製品の査定方法
今回14Kの刻印があった指輪は、ダイヤモンドではなくジルコニアが3粒セットされたデザインでした。
ジルコニアは安価でありながらダイヤモンドに似ている事から人気があります。今回の様に貴金属の装飾に使われる事は勿論、メッキ製品等のカジュアルアクセサリーにも頻繁に使われています。
「14K(アトK)刻印でカジュアルアクセサリーにも使われるジルコニア付きなので、ひょっとしたら金(ゴールド)が使われていない可能性もある」と査定員が警戒する要素が揃っていましたが、最終的に須賀質店の査定員は14金素材と判断して買取金額を提示しました。
アトKを含む貴金属製品の査定にはいくつかの方法があります。偽物を見分けるのは勿論ですが、貴金属の種類を見分ける必要もあります。査定方法を以下で1つずつ解説していきます。
3.1磁石による選別
初歩的な確認として、磁石を用いた選別を行います。金・プラチナ・シルバーなどの貴金属は磁石に反応しない為、この選別はシンプルですが侮ってはいけない工程となります。(筆者はまだ出会った事が無いのでかなりのレアケースですが、ごく稀に金・プラチナが耐磁している場合もあります)
3.2刻印の入り方を確認
次に刻印の入り方を確認します。14K刻印については触れてきましたが、チェックするポイントは深さや綺麗さです。14金であっても50%以上は金(ゴールド)素材です。金(ゴールド)は非常に柔らかい金属ですので、刻印が深くきれいに入る特徴があります。
その他の金属は金(ゴールド)と比べ硬質ですので、刻印が深く入らなかったり、綺麗に入らずギザギザした状態になりやすいのです。この確認は10倍ルーペを用いて行いますので、肉眼よりも容易に確認する事ができます。
3.3質感や色味を確認
質感や色味の確認は、一朝一夕では難しく数多くの貴金属を査定した経験値が必要になります。ベテランの査定員は、重量感や質感から金(ゴールド)が使われているかどうかの選別ができるのです。
更に色味も重要な判断材料で、金(ゴールド)特有の山吹色の様な色味かどうかを確認して判断します(イエローゴールド系のみ)。金(ゴールド)の含有量が低くなるにつれて色の濃さも薄くなりますので、24金>18金>10金という濃さになります。
因みにホワイトゴールド系の色味の場合、仕上げ時にロジウムメッキ処理を施して綺麗な銀色にしています。このメッキ部分が剥げると、下地素材はほんのり金色となっている事をご存じの方は少ないでしょう。
以前査定時に「18金ホワイトゴールドを買ったのに使っていたら金色っぽくなってしまって・・・偽物を買ってしまったのでしょうか?」と質問されたお客様がいらっしゃいました。質感などの確認から18金であると判断できたので、上記の説明をしたところ安心なさっていました。
3.4比重計を使って比重値を確認
重量やデザインの関係上使用できない事もありますが、比重計を用いてお品物の比重値を調べる場合もあります。先ほどの質感にも通じる事ですが、金(ゴールド)やプラチナ等の貴金属は比重が他の金属より重い特徴があります。その為、手にした時に独特のずっしり感を感じる事ができるのです。
比重計は数値を正確に測定する事が可能ですので、見た目や質感の確認と併せて使うとより効果を発揮します。
ここまで説明してきた様々な確認を査定時に行い、須賀質店の査定員は「14金で間違いない!」と判断して査定額を決定しました。
貴金属の査定において、経験値というものはどうしても必要になってきます。須賀質店には査定経験豊富な査定員が揃っており、店頭で査定を行うまでにも数多くの研修をクリアしてきております。
経験が少ないスタッフの場合はベテランスタッフがフォローに入る体制もとっておりますので、安心して貴金属の売却をお任せ下さい。
4アトKを含む貴金属製品6点の買取まとめ
今回はアトKを含む貴金属製品の買取について解説しました。
貴金属の買取相場は日々変動しており、査定を行う日によっては買取額が上がった・下がったという事も珍しくありません。
須賀質店では毎日ホームページにて金(ゴールド)とプラチナの買取相場を掲載しております。直近10日間の相場推移が分かる様に、グラフも用いてわかり易くご案内しております。
グラフから直近10日間を比較すれば、今日は相場が上がっているのか・下がっているのか・同水準をキープしているのかが容易に確認できます。
またお客様にご満足いただける高額査定は勿論、取扱いアイテムの多様化にも努めております。貴金属以外では腕時計、ブランドバッグ、ブランドジュエリー、スマートフォン、タブレット端末、カメラなど数多くのお品物が取扱い可能です。
世界情勢、各国の経済不安などから金の相場が高騰している今日では、貴金属製品を持ち込まれるお客様が急増しております。
須賀質店は五反田本店、渋谷営業所、池袋営業所と都内に3店舗展開おります。どの店舗でも質の高い査定を提供できるように努めております。どうぞお気軽にご来店下さい。
5今回の金、プラチナの買取の詳細は以下の通り
金属の品名 | 重量 | 数量 | 単価 | 買取金額 |
999.9 | 5.0g | – | 9,440円 | 47,000円 |
K18 | 12.3g | – | 6,990円 | 85,000円 |
14K | 2.1g | – | 5,190円 | 10,000円 |
Pm900 | 9.4g | – | 3,930円 | 36,000円 |
【2023年9月8日 須賀質店の金・プラチナ買取価格表】
金属の品名 | 買取価格 | 金属の品名 | 買取価格 |
24金インゴット | 9,440円 | プラチナ1000インゴット | 4,440円 |
24金 Au1000 | 9,160円 | プラチナ1000 | 4,310円 |
22金 Au916 | 8,320円 | プラチナ950 | 4,080円 |
20金 Au833 | 7,600円 | プラチナ900 | 3,930円 |
18金 Au750 | 6,990円 | プラチナ850 | 3,710円 |
14金 Au583 | 5,190円 | – | – |
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