エルメスの「ケリー」と「バーキン」の違いとは?値段や人気、デザインについて解説 | 創業大正9年の須賀質店
「エルメスに興味があるけど、ケリーとパーキン違いがあまりよくわからない。」「使用する機会に応じてどちらを選ぶべきか知りたい。」エルメスの商品に興味をお持ちの方で、ケリーとパーキンの違いについて気になっている方はいらっしゃいませんか。そこで今回は、エルメスの両者の違いについて解説します。
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目次
1.エルメスの「ケリー」とは
ケリーは、もともとサックアクロアというバッグであったことはご存知でしたか。サックアクロアとは、乗馬サドルを収納するバッグとして販売されていました。モナコ公妃のグレース・ケリーは、このサックアクロアをとても気に入り、大事にしていたようです。妊娠中のある日、パパラッチを避けるためにこれを使っておなかを覆ったことから、大きな注目を集めました。
モナコ公妃 グレース・ケリーのサックアクロアの使い方が注目されたことで、エルメスが本人から公式に許可を得て、改名して現在のケリーが完成したのです。それ以来エルメス ケリーは大変な人気を獲得し、バッグ以外でも展開されているエルメス製バッグのモチーフの一つとなっています。
エルメス ケリーの登場に、このような話が背景にあることを知っていた方は少なかったかもしれませんね。また、高品質でありながら、30種類以上の素材と展開されているのもケリーのすごいところです。素材の一例の中に、クロコダイルレザーやオーストリッチなどが挙げられます。どの素材を選んでも、ケリーの美しさと素材の良さを感じられます。
いかに主だったケリーの素材について紹介します。ケリーに使用されている素材は、当然バーキンにも使われている割合は高いです。エルメスは馬具製造メーカーが創業の会社ので、素材へのこだわりは他の高級バックと比較しても高いといえます。
2.エルメスの「バーキン」とは
エルメスのバッグの中でも、ケリーと同じく大きな人気を持つのがバーキンです。世界中の有名人やセレヴリティが、エルメス製のバーキンを愛用しているのを知っている方もいらっしゃるかもしれません。バーキンは、ジェーン・バーキンとエルメスの5代目の社長であったジャン=ルイ・デュマ=エルメスの出会いがきっかけで作られたという背景があります。
ジェーン・バーキンは、移動中にたくさんの荷物をスムーズに入れることができるバッグを探しており、こうしたバーキンに対して、ジャン=ルイ・デュマ=エルメスが理想のベッグを作りたいと提案したことがきっかけだと言われています。この出会いによって生まれた商品が大きな人気を集め、のちにバーキンと名付けられました。
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3.ケリーとバーキンの違いは?
これまでに、エルメスのバッグでも特に人気度が高い、ケリーとバーキンの両者の発祥についてご紹介しました。しかし、ケリーとバーキンの二つのデザインは、同じ構造の部分もあります。しかし、ケリーとバーキンのでは、いくつか異なる点もあります。そこで、デザイン面や機能性などの違いについて詳しく解説します。
3.1ケリーとバーキンのハンドルの構造
二つの商品をデザインの観点から比較して、大きく違う点はハンドルの作りです。具体的には、ハンドルの本数が異なります。1本のハンドルがケリーの上品さを表現していて、2本のハンドルは、バーキンの耐久性を示すものとなっております。持ちやすさに関しては、1本のハンドルと、2本の間にはそこまで大差ないので、気にする必要はないです。
下の画像は白のバッグがケリー、水色のバッグがバーキンです。
また、このハンドルの付け根も異なることはご存知でしたか。バーキンのハンドルの付け根には、基本的に金具の跳ね返りがないです。しかし、ケリーにはハンドルの付け根に跳ね返った金具の場合があります。この違いは、ケリーの場合、ショルダーストラップを装着する際に生まれたと考えられています。
3.2ケリーとバーキンの見た目の違い
二つの商品を見比べてみれば、見た目が明らかに異なることは理解していただけると思います。ケリーは外ポケットなどの無駄が一切省かれています。上記で解説した通り、ハンドルが1本であるのも無駄を極限まで省いて完成させられました。
バーキンは、オーダーしたジェーン・バーキンが「大量の荷物を収納できるような構造にしてほしい」との希望があったために、大きく広くひらくフラップ部分、入口部分を内側に折り込めば、外に荷物が飛び出るようにたくさん収納できる構造になっています。
収納の機能が充実しているのが特徴のバーキンですが、カジュアルな使用ができる中で高級感をかもし出しているのは、さすがにエルメスの製品であるといえますね。
画像は1枚目がケリー、2枚目がバーキンです。
3.3マチ幅が調整できるかどうか
バーキンとケリー 2種類のカバンの大きな違いとして、マチ幅が調整できるかどうかがあります。ケリーは、形式ばった場面で使用されることを想定されており、かっちりとした構造となっています。そのため、マチ幅が調整できないといった特徴があることは知っておくと良いかもしれません。
反対に、日常生活などで使用されることを想定されているバーキンは、荷物の量を調節できるようにマチ幅が調整できるようになっています。バーキンは入口部分のベルトを緩めて大きく開けば、大量の荷物を一気に入れることが可能です。
また、ケリーはフラップをかぶせ、開けたり閉めたりして使われます。フラップ部分を開けたまま利用することは出来ません。しかし、バーキンはフラップを中に折りたたみ、オープントートとしても使用できるといった特徴があります。
3.4ショルダーストラップの有無について
ケリーとバーキンはサイズが違うことはご存知でしたでしょうか。そして、25以上のサイズのケリーには、ショルダーストラップがついています。形式ばった場面でケリーのバッグを肩にかけて使用すれば、とても上品な雰囲気を作り出せるでしょう。また、肩にかけて使用できるので、両手を自由に使えるのも嬉しいポイントです。
3.5サイズ展開の違い
バーキンとケリーはサイズ展開も違いがあります。
バーキンのサイズ展開は、下記の7種類です。
・バーキン25
・バーキン30
・バーキン35
・バーキン40
・バーキン45
・バーキン50
・バーキン55
一方、ケリーのサイズは下記の8種類です。
・ケリー15
・ケリー20
・ケリー25
・ケリー28
・ケリー32
・ケリー35
・ケリー40
・ケリー50
ケリーは小さめから大きめのサイズまで幅広くラインナップがあるのに対し、バーキンは大きめのサイズに絞って展開されています。また、ケリーとバーキン、同じサイズでも細かなサイズ感は異なるため、注意が必要です。横幅は同じですが、縦、マチのサイズがバーキンのほうが少し大きめになっています。
4.使用用途ごとの特徴
ケリーとバーキンの違いについて理解していただけたでしょうか。もし皆さんがケリーやバーキンを購入して利用するのであれば、両方の商品の違いを理解した上で、適した用途で使用することは大切です。そこで、ケリーとバーキンの両者の使用に適した場面について解説します。
ケリーは、型崩れしにくく、かっちりとしたフォルムであるため、床に自立させられます。また、見た目も洗練されており、外ポケットが全くないエレガントなたたずまいが特徴です。そのために、機能的には使いにくい場面の方が多いデザインであると言えるかもしれません。
しかし、ケリーはその洗練されたデザインのために、しっかりとした場面での利用にとても適しています。ケリーのスタイリッシュな特徴によって、落ち着いていて、上品な雰囲気を演出できます。
バーキンはケリーと違って、中が大きく開き、ダブルハンドルなので、荷物の出し入れが簡単であることが特徴です。そして、バーキンはカジュアルな場面に適しています。日常生活をはじめとする普段のアクティブな状況で使用するのに向いているといえます。
ケリーはフォーマルな場面で、バーキンはカジュアルな場面での使用を想定されていますが、どちらのバッグをどの場面で使用しても特に目立った違和感はないので安心してください。想定外の利用の仕方であってもその場に調和してしまうのは、高級ブランド エルメスならではといえるでしょう。
それぞれ高級素材で作られており、人気のある商品であることは間違いないので、それぞれ使用したい場面や好みに合わせて決めることをおすすめします。
5.ケリーとバーキンの共通点とは?
ケリーとバーキンには、共通点もあります。それが、フラップとクロアでバッグを開閉する構造、そしてフロント部分のカデナやクローシュというエルメスを象徴するデザインを有している点です。使う用途やサイズ感に違いはあるものの、エルメスの代表的なバッグであることは、どちらにも共通していると言えるでしょう。
6.ケリーとバーキンの定価と差額はどのくらい?
ケリーとバーキンの定価は、以前はバーキンのほうが高価でしたが、2023年の価格改定によって両者の差はほとんどないか、素材やサイズによってはケリーのほうが高い場合もあります。
人気の高いサイズ・素材のケリーとバーキンの定価を比較してみましょう。
サイズ・素材 | ケリーの定価 | バーキンの定価 | 差額 |
25 トゴ | 1,452,000円 | 1,474,000円 | 22,000円 |
40 トリヨンクレマンス | 1,970,000円 | 1,947,000円 | 23,000円 |
サイズ25のトゴではバーキンのほうが高いですが、サイズ40のトリヨンクレマンスでは、ケリーのほうが高いことがわかります。
7.ケリーとバーキンは人気に差がある?
ケリーとバーキンでは、バーキンのほうが人気と言えます。やはりバーキンのほうが認知度は高く、二次流通市場でもバーキンのほうが高値で取引されている傾向にあります。
しかし近年は、バーキンが入手困難になっているため、ケリーに需要が流れており、人気の差は縮まっていると言えます。シンプルなケリーと収納力が抜群のバーキン、それぞれ違った良さがあります。今後、ケリーとバーキンの人気が逆転する可能性もあるため、ご自身の用途やスタイルにあったほうを選ぶと良いでしょう。
8.不用品の買取は須賀質屋までご相談ください
須賀質店は大正9年に創業して以来、長年にわたりエルメスのバーキンやケリーといったブランドバッグの買取を行ってきました。100年以上にわたって培ってきたブランド品に関する知識や経験を活かし、お持ち込みいただいた製品の価値を見極める確かな査定を行っています。
常に最新の情報を収集し、現在の相場やトレンドのブランドやモデルを把握することで、少しでも高い買取額をお客様に提示できるよう、努力しています。また、どんなお客様でも安心して利用していただけるよう、査定員へ言葉遣いや服装などの指導も行っています。
エルメスのケリーやバーキンをはじめ、ブランドバッグを売りたいという方はまずはお気軽にお問い合わせください。
9.エルメスのケリーとバーキン、それぞれの違いを解説 まとめ
今回は、エルメスのケリーとバーキンの違いについて解説しました。どちらもエルメスの高級バッグでありますが、同じに見えるバッグであっても、明確に違う点があることは理解していただけたでしょうか。
エルメスのケリーとバーキンの違いは、サイズやハンドルの構造などがあります。以前はバーキンのほうが定価は高い傾向にありましたが、現在は価格改定で素材やサイズによってはケリーのほうが高い場合があります。
ケリーとバーキンのどちらの商品を購入しようか迷っている方は、自分の好みが一番ではありますが、使用したい場面で決めることをおすすめします。ケリーとバーキンは使用する場面がかなり異なるので、自分の利用するシーンをよく考えて選ぶことが大切でしょう。
エルメスについて気になっている方は今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。そして、エルメスのケリー、バーキンともに須賀質店では積極的に取り扱っています。高価買取をお考えの方であれば、ぜひ須賀質店にお問い合わせになってみてください。